ブライアン・メイ、リマスター・アルバム『バック・トゥ・ザ・ライト』より シングル「バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~」の フィジカル・リリースと最新ビデオを発表。

2021.09.10 TOPICS


9月10日 22:15 にプレミア公開予定

ブライアン・メイ、リマスター・アルバム『バック・トゥ・ザ・ライト』より
シングル「バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~」の
フィジカル・リリースと最新ビデオを発表。
“たくさんの願い、たくさんの希望、たくさんの夢が詰まっている”

2021年10月22日発売

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ブライアン・メイが1980年代後半に書いていた曲のうち、クイーンで使用された曲以外の作品は、常にソロ曲となる運命にあった。その一つが、1992年に発表され、先日リイシューされた、ブライアンのソロ・デビュー・アルバムのタイトル曲「バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~」だ。

10月22日には、この曲と、フレディ・マーキュリーにインスパイアされた「ブルーな気持ち」(原題: Nothin’ But Blue)がカップリングされたCD /7インチ・レコードがフィジカル・リリースされるほか、デジタル・リリースには、「バック・トゥ・ザ・ライト」のカラオケ・ヴァージョンが特別ボーナス・トラックとして収録される。

また、ブライアンが、オリジナル・リリースと今回の再発との間の時間の経過を埋めるものだと語る、ニュー・ビデオも公開される。”タイムトラベラー”というのが今のところ、彼が明かした唯一のヒントだ。

序曲「ザ・ダーク」に続いて、アルバムの冒頭を飾る「バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~」は、ソロ・アーティストとしてのブライアンをファンに紹介し、力強くも心優しく誠意あるリード・ヴォーカリストとしての、彼の新たな役割が披露された1曲だ。

1992年11月にシングル・リリースされ、TOP20 ヒットを記録。前向きで壮大なサウンドは、ブライアン・メイ・バンドのコンサーでもオープニングを飾り、会場を大いに盛り上げた。歯切れの良いギターとヴォーカルによる熱い掛け合い、『クイーン II』にメイが提供した名曲「父より子へ」からの流れを汲むハーモニーなど、クイーンで育まれ、ソロ用に再編成されたブライアンのアレンジ能力がフルで発揮されている。幾重にも重なるサウンドとドラマチックなメロディの間、宣言されるのは ”光はそこにある”という、パーソナルかつより広い意味での確固たる信念。さらには、その光に向かうリスナーの長い道のりを、このアルバムが共に歩むことになるのかもしれないという約束だ。

温かな賛美歌のようなヴァースと、盛り上がるコーラスの間、小宇宙の中を「よりはっきりと物事を知ろうとする」探究の旅が描き出される。ブライアンはこう説明する。「この曲を書いた時は困難な時期にいたんだ。決して太陽の光が当たる時期ではなかった。どこに行けば、進むべき旅の道標が見えるのか、その場所を探さなければならなかった。そのことを歌っているんだ」

「最初は暗く、夜の生き物たちのことが歌われる。といっても、キツネやアナグマじゃない。心に噛みつき、恐怖を感じさせる、人間の想像上の生き物たちのことだ。彼らの悲鳴を聞きながら、僕は一人座っている。ヴァースは全体的にそんな雰囲気だが、コーラスで一転前向きになる。“僕は探してみせる-光に戻れ- 僕が探しているのはこれなんだ”とね」

「バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~」が生まれたのは1988年。愛すべきギター・テクニシャン、ブライアン “ジョビー” ゼリスと、名プロデューサー/ミキサー/レコーディング・エンジニア、ピート・シュワイアーとの3人で、ブライアンはこの曲の最初のアイデアを書き留めた。そして、いざアルバム用のレコーディングとなった時には――再リリースされたシングル「華麗なる復活」(原題: Resurrection)の時もそうだったように――友情とコラボレーションがもたらす復活力を裏付ける情熱的な1曲へと発展した。

ゲイリー・ティブス(ロキシー・ミュージック、アダム&ザ・アンツ)がベースを弾き、4人のシンガー(ミリアム・ストックリー、マギー・ライダー、スージー・オリスト、ギル・オドノヴァン)がハーモニーを軌道に乗せる一方で、今は亡き偉大なるロック・ドラマー、コージー・パウエルの存在が、ブライアンに再びバンドでプレイする喜びを思い出させた。

「とても辛い時期を送っていた時、多くの素晴らしい仲間に助けられた。特にコージー・パウエルは、音楽面だけでなく、精神面でも、最大のサポートだったよ」

「コージーによって初期のロックン・ロール・ドラミングは定義づけられたと言えるほど、偉大なドラマーの一人だよ、彼は。 その存在はとても大きかった。いつも楽観的でフーリガン精神に満ちていた。僕は“これはできる? これをやってもらえる?”と頼み事ばかりだったが、彼は“もちろんだ、ブライアン。さあ、やろうぜ!”と言ってくれた。いつもそこにいてくれて、いつも協力的だった。僕がアルバムでやろうとしていることを、気に入ってくれていたんだ。レコーディング期間中、どれほど背中を押してもらえたことか。〈バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~〉からはそれが音になって聴こえてくる。コージーが生み出すフィーリング、あのバカでかいドラム・サウンドがあるだけでね」。

そうやって作られた、パンチが効きつつも繊細なサウンドによって、曲はブライアンの歌詞が示唆する状況をさらに超えた世界観へと押し上げられる。ブライアンが書いていたのは、ごく個人的な問題だったかもしれないが、慎重に詳細をぼかすことで、当事者のプライバシーは保護され、リスナーは曲をより身近に感じられるようになる。「一歩下がり、具体性を控えた表現にすることで、似た経験をしている人たちが、自分たちなりの解釈を曲に持ち込めるようになるんだ」と、ブライアンは言う。「聴く人を招き入れるという意味で、曲を多少、一般化するのは良いことだと思う。聴いた人から“これは自分の人生に当てはまる、まさに自分のことを歌っている” と思ってもらえる曲は、その人の人生の一部に織り込まれていくからね」

フィジカル(CD、7インチ・ホワイト・レコード)とデジタル・シングルには、ブライアンの華麗なプレイによる「ブルーな気持ち」のギター・ヴァージョンが収録される。クイーンの伝説的フロントマン、フレディ・マーキュリーが亡くなる直前、ブライアンが作曲、ジョン・ディーコンのベースを加えて、録音された。

ブライアンは言う。「スタジオでこの曲を録っていた時点では、まだフレディは生きていた。彼のことを考え、彼のことを歌ったんだ。フレディは最期の日々を過ごしていて、まだ命はあったが、もうすぐその日が来てしまうような気がしていた。そして録音の2、3日後に、フレディは逝ってしまった。「ブルーな気持ち」――悲しみ以外ない――はどこか予言的で、いくつかのヒントが込められていた。〈伝説のチャンピオン〉からのちょっとした引用があることに気づいた人は、ごく数名だよ。フレディのことを思い出すようなハーモニーやリズムもわずかだがある。つまり、この曲は他ならぬフレディについての曲なんだ。多くの人からは〈トゥー・マッチ・ラヴ・ウィル・キル・ユー〉がフレディについての曲だと思われたことを考えると、奇妙だね。でも、実はフレディの歌は〈ブルーな気持ち〉の方だったんだ」

この曲で、ジョン・ディーコンを迎えたことを振り返るブライアンの様子は、フレディの話をする時と同じく感情的だ。「この時もジョンはいつもながらの素晴らしい仕事ぶりで、味わい深いベースを弾いてくれた。この曲でジョンが演奏してくれたことを感謝してるよ。みんな忘れがちだが――僕自身ですらそうだが――最近は悲しいかな、ジョンの近況を聞くことも少なくなってしまった。ロジャーと私にとっては、フレディを失ったことは永遠の悲しみだが、僕らは本質において、ジョンも失ってしまった。それ以降は、クイーンになろうとするのは楽なことではなかったんだ」

デジタル・シングルには、「バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~」のカラオケ・ヴァージョンも収録されている。それら全楽曲を収録した『バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~』のリイシュー盤は8月に再発され、すでにアルバム・チャートTOP 10入りを果たしており、リスナーの心の特別な場所を占めていることがわかる。

タイトル曲の再発売に合わせて、特別に制作されたビデオもファンは必見だ。ブライアンがタイムトラベラーとなって、かつての栄光の地を訪れるそのビデオからは、彼のソロとしての渾身の冒険は、輝く明るい光を放ちながら、30年にわたって輝き続けていることを思い知らされるようだ。

シングル「バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって~」 10月22日より購入、ダウンロード、ストリーミング可能。

ブライアン・メイの「バック・トゥ・ザ・ライト」リマスター・リイシューは、CD、レコード、カセット、デジタル・ダウンロード、ストリーミングの各フォーマットで発売中。

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