神はサイコロを振らない
1st Digital EP 『文化的特異点』

神はサイコロを振らない 1stDigital EP 『文化的特異点』

文化的特異点= 偶発的な出来事や、それ以前にはいなかったタイプの人物による革新的(革命的)な行動や思想の表明などにより、その後の文化を一変させた事象・転換点。*1
メジャーシーンという新たな出発点であり分岐点に立って歩を進める「神はサイコロを振らない」が提示するメジャー1st Digital EP。
ジャケットでは地上の生物と水中の生物が突然変異で一つになっていることから、バンドが出逢ってきた様々な人々・物事を咀嚼し転換点となった今作を表しており、常にイレギュラーであり続ける事を掲げるバンドの信念にも基づいている。
*1 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/10 14:49 UTC 版)

収録楽曲

  1. 1.パーフェクト・ルーキーズ
  2. 2.導火線
  3. 3.遺言状
  4. 4.泡沫花火
  5. 5.目蓋
  6. 6.夜永唄 - From THE FIRST TAKE
  7. 7.泡沫花火 - From THE FIRST TAKE

▼柳田周作(Vo.)によるセルフライナーノーツ▼

EP『文化的特異点』解説

メジャーデビュー以降、畳み掛けるようにバラードを配信シングルとしてリリースし続けたのは、勿論バラードも我々の武器であると自負しているからだが、それらを陽とするならば《激しさ》《毒々しさ》《刺々しさ》といった陰の要素も間違いなく”神はサイコロを振らない”を象る一部であり、絶対的な武器である。ロックバンドで在り続ける事の証明、そしてその存在意義を旗揚げするように産み落とされた楽曲たちが、重圧や苦しみを抱え自問自答しながら生きる人々に対し強く生き抜く為のアンサーソングになれる事を願って。この文化的特異点という作品で”唯一人”の闇を照らしたい。

1. パーフェクト・ルーキーズ

生まれて初めてエレキギターを手に取ったのは、記憶が正しければ中一の冬頃。親友の父親が持っていたオリンピックホワイトのストラトキャスターを肩に掛け、全身鏡の前に立った自分を見て身体中に電撃が走ったのを今でも鮮明に覚えている。それから程なくして3-Tone Sunburstのストラトキャスターと15Wのマーシャルを買った少年は、明けても暮れても部屋の隅っこでギターをかき鳴らしていた。あれから10年、その少年がミュージシャンとしてステージに立つ事を誰が想像しただろうか。夢を夢のままで終わらせるのか、或いは運命をねじ曲げその手で掴み取るのか。人生の分岐点は毎秒単位で枝分かれし続けており、永遠のルーキーは今日も夢を見て部屋の隅でギターをかき鳴らす。

2. 導火線

長い間苦楽を共にしたからこそ、友達とも家族とも言えぬ奇妙な関係性で成り立っている。この絆は切っても切りきれない不思議な糸のようなもので、憎しみ合うような事があれど、俺達以外の誰かを敵に回したとしても、例えそれが成功への遠回りだったとしてもこの4人でなければならないのだ。殻に閉じ篭ろうものならこじ開けてでも引きずり出してやるし、とんでもないしくじりを犯してしまったら共に頭を下げた後大笑いしてやる。そして心に灯した火が消えかかってしまったのなら、再び火を灯し合うのが我々の使命であり愛である。愛が故に、是が非でも奮わせる。

3. 遺言状

このまま楽になれたらどれほどよいのだろうかと、時折耳元で悪い囁きが聞こえるのでそちらを向いても誰もいない。誰もいないのではなく自分自身の声であり、救いを求める手段は沢山あるはずなのに塞ぐ。耳を塞ぎ、目を塞ぎ、いつしか光の遠い場所へ潜る。すると冷えきった身体を暖かい何かが包み込んで、暗闇の中でうずくまっている自分を光の方へ導く。音楽だけが。音楽だけが唯一の理解者であり、決して裏切ることのない永遠だった。この世界でまた一人また一人と自ら命を断ってゆく中、たった一人を救う手段が音楽だとしたら、自分が唄う事で誰かの生きる理由になるのだとしたら、まだ生きていたいと思う。もう少し唄をうたっていようと思う。

4. 泡沫花火

水面に浮かぶ泡のように、儚く消えゆく貴方。忘れようと必死に閉じ込めた想いも、そっと優しく抱き締められれば溢れ出る水のように蘇る。決してこの想いが報われる事はない。夏が終われば消えてしまうのに、どうしたってこんなにも心は身勝手に痛み続けるのだろう。貴方に出逢わなければ、悲しくなる事もなかったのかな。貴方に恋をしなければ、幸せを感じる事もなかったのかな。季節は過ぎ、雪の降り頻る頃。あれから貴方を見る事も無意識に探す事もなくなった私は、すれ違う誰かが貴方の匂いと似ていたとしても振り返る事はない。

「泡沫花火」【Official Lyric Video】

5. 目蓋

代わり映えもしない日々と等間隔にやってくる憂鬱の波を突きつけるように、時計の音が一定のリズムを保ったまま仄暗い部屋の片隅から微かに聞こえてくる。無理やり閉じた目蓋の内側では今夜も寝かせまいと、焼きついたブルーライトの残党達がざわめき合っている。きっと眠れないのはそいつらのせいであって、何かに傷ついたり誰かを傷つけてしまったりした分の代償なんかではないはずだ。そう言い聞かせている間にも鼓膜にぺったり貼りついてくる時計の音が、安心感のような、それでいて焦りに似た奇妙な感覚に陥らせる。このまま月でも落ちてきて自分ごと吹き飛ばしてくれないものかと願う真夜中、月明かりとこの歌でぼんやりと照らして欲しい。

「目蓋」【Official Lyric Video】

6.夜永唄 - From THE FIRST TAKE

夜永唄 / THE HOME TAKE

7.泡沫花火 - From THE FIRST TAKE

泡沫花火 / THE FIRST TAKE

Profile

福岡発、4人組ロックバンド。通称“神サイ”

全作詞作曲を手掛けるリーダー・柳田は、宮崎県で生まれ、祖母から買い与えられたアコースティック・ギターを手に、5 歳で初めての曲をつくったという、早熟の天才肌。弾き語りのネット配信に 没頭したソロ期を経て、バンド活動に興味を抱くと、進学した福岡の大学で出会った吉田喜一(Gt)、 桐木岳貢(Ba)、黒川亮介(Dr)に声を掛け、2015 年に「神はサイコロを振らない」を結成。
以来、 ライブシーンのど真ん中で経験値を積み上げてきた。
2019年にMini Album 「ラムダに対する見解」2020年2月にMini Album「理」をインディーズリリース。
2020年7月、業界初のZOOM契約&無観客ライブでのメジャーデビューを発表後、メジャー第一弾デジタルシングル「泡沫花火」をリリース。
『めざましテレビ』『はやドキ』『スッキリ』のインタビューで取り上げられ、『関ジャム 完全燃SHOW』でも紹介されると、『SCHOOL OF LOCK!』にゲスト出演し、メジャーデビューわずか3ヶ月で『ミュージックステーション』にも出演。
文学的で共感を生む歌詞、そして繊細な音、歌い方が多くの人の心を掴んだ。
10月、初の映画主題歌となる「目蓋」をデジタルリリース。
11月27日(金) 1st Digital EP『文化的特異点』が決定している。

− バンド名の由来 −

「神はサイコロを振らない」は、物理学者アルベルト・アインシュタインの発言で「物理学上では、偶然は存在せず、全て法則に則っている」という意図がある。
ただ、人間が生きていく上では、偶然ばかり。
自分達は「その偶然ばかりの不安定な中に生きる人達の心の奥底に、確実に届く音楽・ライブしかしない」そんな法則に則った活動をしていこう、という決意を込めて命名した。