| 日本の音楽教育史上の重鎮故・齋藤秀雄に教えを受け世界各地で活躍している音楽家たちが、恩師齋藤の没後10年(1984年)に「齋藤秀雄メモリアル・コンサート」を開催するために日本に集まった。"奇跡のオーケストラ""幻のオーケストラ"と絶賛を博し、その水準の高さに世界が魅了された。このコンサートが礎となり「サイトウ・キネン・オーケストラ」が誕生し、1992年に第1回「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」が開催。以来松本での音楽祭を中心に、海外公演も含めて様々な活動を行っており、質の高い演奏でファンを魅了してきた。世界各地で活躍する日本の音楽家の集団――いわば「オール・ジャパン・メンバー」とも言える集団、それがサイトウ・キネン・オーケストラである。中でも小澤征爾は中心的存在として常にサイトウ・キネンを引っ張ってきた。「松本から世界に向けて新しい感動を発信する」――そんな国際的音楽祭を地方都市で根付かせられたのも、小澤征爾という世界的指揮者がいたからこそ実現したのである。 |
長野県松本市で今年も開かれた"サイトウ・キネン・フェスティバル"は日本で行われている、国際的に認知された数少ない夏の音楽祭。総監督を務めるのは小澤征爾であり、今年のチケット争奪戦は例年にも増してかなり激戦となりました。
そんな中、世界のオザワとその仲間であるサイトウ・キネン・オーケストラより素敵なプレゼントが!チケットを購入できなかった人や、松本まで来場できない人のために、9月7日に松本のコンサート会場で行われた演奏が、光ケーブルによって東京・お台場の巨大スクリーンにて実況生中継されたのです。スクリーン広場には音楽ファンのみならず、通りがかりの若者たちまでもが足をとめて、野外での開放的なコンサート(実況生中継)を楽しみました。曲が終わると自然と拍手が沸き起こる感動的な一幕もあり、オザワ人気が広く一般の人々まで浸透していることが伺われる土曜の夜でした。 |
一年を振りかえって感謝の心と新しい年明けへの勇気と希望が湧き上がる……そんな不思議な力をもっているのが、名曲《第九》交響曲です。11月、12月になると、あちこちのコンサートホールで《第九》演奏会が催されます。この現象は、日本が最も著しい傾向にあり、実に100回以上もの公演が年末だけで各地で催されているのです。なぜ年の瀬になると、日本では《第九》を聞くのでしょうか。明確な答えはありませんが、恐らく《第九》が新しい年への希望と喜びを感じられる、一年の締めくくりに相応しい曲であること、生活の節目や区切りを大切にする日本人の心情にぴったりハマったことなどがあげられるでしょう。もともとはドイツ・ライプツィヒで戦後の厳しい生活の中、人々が自由の尊さと希望をもつように1918年に演奏されたのがきっかけであるといわれています。
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