BIOGRAPHY

結成50周年を迎えたマンハッタン・トランスファーは、ポップスやジャズのヒット曲で比類なきキャリアを築いてきた男女4人組ボーカル・グループ。グラミー賞に20回ノミネートされ、その内10回受賞、ボーカル・グループの殿堂入りを果たしている。

グループの創設者、ティム・ハウザーがニューヨークのタクシー運転手として生活費を稼いでいた時にマンハッタン・トランスファーを結成。
彼は、さまざまな音楽スタイルを真正面から受け入れ、なおかつアメリカのポピュラー音楽の中でユニークなものを創造できるボーカル・ハーモニー・カルテットを結成することを熱望していた。そのタクシーの中で、メンバーに加入するローレル・マッセとジャニス・シーゲルと出会う。そして、当時ブロードウェイの『グリース』に出演していたアラン・ポールが男声の追加メンバーとして加入した。

バンド結成後すぐに、名門アトランティック・レコードと契約。1975年にはセルフ・タイトルのデビュー・アルバムをリリース。このアルバムからのセカンド・シングル「オペレーター」がグループ初の全米ヒットした。
その後、「The Boy From New York City」、「Twilight Zone/Twilight Tone」などのヒット曲が続き、ジャズの名曲「Birdland」のボーカル・リメイクでグラミー賞を初めて2度受賞する。

1979年、シェリル・ベンティーンがローレルの代わりにバンドに加入。

1981年には、「Boy From New York City」で最優秀ポップ・パフォーマンス、「Until I Met You (Corner Pocket)」で最優秀ジャズ・パフォーマンスを受賞し、同年のグラミー賞でポップスとジャズの両部門を制した史上初のグループとなった。
1985年に発表したアルバム『Vocalese』でグラミー賞に12部門ノミネート、当時マイケル・ジャクソン『Thriller』に次ぐ1年間で最もノミネートされたアルバムとなった。

2014年、トリスト・カーレスが加入。