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【ペン字練習帳】 ナカヌナラコロシテシマエホトトギス

2018.05.30 TOPICS

路上に火のついたタバコを投げ捨てる人

満員電車の中でゲームをする人

ホームでスマホを見ながら歩いてくる人

 

いずれも公衆エチケットに反する行為だと思いますが、あなたは注意をしたことがありますか?

 

駅構内で迷っている外国人観光客

電車の中で辛そうに立っているお年寄り

バスの席でみつけた落し物

 

いずれも困っていると思いますが、あなたは積極的に働きかけたことがありますか?

 

 

無視をすれば何も自分には起こらない、ふりかからないでしょう。

特に人を注意する行為は事故につながる可能性もあります。自分が置かれたその時の状況にもよるでしょう。

が、しなければ始まらないこともあります。

 

「でもさぁ、たった一人が注意したところで全国にはマナー違反なヤツなんてたくさんいるじゃん!」

「私が助けてあげなくてもいずれ誰かが助けてあげるから放っておいていいか!」

 

そうですね。たしかにそうかもしれない。

でも、あなたが不快に思ったことや正さないといけないと思ったこと、

助けてあげなきゃと思ったことは、他の人も感じていることだったりします。

今のあなたの行動がたとえたった一人の行動だったとしても、それを見て感じている人もいるはず。

そして、それがいずれ「大きな輪」となっていくのだと思います。

 

この「大きな輪の」ことは仕事でも例えられます。

自分が信じて進めてきた仕事。最初は一人だったけど、だんだんと志を同じくする人が集まりはじめて

大きなものになっていく。

 

「一燈照隅」

 

「いっとうしょうぐう」と読みます。

全文は「一燈照隅 万燈照国」(いっとうしょうぐう ばんとうしょうこく)で、

比叡山延暦寺の開祖 最澄の言葉です。

最初はわずかな灯でも、いずれ大きな火になっていくということです。

 

まずは自分の灯から始めてみることですね。