BIOGRAPHY

almost monday (オールモスト・マンデー)


すべての道はカリフォルニアへ通ず。黄金の州と呼ばれるカリフォルニアは様々なライフスタイル、習慣、そして性格のるつぼだ。オールモスト・マンデーは、メンバーたちの南カリフォルニアのルーツに相応しい音楽的魔力を放つ。数え切れないほど行われたガレージでの練習、サーフショップ内でのDIY式ライブ、そして作曲に費やした時間を経て、ドーソン・ドハティー(ボーカル)、ルーク・ファブリー(ベース)、そしてコール・クリスビー(ギター)から成るサンディエゴ出身の3人組は、そのファンキーなベースライン、恍惚としたコーラス、そして踊りたくなるグルーブにカリフォルニアの太陽をいっぱい注ぎ込んでいる。2020年のデビューEP『don’t say you’re ordinary』は、勢いあるファースト・シングル「broken people」に駆られて4曲すべてがそれぞれ一貫して驚くべきサウンドに仕上がっている。
 
「曲作りの観点から言うと、僕たちは様々なインスピレーションを頼りにしている」と、ドーソンは話す。「色んなところから引っ張ってくるんだ。できれば予測のつかない曲に仕上げたい。同時に、僕たちは決してサンディエゴからも逃れられない。それは僕たちの一部分だから。まったりとチルしたエネルギーはどうしたものか僕たちのやることすべてに必ず登場する。」

幼い頃から友人だったドーソンとルークは一緒に成長してきた。ドーソンはコールとサーフィングを通じて 偶然出会った。コールはそれまでにギターを弾いたり、何度もブリンク182やフー・ファイターズ等のライブを長年に渡り観に行ったりなど、音楽に対する情熱はすでに持っていた。家族の友人のお陰でバックステージや音楽ビジネスの中の動きなどを直接体験する機会を与えられ、更に音楽に対する情熱は駆り立てられた。メンバーたちはからかい半分で楽しむために音楽を始め、それが自然と発展し、かけがいのない化学反応が起こった。

大学に通いながら正式にオールモスト・マンデーとしての活動を開始させた。デヴィッド・ボウイからプリンス、そしてジェスティスからゴリラズまで、多くのミュージシャンからインスピレーションを得て独自のスタイルを生み出し、DIY式のライブを通じてファン層を育てた。プロデューサーのマーク・ニーダム(ザ・キラーズ、フリートウッド・マック)のファンであることから、彼に営業メールを送ってみると返事が届いた。メンバーにとって頼もしい存在となり、事実上の指導者となったマークはプロデューサーのサイモン・オスクロフトをメンバーに紹介した。

アメリカを横断しブルックリンへ向かい、そこでマークとサイモンをプロデューサーとして迎えて『don’t say you’re ordinary』の基礎を固めた。
 
 「あの旅は最高だった」と、コールは思い出す。「僕たちはスケートボードを持って行って、真夏なのにエアコンのないAirbnbの部屋を借りてみんなでそこに泊まった。サイモンのスタジオは廃虚となった靴工場の中にあって、ブルックリンらしいすごいイケてる場所で信じられないような経験ができた。」

「ものすごく多くのことを学んだ」と、ルークは話す。「 サイモンは僕たちにとって本当の兄のような存在になった。」

2020年を迎えてEP制作の下準備を始めると、上昇しながら繰り返されるリリックで聴いた者がシミーを踊りたくなる「parking lot view」とノスタルジックな口笛と光沢のあるキーボードの「come on come on」など、彼らはエネルギーに溢れた曲を次から次と生み出した。マルチプラチナムディスクを獲得したポップ界の大物AJRのオープニングを務め、Apple Music Beats 1(*現在の名称はApple Music 1)で流行を作り出すあのゼイン・ロウが取り上げた。しかし、シングル「broken people」では大胆なベースと力強いリフレインを加えたことによってその太陽を浴びた特徴的なスタイルが結晶化され、これまでに音源と動画ストリーム回数の両方を合わせて500万回を超えている。さらにはソフィー・タッカーがダイナミックで踊りたくなる深夜にぴったりのリミックスを手掛けた。「broken people」を通じてバンドは重要なミッション・ステートメントを発信している。

「完璧じゃなくても別にいいんだよっていう考えをリスナーたちが祝える曲を作りたかった」とドーソンは言う。「僕たちが今暮らす世界では、オンラインでみんなの“完璧”な姿を見せられるから、自分も完璧じゃないとダメだと思ってしまう。みんながネット上で人生の最高の瞬間を公開しているから、自分は不十分だって思いがちになる。自分らしく生きて、そのままの自分を受け止めることをテーマにしたアンセムを作りたかった。」

タイトルトラック「don’t say you’re ordinary」を含み、そのコアメッセージはデビューEP全体に染み渡っている。

「この地球上に存在するだけでもう既に素晴らしいことなんだよ、という考えを強めたい。あまりにも多くの人達が自分を“普通”だと思ってる。まるで背景に消えてしまう存在であるかのように。でも僕たちはみんなの個性を祝いたいんだ。」と、コールは話す。

「それぞれの曲は違う意味を持っている」と、ルークは付け足す。「自分たちの考えを僕たちは伝えているけど、どれも自分を受け入れるというテーマが根本にある。」

もうすぐ新しい作品を届けてくれるオールモスト・マンデーは、我々を驚かし続けてくれる。