BIOGRAPHY

リナ・サワヤマ(Rina Sawayama)


リナ・サワヤマ(Rina Sawayama)は1990年8月16日生まれ、ロンドンを拠点に活動する新潟県出身の日本人シンガー・ソングライター。90年代/00年代の日本の音楽、そして2000年代初期のアメリカのR&B、ポップ、ロックからインスピレーションを受けて育った彼女は、宇多田ヒカルや椎名林檎といった日本人アーティストや、マライア・キャリー、デスティニーズ・チャイルド、カーディガンズ、ジャスティン・ティンバーレイク、ジョン・メイヤーなどボーダーレスに幅広い音楽の影響を受けたと語る。 5歳の時に父親の仕事の関係で新潟県からロンドンに移住したリナは、その後も母親と現地に残り、ロンドンの日本人学校に通う。その後、ケンブリッジ大学で政治学、心理学、社会学を学び、音楽活動を始める前はモデルとしてファッションキャンペーンに参加していた。作詞、作曲、プロデュース、ミュージックビデオの監督までを全て自身で手掛けるリナはアーティストを志す中で自分の音楽を「すべての人を受け入れる広い教会にしたい」という決意を固めるに至った。「私はいつも、この曲は誰のためのものなのかを考えています」と彼女は語っている。 リナは2017年に「Cyber Stockholm Syndrome」や「Alterlife」といった音楽シーンで注目を浴びるきっかけとなったシングルのリリースを経て、インディ・アーティストとしてデビューEP『RINA』を発表。同作品に対し、英ガーディアン紙や米音楽メディアのピッチフォークなどが口を揃えて絶賛し、2019年にはチャーリーXCXのUKツアーのサポーティング・アクトにも抜擢。

2020年、イギリスを拠点に世界的にインディ・ミュージックシーンを席巻する音楽レーベルDirty Hitと契約。ヘヴィメタル調な楽曲「STFU!」や2000年代初期のダンス・トラックへのオマージュだと本人が語る「Comme des Garçons (Like the Boys)」、そしてロックと2000年代のR&Bに影響を受けた「XS」といった実験的なポップ・ミュージックを世に送り出し、満を持してデビュー・アルバム『SAWAYAMA』を発表。同作品は、米ニューヨーク・タイムズ、英ガーディアン、米ローリング・ストーンを始めとする50を超えるあらゆる音楽メディアが選出する年間の「Album of the Years」のリストにその名を連ね、世界的な成功を収める。また、レディー・ガガのアルバムなどにプロデューサーとして参加しているブラッドポップと共作し、ファンの間でも強い人気を博すシングル「LUCID」やエルトン・ジョンとの初コラボとなった「Chosen Family(with Elton John)」などを追加収録した『SAWAYAMA』のデラックス・エディションも同年発表した。

2021年には英国もしくはアイルランドで毎年最も優れたアルバムに対して贈られる音楽に関する賞であるマーキュリー賞の選考基準を大きく変更させるという歴史的偉業に貢献。25年以上イギリスに居住していたにもかかわらず、イギリス国籍を持っていなかったという理由で同賞の候補資格に該当しなかったことを受け、リナはSNSでの抗議活動や英国レコード産業協会とも話し合いを続ける。その結果として、イギリス生まれのアーティスト、またはイギリスのパスポート保持者(二重国籍可)、もしくはイギリスに5年以上滞在する永住者を選考対象とすることに。高い音楽性のみならず、音楽の範疇を超えてアイデンティティや平等さを大切にする彼女の姿勢は大きな話題を呼ぶ。 自身が敬愛するレディー・ガガの第6作目となるアルバム『クロマティカ』収録曲「フリー・ウーマン」のリミックス版に抜擢、さらにはメタリカのカヴァー・アルバム『メタリカ・ブラックリスト』にて「エンター・サンドマン」のカバー歌唱を務めるなど、着実にポップ・スターダムへの道のりを歩む。

2022年9月にはセカンド・アルバム『ホールド・ザ・ガール』を発表。全英チャート初登場3位を記録し、日本人アーティストとして史上最高位の記録を打ち立てる。同作品を引っ提げ、2023年1月には名古屋、大阪、東京で大規模なジャパン・ツアーを敢行。また、同作品収録シングル「ディス・ヘル」は2023年4月開催の東京レインボープライドのテーマ曲に抜擢される。俳優業でもその活躍は高く評価されており、2023年3月に全米で公開され、シリーズ最高興収を記録した『ジョン・ウィック:コンセクエンス』では、その高い演技力が各方面から絶賛。さらに、エンディング曲「Eye For An Eye」の歌唱も担当する。多方面におけるその飛躍的な活躍ぶりに世界が注目する。