BIOGRAPHY

ST. LUNATICS / セント・ルナティックス


St _lunaticsネリー、アリ、シティー・スパッド、キージャン、マーフィー・リーの5人からなるヒップホップ・グループ。彼らはセント・ ルイスにある高校の同級生。「学校じゃあ、バカなことばっかりやってた。」とキージャン。「<バカの集まり>=ルナティックスで、セント・ルイス出身だか ら、グループ名はセント・ルナティックスにしたんだ。」96年に自主制作盤「Gimme What Ya Got」をリリース、地元のみで7,000枚を売り上げたこの曲は、地元ラジオ局でヘビー・ローテーションを獲得する。折りしも、キャッシュ・マネー・ レーベルが台頭し始めた時期でもあり、南部ものラップが注目を集めていたこともあり、彼らの名はセント・ルイスを中心に知れ渡って行くが、なかなかレコー ド契約が結べない時期が続く。そんな中、ジャーメイン・デュプリの誕生日パーティーで、メイスのマネージャー兼Fo’ Reel Entertainmentの社長、クッダ・ラヴと出会い、ここぞとばかりに自分たちのデモ・テープを彼らに渡す。後日、それを聴いたクッダが「よし!俺 が面倒をみてやる!」と、ユニバーサル・レコードへと契約の話しを持ち込む。ネリーや彼らのライヴを見ていたスカウト・マンのプッシュもあり、ようやく契 約までこぎつける。グループ・メンバーであるネリーは、一足先にソロとしてアルバム「カントリー・グラマー」をリリース、全米No.1、600万枚を売上 げるモンスター・ヒットとなった。満を持してリリースされる彼らのアルバムには、ネリーのプロデューサー、ベースメント・ビーツや、地元の有名プロデュー サー、ジェイ-Eを招き、ネリーに匹敵するサウンドを展開。世紀の美メロ師、ブライアン・マックナイトの参加など、ダーティー・サウス、ミッド・サウン ド、R&Bなどがクロス・オーヴァーしたハイブリッド・ヒップホップ・アルバムに仕上っている。このアルバムで、ネリーの築いた「全米ヒップホッ プ勢力図における、セント・ルイスの拡大」が図られることは間違いない。