BIOGRAPHY

タンク・アンド・ザ・バンガス/Tank and the Bangas


ニューオリンズ出身のタンク・アンド・ザ・バンガスは、たくさんの壮大な音楽の伝統に囲まれている5人組で様々な音楽スタイル―燃えるようなソウル、巧妙なヒップホップ、深みのあるR&Bから軽妙なジャズまでをひとつにまとめあげながら、それらがすべてニューオリンズ音楽だったことを人々に想起させながらも独自のスタイルを保っている珍しいバンドだ。

「本当に箱に入れられないものは音楽よ。」シンガー/詩人タリオナ”タンク”ボールは言う。彼女はこのバンドに鮮やかなカリスマ性をもたらし、タンク・アンド・ザ・バンガスは2017年NPRのTiny Desk Concert Contestで満場一致の称賛を受け優勝。6,000人の参加者の中で際立っていたのはボブ・ボイレンの言葉を借りると「彼らのリリシズムの深さとプレーヤーの多様性」。その特性にVerve Recordsも注目、魅力と感じ、サインした。

ボールのリリシズムの深さは何年にもわたる。彼女は今のバンドメイトたちに出会う前は強いローカル・スラムのポエトリー・シーンに登場した。キーボードのメレル・バーケット、ドラムスのジョシュア・ジョンソン、ベース/シンセ・キーボードのノーマン・スペンス、アルト・サックス/フルートのアルバート・アレンバック。「成長して、私はいつでも歌うことができたけど歌うことよりも詩を書く方が. 上手だったの。だから書くことに集中したのよ。」彼女のチームが2年連続でナショナル・ポエトリー・スラム・チャンピオンシップで優勝した後に、彼女はタンク・アンド・ザ・バンガスにすべての注力を注ぐようになった。
2011年のオープン・マイク・ナイトでゆるいコラボとして始まったものがものすごくスピードを加速させ魅惑的な音楽の力へと成長した。バンド・キャリアの初期にニューオリンズ・ジャズ&ヘリテッジ・フェスティヴァルに出演し注目を集め、ツアーに出て地元外の評判も積み上げていき、ライヴ・ショウのスタイルも確立した上で2013年にアルバム『Think Tank』をリリース。観客は熱心なファンへと変わり、New Orleans AdvocateからThe New York Timesまで批評家からも絶賛されるようになる。ジャズ・フェスでのパフォーマンスに関し「あれ以降私達は一生懸命働くようになり、働いた分だけ評価されたいと思うにようになったの。」とボールは話す。

そして彼らのハード・ワークは報われるようになる。The Huffington Postはタンク・アンド・ザ・バンガスのステージでの説明に反し、「誰もが体験しなければならない音楽。」と書き、その体験は夜毎に変わっていくのだ。
「あるショーはとてもエレクトロニック、もしくはヒップホップがより強く感じられ、また別のショーではゆったりとした雰囲気でジャジーなものに感じる、さらに別のショーではただのポエトリーと即興のリフになることもあるんだ。」とジョンソンは言う。「バンドとして、僕らは同じことをあまり長くやりたくないので、ちょこちょこと小さい部分を変えていくのだけど、そういったことが積もると大きな変化に見えるのさ。」

タンク・アンド・ザ・バンガスは、“Quick”という喧々ごうごうたる2017年にリリースしたシングル(その後すぐに洒落臭く、ちょっと危ないMVも配信された)でTiny Desk コンテストで優勝した。また、彼らは『Think Tank』のフォロー・アップとしてバンドで新しい作品に取り組んでいる。ボールは言う、「素晴らしいものになるわ!とても楽しく、同時に脆弱なものになるでしょう。」
バンドの進化は音楽だけには止まらない。ボールはパフォーマーとして、そしてライターとしても成長し続ける。オープン・マイクの時代に戻っても、彼女は自然に任せていただけだった。「自由すぎるということが世の中にあるのかどうか僕には分からないけれど、何にも制限されることはなかった。彼女は天来のもの。」スペンスは思い出しながら話す。最近では、ボールは以前ほどステージで激しく動かなくなり、―「私はステージで走ってばかりいて、歌う時間が全くなかったなの。」と言う。―その間にライターとして自分自身を表現する新しい方法を見出している。

「今では、書くときに自分のことだけを考えているわけではないの。」と彼女は言う。「私のバンドメイトと一緒にいるだけで、他の人々についてももっと考えるようになったわ。そして、耳を傾けてくれるオーディエンスを持ったとき、そのオーディエンスとつながることに興奮するのよ、ものすごく興奮するの。」