BIOGRAPHY

ロイエル・オーティス / Royel Otis

Royel Otisは、Royel Maddell(ロイエル・マッデル)とOtis Pavlovic(オーティス・パヴロヴィッチ)によるオーストラリア・シドニー発のインディー・ポップ・デュオ。
2019年、シドニーのビーチタウン「ボンダイ」で偶然のように出会い、カフェやバーで働きながらギター片手にセッションを始めたことが、すべての始まりだった。
お互いに何の期待も持たずに音を鳴らしていた2人だったが、すぐに“言葉にしなくても通じる化学反応”のようなものを感じ取り、その感覚は自然体でありながらどこか永遠に存在していたかのような楽曲として結実していった。
2022年の「Oysters in My Pocket」(Bar & Grill EP)や2023年の「Sofa King」(Going Kokomo EP)など、初期の楽曲がSNSやロックシーンでじわじわと話題となり、一気に注目の存在へ。
2024年にはデビュー・アルバム『PRATTS & PAIN』を発表。このアルバムは、2人がロンドン南部の老舗パブ“Pratts & Payne”で歌詞を書き溜めながら、グラミー賞ノミネート歴のあるDan Carey(Wet Leg, Fontaines D.C., Caroline Polachek)と制作した作品で、「Fried Rice」「Foam」などの代表曲を生み出した。同作品は、ARIAオーストラリア・アーティスト・アルバム・チャート、ヴァイナル・アルバム・チャートで共に1位を獲得。
リリース前には、オーストラリアの人気ラジオ企画「Triple J Like A Version」でSophie Ellis-Bextorの「Murder on the Dancefloor」をカバー。このパフォーマンスが火付け役となり、全米オルタナティブチャート1位、Billboard Rock & Alternativeチャート5位を記録。さらに、Triple Jの「Hottest 100 of 2024」では堂々の2位にランクイン。
その後もThe Cranberries「Linger」のカバーがSirius XMで披露され、彼らにとって初のBillboard Hot 100入りを果たし、2億2,000万回を超えるストリーミングを記録。
2024年には世界各地で100本以上のソールドアウト公演を行い、計10万枚以上のチケットを販売。ニューヨーク(Brooklyn Steel)、シカゴ(Metro, The Salt Shed)、ロサンゼルス(The Bellwether)など、主要都市で複数公演を成功させた。
同年末にはオーストラリア最大の音楽賞「ARIA Awards 2024」で最多ノミネートの一組となり、「最優秀ロック・アルバム賞」「最優秀グループ賞」を含む4部門を受賞。
ポップなフックとユーモアを織り交ぜながら、時にほろ苦く、どこか無邪気なサウンドを鳴らし続けるRoyel Otis。オリジナル楽曲でもカバーでも、彼らの“自然体なケミストリー”は世界中の耳と心を惹きつけ、2020年代を象徴するインディーロックバンドとしての地位を確立している。