ボックス・セット『THE ROLLING STONES IN MONO』発売決定!

2016.08.11 TOPICS

<海外プレス・リリース>

“THE ROLLING STONES IN MONO”ABKCOから2016年9月30日に発売。
(日本盤も発売予定、詳細後日発表)

ザ・ローリング・ストーンズが1960年代に発表した14点のスタジオ・アルバムと、シングル及びEPに収録された楽曲の最高の音質のモノラル・ヴァージョンを纏めたボックス・セット。
CDヴァージョンは15枚組、LPヴァージョンは16枚組でのリリース。
 
ザ・ローリング・ストーンズが1960年代に発表したスタジオ録音曲、そのすべてのモノラル・ヴァージョンを纏めた画期的なボックス・セットが、今年、遂にリリースされる。来たる9月30日、ABKCOレコーズから世界同時発売となるのは、”THE ROLLING STONES IN MONO”と題したLPボックスとCDボックスで、同日、iTunes用にマスタリングされたデジタル音源、ハイレゾ音源(96khz /24 bit、192khz/24 bit、DSDの3種)の配信もスタートする。ボックス・セット収録曲、配信音源の曲数はいずれも186曲で、このうち56トラックはデジタル音源が主流になって以来、公式なカタログから消えた状態が続いていた。

今回のコレクションの収録曲は、”世界最高のロックン・ロール・バンド”が成長の過程にあった1963年から1969年のあいだにレコーディングされている。1960年代はロックやポップスのレコードはまだモノラルが主流で、レコーディングが終わったトラックはまずモノラルにミックスされ、その後、ステレオ・ミックスが作られるというパターンが多かった。端的に言えば、モノラルが圧倒的優位にあった。そしてザ・ローリング・ストーンズのレコードも、この点、例外ではなかった。当時のプレイバック・システムは現代のそれに比較すれば技術的にまだまだ未熟だったが、モノラルにミックスされた音源を、高品質なアンプやスピーカーを使用すると、きわめて力強く、インパクトのあるサウンドで再生することができた。キース・リチャーズの自叙伝”LIFE”には以下のような記述がある。「(モノラル・ミックスを聴くと)まるでその場にいるみたいな気分を味わえた……レコーディングが行われているスタジオで、生の演奏を聴いているような、ありのままのサウンドだ。」また、1995年のローリング・ストーン誌に掲載されたミック・ジャガーのインタビュー記事にはこんなくだりがある。「あのころ、ロック・ミュージックは、本当に生まれたばかりのまったく新しい音楽だった……俺たちがロックを歌い、演奏するようになったころ、まだロックの歴史はまだ10年にも満たなかったんだからね……自分たちは特別――そんな気分だった。あの新しいおもちゃの楽しさを知っている者は世界中に数えるほどしかいなかった。俺たちはそのわずかな人間の一人だったんだからね。”福音的な熱情”ってやつだ。」1964年から1964年のストーンズのレコーディング・セッションでサウンド・エンジニアを務め、モノラルへのミックスダウンを手がけた故デイヴ・ハッシンガーは、以下のように回想している。「あのころの彼らは、いつも(ステージでやるように)全員揃って一斉に演奏していた……パートごとに通して演奏して、気になったところをいろいろなやり方で試してみる。で、どうするか決めたらレコーディングを始める……」

ローリング・ストーン誌のシニア・エディター、デヴィッド・フリックが今回のボックス・セットに寄せた、5000語から成る長文のエッセイには以下のように記されている。「”THE ROLLING STONES IN MONO”には、バンドの騒乱に満ちた歴史の最初の10年が克明に記録されている。しかも新たなリマスターによって、細部まで驚くほど忠実に再現されている……」このデヴィッド・フリッケのライナーノーツの全文は”THE ROLLING STONES IN MONO”のCDヴァージョン、LPヴァージョン双方のブックレットに掲載されている。このブックレットは、高名なフォトグラファー、テリー・オニールが撮影した貴重な写真もふんだんに使用された48ページ/フル・カラーの豪華版で、同サイズの、同じくフル・カラーのオリジナル・ジャケットに収納された15枚のCD(または16枚のLP)と共に特製ボックスに収納されている。

“THE ROLLING STONES IN MONO”のマスタリングは、その手腕を高く評価されているグラミー受賞エンジニア、ボブ・ラドウィッグによってゲイトウェイ・マスタリングで行われた。ラドウィッグはDSD(Direct Stream Digital)マスタリングを採用。オリジナル・アナログ・マスターをDSDに変換し(サンプリング・レート=2,822,400Hz)、マスタリングを行った。LPボックス用のカッティングは、アレックス・ウォートンとショーン・マギーによって、アビイ・ロード・スタジオで行われた。また、このLPボックスには、固有のナンバリングが施されており、収納される16枚のディスクすべてに180g重量盤が採用されている。なお、今回のプロジェクトは、グラミー受賞歴を持つABKCOのチーフ・オーディオ・エンジニア、テリ・ランディの監修の下で進められた。


“THE ROLLING STONES IN MONO”(CD15枚組/LP16枚組)に収録されるアルバムは下記の通りで、これらの収録曲すべてがデジタル配信される。

Box Cd Box Cd

1) The Rolling Stones (UK, 1964)
2) 12 X 5 (1964)
3) The Rolling Stones No. 2 (UK, 1965)
4) The Rolling Stones Now! (1965)
5) Out of Our Heads (US, 1965)
6) Out of Our Heads (UK, 1965)
7) December’s Children (And Everybody’s) (1965)
8) Aftermath (UK, 1966)
9) Aftermath (US, 1966)
10) Between the Buttons (UK, 1967)
11) Flowers (1967)
12) Their Satanic Majesties Request (1967)
13) Beggar’s Banquet (1968)
14) Let it Bleed (1969)
15) Stray Cats (シングルのAB面とEPの収録曲で構成された新規編集盤。LPは2枚組)


ABKCO(ABKCO Music & Records)について:
サム・クック、ザ・ローリング・ストーンズ、ボビー・ウォマック、エリック・バードン、ジ・アニマルズ、ハーマンズ・ハーミッツ、マリアンヌ・フェイスフル、ザ・キンクスら歴史的なアーティスト/グループの楽曲と録音物の権利を保有する世界有数の独立系エンターテインメント企業。またチャビー・チェッカー、ボビー・ライデル、クリント・イーストウッド、クエスチョン・マーク&ザ・ミステリアンズ、チャーリー・グレイシー、ザ・タイムズ、ディー・ディー・シャープがカメオ・パークウェイ・レコーズに残した作品の権利も同社に帰属する。さらに、その豊富なカタログには映画やテレビ・シリーズのサウンドトラックも多数含まれる。デヴィッド・O・ラッセル監督のゴールデン・グローブ賞ノミネート作品”JOY”、ウェス・アンダーソン監督のゴールデン・グローブ賞受賞作品”THE GRAND BUDAPEST HOTEL”(同作のサウンドトラックは2015年にアカデミー賞、グラミー賞、BEFTA/英国アカデミー賞の各賞に輝いている)と2013年度アカデミー賞ノミネート作品”MOONRISE KINGDOM”、2015年度アカデミー賞ノミネート作品”FANTASTIC MR. FOX”、そして2013年の”THE DARJEELING LIMITED”、エドガー・ライト監督の” THE WORLD’S END/酔っぱらいが世界を救う!”、”SCOTT PILGRIM VS. THE WORLD/スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団”はその一例で、さらにインディペンデント・スピリット賞受賞作”SAFETY NOT GUARANTEED/彼女はパートタイムトラベラー”、世界的なヒット作” FAST FIVE/ワイルド・スピード MEGA MAX”や、ショータイムの人気テレビ・シリーズ”CALIFORNICATION”のファースト・シーズンのサウンドトラック、HBOのテレビ・シリーズ”BOARDWALK EMPIRE/ボードウォーク・エンパイア 欲望の街”のサントラ盤”BOARDWALK EMPIRE VOLUMES 2: MUSIC FROM THE HBO ORIGINAL SERIES”、”同VOLUMES 3″などもこれに含まれる。SAR もABKCOが抱えるレーベルの一つであり、このレーベルのカタログにはLC・クック、ザ・ソウル・スターズ、ジョニー・テイラー、ヴァレンティノズらのアルバムがある。豊富なカタログを活用したリイシュー、評価の高い一連のコンピレイションのリリース、楽曲の原盤権や出版権を活用した斡旋業務などABKCOの事業内容は多岐にわたり、一例として、舞台作品のプロデュースも行っている。ロサンゼルス、バルチモア、デンヴァーの劇場で上演され、好評を得た”ONE NIGHT IN MIAMI”はこの分野における最新作で、2016年10月にロンドンのドンマー・ウェアハウスでも上演される予定になっている。また、ABKCOフィルムズはアレハンドロ・ホドロフスキー監督の”THE DANCE OF REALITY/リアリティのダンス”をリリース。一部の映画ファンから熱狂的な支持を得ている同監督の代表作”EL TOPO”と”THE HOLY MOUNTAIN”のリマスター/リストアを経たHDヴァージョンは、2006年のカンヌ映画祭、そして栄誉ある第44回ニュー・ヨーク・フィルム・フェスティヴァルで上映された。ABKCOフィルムズは、現在、サム・クックの伝記映画の制作を準備中。ほかにリンゴ・スターが出演したマカロニ・ウェスタン”BLINDMAN/盲目ガンマン”等のリリースも予定している。ABKCOの最新のリリースにはジェラルド・ダレルの著作”THE CORFU TRILOGY/コルフ島三部作”をドラマ化したテレビ・シリーズ”THE DURRELLS”のテーマ曲”The Durrells (Original Theme Song From The TV Show)”(デジタル・シングルとしての発売)がある。