商品紹介
AVANTGARDE VINYL SERIES
武満徹の《カトレーン》(1975)と《鳥は星形の庭に降りる》(1977)は、彼が西洋アヴァンギャルドの技法と日本的美意識とを融合させた典型的な例です。クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、ピアノと管弦楽のために書かれた《カトレーン》では、音色と雰囲気が滑らかに変化していくことを通して、日本的概念である「間(ま)」が喚起されます。武満はこの作品を、場面が次々と展開していく絵巻物になぞらえ、そこではそれぞれの音楽的アイデアがばらばらなようで緻密に絡み合っています。夢から着想を得た《鳥は星形の庭に降りる》では、これらのアイデアが円を描くように偶発的な音の世界へと広がっていきます。オーボエで初めて提示される「鳥の群れ」のモティーフが、弦楽器によって生み出されるきらめく和声の場(「庭」)へと舞い降りていきます。ここでの武満の時間と空間の感覚は進行するものというより、没入的で循環的なものとなります。両作品は、モダニズムにおける革新を、深く根付いた日本人の感性に融合させています。西洋芸術音楽の構造の中に自身が持つ文化の伝統を取り込むことによって、武満はアヴァンギャルドを刷新し、モダニズムとポストモダニズムの橋渡しをし、今日においても驚くほど新鮮で、時代を超えた響きを放つ作品を届けています。
内容
《AVANTGARDE VINYL SERIES》
熱狂的なファンを持つDGの「アヴァンギャルド」シリーズに基づくLPの新シリーズ 3タイトル
約60年前にドイツ・グラモフォンからリリースされた、クラシック音楽の画期的な時代を辿った「アヴァンギャルド」シリーズは、当時最も先鋭的かつ大胆な音楽を紹介するものでした。カーゲルからケージまで、大編成のオーケストラ作品から室内楽、独奏曲、電子音楽、即興音楽に至るまで、幅広いレパートリーが含まれています。熱狂的なファンを持つ、この革新的なシリーズが今回の新シリーズ「AVANTGARDE VINYL SERIES」でその多くのタイトルが初めてとなるヴァイナル盤で復刻されます。さらに今回は、作曲家90歳の誕生日を記念したスティーヴ・ライヒの《ドラミング》の史上初となるオール・アナログ・ヴァイナル盤のような、20世紀レパートリーを代表するレファレンス録音も含まれます。
オリジナル・アートワークを採用し、新たにデザインされて美しく作成されたこだわりのスリーヴケース仕様。エミール・ベルリナー・スタジオにて、ライナー・マイヤールとシドニー・C.マイヤーがオリジナル・アナログテープから直接マスタリング&カッティングし、180g重量盤のヴァージン・ヴァイナルでプレスされました。再現された当時のライナーノーツに加えて、ロンドンのライター、ブラッドフォード・ベイリーによる新たなエッセー(英語)も掲載されています。シリアルナンバー入り、限定盤。プレミアム・パッケージ仕様。
「この音楽は、これまでテープに記録された“組織化された音”の中でも、最も驚異的で、画期的かつ思考を刺激するものの一つである。過去の革新はやがて未来の伝統となる運命にあるという意見もあるかもしれない。しかしこれらの作品は、50年以上を経た現在においてもなお人を驚かせ、鼓舞する力を失っていない」――音楽サイト「uDiscoverMusic」
曲目
[L P]
● Side-A
武満徹
1
カトレーン
● Side-B
1
鳥は星形の庭に降りる
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