ヴァン・モリソンのスキッフル再訪!新作『MOVING ON SKIFFLE』、遂に発売!

2023.03.14 TOPICS

夢中になったスキッフルを、ヴァン・モリソンが再訪した、音楽への愛とキャリアを感じさせる最新作『MOVING ON SKIFFLE』が3月10日2枚組SHM-CD仕様として本日国内盤CDが発売。

ヴァン・モリソンがスキッフルにインスパイアされたアルバムを作ったことは、驚くことではない。ヴァン・モリソンのスキッフル好きは、幼少期にまでさかのぼる。彼はベルファストの有名なレコード店アトランティック・レコードに出入りし、そこでレッド・ベリーやジェリー・ロール・モートンといった20世紀初頭のフォーク、ブルース、ジャズを聞いていた。だから、ロニー・ドネガンの「ロック・アイランド・ライン」を聴いたとき、彼は自分が作っている音楽を直感的に理解した。やがて、ヴァン・モリソンは学校でスキッフル・バンドを組んで演奏するようになったのだ。

それから数十年を経て、ヴァン・モリソンは、シングル「Streamline Train」、「Worried Man Blues」、「I’m Movin’ On」、「This Loving Light of Mine」を収録したニュー・アルバム『Moving On Skiffle』を発表し、このジャンルへの愛情を再確認した。『MOVING ON SKIFFLE』は、1950年代半ばにイギリス全土で爆発的に流行したホームメイドのスタイルを、最初は必ずしも持っていなかった洗練されたソウルフルなレベルにまで昇華させたものだ。 23曲入りのこのアルバムは、ヴァン・モリソンが6歳の時にベルファストのアトランティック・レコードのスモーキーな空間にたむろして以来、その音楽の核心に迫っているものである。また、自由の重要性や自分らしく生きることのメッセージなど、彼の生涯の哲学を強調する曲も含まれている。

ヴァン・モリソンは、「まだ学生だった頃、ギター2本、洗濯板、ティーチェスト・ベースというスキッフル・バンドで演奏したことがある。 レッド・ベリーのレコーディングにはすでに親しんでいたので、ロニー・ドネガンの「ロック・アイランド・ライン」のバージョンを聴いたとき、彼が何を創造しているのか直感的に理解し、これこそ自分がやりたいことだと思った。まるで爆発したような感じだった。このレコードは、その時代の曲を再翻訳しているのだ。

スキッフルの歴史を知るには、チャス・マクデヴィットの本から始めなければならない。レッド・ベリーとジャグ・バンドが基礎を作った最初の段階から、ロニー・ドネガンの影響、そしてチャス・マクデヴィットのスキッフル・グループまで、すべてそこに書かれている」とコメントしている。

ほとんどの場合、ヴァン・モリソンはこれらの不朽の名曲をストレートに演奏している。いくつかの曲は彼自身のアレンジが施され、他の曲は彼自身の特徴的な歌詞のひねりが加えられている。1920年代後半にメンフィス・ジャグ・バンドとシカゴのブルースマン、タンパ・レッドが録音した「Mama Don’t Allow」のタイトルを「Gov Don’t Allow」に変え、日常生活への政府の干渉の高まりに反対する彼の闘いに言及している。そして、60年代アメリカの公民権運動の重要なアンセムであったゴスペルのスタンダード曲「This Little Light of Mine」は、ローリックでアップビートな「This Loving Light of Mine」に変身している。

オープニング・トラックの「Freight Train」は、エリザベス・コッテンが作曲し、ペギー・シーガーとチャス・マクデヴィットが録音した曲で、すぐにハイライトとなる。ヴァン・モリソンは、この曲を洗練されたジャズ・アレンジにし、軽快なオルガン、クローズ・ハーモニーのボーカル、そしていくつかの新しい言葉を加えた。その他、「Wish I Was An Apple On A True」は素晴らしい温かみがあり、陽気なウォッシュボードとトレジャリーなヴォーカル・ハーモニーで完成されている。「ジプシー・デイヴィー」は時代を超越しており、「グリーンバック・ダラー」ではヴァン・モリソンの力強いボーカルと熱のこもったサックスがブルージーなギターを引き立てている。このアルバムは、フレッド・ニールとデイヴ・ヴァン・ロンクによって有名になり、映画「インサイド・ルーウィン・デイヴィス」でも取り上げられたトラバドール人生への賛歌である、清らかなフォークの宝石「グリーン・ロッキー・ロード」で締めくくられている。

このアルバムには、Dave Keary(ギター)、Pete Hurley(ベース)、Colin Griffin(ドラム)、Sticky Wicket(ウォッシュボード)らが参加。また、現在ブリット・フォークの人気者であるセス・レイクマンも5曲でフィドルを担当している。

【商品情報】

『MOVING ON SKIFFLE』

2023年3月10日発売
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