BIOGRAPHY

アヴァランチーズのデビュー・アルバム『シンス・アイ・レフト・ユー(Since I Left You)』(2000)は、3,500以上のレコードからサンプルして作り上るという新たな音楽の形を生み出し、世界中に革新的なサウンドを届けた。この作品は世代を越え数多くのミュージシャンやプロデューサーに影響を与えたと共に、ダンス・ミュージックの基盤を築いた。2000年にオーストラリアで、2001年にアメリカ、イギリスでリリースされた『シンス・アイ・レフト・ユー』は、現在モダン・クラシックとして親しまれている。世界中の評論家によってその年のベスト・アルバムとして名を挙げられ、その後ピッチフォーク・メディアが選ぶ2000年代のアルバムTOP 200でTOP 10入りを果たし、さらにローリング・ストーン誌が選ぶ史上最高のEDMアルバムTOP 20にもランクインした。また、アルバムのタイトル・トラックのミュージック・ビデオは2001年のMTVヨーロッパ・ミュージック・アワードで最優秀ビデオ賞を獲得し、ピッチフォークが選ぶ2000年代のベスト・ミュージック・ビデオの一つに選出された。『シンス・アイ・レフト・ユー』のリリースと大反響を呼んだツアーの後、16年間に亘る沈黙状態が続き、それを破ったのは待望の2ndアルバム『ワイルドフラワー(Wildflower)』(2016)のリリースだった。ビルボードのアナログ・アルバム・チャートで初登場1位、オーストラリアの2016年度アルバム・チャートでも首位を獲得した。『ワイルドフラワー』はオーストラリア音楽界における最大の音楽賞「ARIAアワード」で6部門にノミネート。英ガーディアン誌「喜びに満ちた旅路そのものである」、ピッチフォーク「今までの音楽史の中で最高の作品」「アヴァランチーズだからこそ生み出せた傑作」など、世界各国で高く評価された。FUJI ROCK FESTIVAL ’16への出演が決定していたが残念ながらキャンセルとなり、翌年FUJI ROCK FESTIVAL ’17にリベンジ出演を果たした。