BIOGRAPHY

ステファン・モッキオ / Stephan Moccio

グラミー賞とアカデミー賞に何度もノミネートされた作曲家、ヒット・ソングライター、そしてプロデューサーのステファン・モッキオ。彼の母方(祖母から兄に至るまで)の家族は皆音楽家であり、モッキオは幼少期をクラシック音楽とグランドピアノに囲まれて過ごしながらも、アメリカの国境に近いカナダのナイアガラ・フォールズで育ち、アメリカのポップ・ミュージックにも触れていた。

3歳でピアノを習い始め、チャイコフスキーの『くるみ割り人形』に魅了され、その後ドビュッシー、ラヴェル、ショパン、ラフマニノフ、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンと、幅広い作曲家を愛した。トロント王立音楽院でクラシック音楽のトレーニングを受けた後、ウェスタン・オンタリオ大学で楽典、コンサート・パフォーマンス、オーケストラ指揮を学び、ドラム、ギター、ベース、サウンド・プロダクションの技術にも精通した。
大学卒業後すぐにトロントに移り住み、ソニー・ミュージックの出版社が彼の制作と作曲のスキルに感銘を受け、モッキオはソングライターとスタッフ・プロデューサーとして契約を結ぶことになった。その間、彼はクラシック音楽に傾倒し、当時のカナダのトップ・レコーディング・アーティストたちと24時間体制で仕事をすると共に、ピアニストとしてもトロントのエリート会場で仕事をしていた。

その後、セリーヌ・ディオン、サラ・ブライトマン、オリビア・ニュートン=ジョン、ヘイリー・ウェステンラなど、世界的な歌唱力を持つスターたちのために曲を書き、世界的な大ヒット曲が続々と生み出している。

マイリー・サイラスの「Wrecking Ball」やザ・ウィークエンドの「Earned It」は映画『フィフティ・シェイズ』にも収録され、アカデミー賞にノミネートされた。2013年の大ヒット曲の一つである「Wrecking Ball」の共同作曲を担当したことで、モッキオは瞬く間に音楽界には欠かせない存在となった。

また、2010年のバンクーバー冬季オリンピックのテーマ曲「I Believe」(カナダでプラチナディスクを獲得)を作曲・プロデュースし、モントリオール交響楽団と共演したこともキャリアのハイライトとなった。

2006年にカナダでリリースされたインディーズ・デビュー・ソロ・アルバム『Exposure』は、ゴールド・セールスを記録したエモーショナルな作品で、その後2010年、2012年とアルバムをリリースしている。