Biography

レイ・チェン / Ray Chen

Ray Chen Decca Signing Credit Andrew Morgan

レイ・チェンは4歳からヴァイオリンを学び始め、15歳で名門のカーティス音楽院に入学を許され、アーロン・ロザンドに師事。国際ヤング・コンサート・アーティスツに優勝し、その支援も受けた。2008年にユーディ・メニューイン・ヴァイオリン・コンクールで優勝した際には、世界的ヴァイオリニスト、マキシム・ヴェンゲーロフの目に留まり、彼から
「美しく若々しい音色、バイタリティー、明るさを始めとする多くの素晴らしい資質に恵まれたとてもピュアな音楽家」
と評された。こうしてレイは今までで最も若い審査員として昨年は同コンクールに再び参加した。

2012年、レイは世界中に配信された、スウェーデン王室の主催するノーベル賞受賞者のための記念コンサートにおいても、これまでの最年少アーティストとしてソリストを務めた。カーネギーホール・デビューをサカリ・オラモの指揮するロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団のもとで果たし、ウィーン学友協会におけるデビュー・コンサートはリッカルド・シャイーの指揮するゲヴァントハウス管弦楽団との共演での完売となったばかりか、総立ちの喝さいを浴びたのである。

レイはソニーより3枚のアルバムをリリースしている。最近ではケント・ナガノの指揮するイェーテボリ交響楽団と共に中国の5都市を周るツアーを行った。またクリストフ・エッシェンバッハ指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(LPO)とはヨーロッパ・ツアーも行っている。この他にもロッテルダム・フィルにおけるデビュー、アムステルダム・コンセルトヘボウでのリサイタルを始め、パリ祭ではシャン・ド・マルス公園で80万人の聴衆を前に行われたダニエル・ガッティ指揮フランス国立管弦楽団との公演に出演し、その演奏はテレビ放映されている。

台湾に生まれ、オーストラリアの育ったレイは、1715年製ストラディヴァリウス《ヨアヒム》を日本財団より貸与されている。これはあの有名なハンガリーのヴァイオリニスト、ヨーゼフ・ヨアヒム(1831-1907)が一時所有した1715年製の5本のヴァイオリンの一つである。

(訳:久野理恵子)