ロック界の王座に君臨するクイーンが、1975年に発表し、マルチ・プラチナを達成した歴史的アルバム『オペラ座の夜』と、ダイヤモンド認定を受けた伝説的シングル「ボヘミアン・ラプソディ」のリリース50周年を記念して、豪華アナログ盤として再発することを発表。

フレディ・マーキュリー、ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、ジョン・ディーコンという不動のラインナップにより、1975年11月にリリースされたアルバム『オペラ座の夜』は、その時点のクイーンにとって、最も壮大な芸術的宣言であると共に、最大の成功を収めたアルバムとなり、英国を含む世界5ヶ国のチャートで1位を獲得した。
そのオリジナル盤のリリース50周年を記念して、今回『オペラ座の夜』は、豪華なゴールド・レーベル仕様クリスタル・クリア・ヴァイナル盤にて再発が決定。英国では（ナショナル・アルバム・デイの一環として）10月18日に、その他の地域では10月17日に発売されます。日本では『オペラ座の夜』が、本国イギリスで50年前に発売されたオリジナル発売日(11月21日)に合わせて、11月19日(水)に輸入国内盤仕様で発売される。
また、オリジナル盤のリリース時、全英シングル・チャートで史上最長の9週連続1位を記録した「ボヘミアン・ラプソディ」も、透明ブルーのカラー重量盤7インチ・ヴァイナルと、透明ブルーのカラー重量盤12インチ・ヴァイナルで海外では10月31日にリイシューされることが決定。さらに海外では直販限定で、12インチ・ピクチャー・ディスク及び青色カラー・カセット・シングルの発売も決まった。この「ボヘミアン・ラプソディ」の透明ブルーのカラー重量盤7インチ・ヴァイナルと、透明ブルーのカラー重量盤12インチ・ヴァイナルも、日本では輸入国内盤仕様で11月19日にリリースが決定。

両リイシュー盤とも、米国を除く全世界でユニバーサルより、米国ではハリウッド・レコードより発売される。
「僕らにとって『オペラ座の夜』は、とてつもなく重要なアルバムだった」と、クイーンのギタリスト、サー・ブライアン・メイは語る。「このアルバムが、僕らに世界を拓いてくれたんだ」
「僕らは自信の絶頂にいた。何でも出来る気がしていたんだ。それがあのアルバムには表れているね」と、ドラマーのロジャー・テイラーが言い添える。
1975年は、クイーンにとって極めて重要な年であった。『オペラ座の夜』と「ボヘミアン・ラプソディ」によって、彼らは新たな商業的・芸術的高みに到達。英国が生んだ最大級の想像力と先見性に富むバンドとしての地位を確固たるものにした。彼らの多面的な才能と技術の冴えを称賛したアーティスト達は、フー・ファイターズからビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンに至るまで、実に幅広い。特に後者は「ボヘミアン・ラプソディ」について、「芸術的な音楽を求めるティーンエイジャーの祈りに対する回答であり、その成就である」と評していた。
同シングルは現在も尚、史上最高のシングルに選出され続けており、ごく最近では、英国の有力ラジオ局ゴールド・ラジオが実施したリスナー投票による人気チャート“殿堂入りトップ300”で、首位を獲得した。
クイーンは、プロデューサーのロイ・トーマス・ベイカーと共に、南ウェールズの伝説的スタジオ〈ロックフィールド〉をはじめとする複数のスタジオで、『オペラ座の夜』をレコーディング。バンドは当時、財政面で不自由を強いられたマネジメント契約から脱却し、エルトン・ジョンのマネージャーを務めるジョン・リードと契約したばかりの状況にあり、このアルバムは変化という背景の中で生まれた作品だと言えよう。
結果として『オペラ座の夜』には、新たに獲得した自由の感覚が全編に染み渡っている。最初の3作（1973年の『戦慄の王女』、1974年の『クイーンII』、そして『シアー・ハート・アタック』）で、野心的な音楽的基盤を築いた彼ら。それを土台にしつつ発展させることで結実したのが、本作における、周囲の予想や境界線に縛られることのない自由なバンドのサウンドであった。
「あの当時、僕らは本当に何でも試せる気がしていた」と、ギタリストのブライアン・メイは回想する。「ソングライターとして、可能な限り最高の形で、僕らは互いに挑み合い、競い合っていたんだ」
『オペラ座の夜』の全12曲の中には、音楽の全領域が丸ごと収まっている。冒頭を飾る獰猛なグラム調ハード・ロック「デス・オン・トゥー・レッグス」から、ロジャー・テイラーが吼える少年レーサー賛歌「アイム・イン・ラヴ・ウィズ・マイ・カー」、高揚感と真情に溢れたフレディ・マーキュリー作の「ラヴ・オブ・マイ・ライフ」、そしてSFに着想を得て切なる思いを綴ったブライアン・メイ作のフォーク調「’39」まで、想像し得るほぼ全てのスタイルが、このアルバムで網羅されている形だ。
他にも、ジョン・ディーコン作の完璧なポップ・ロック「マイ・ベスト・フレンド」から、マーキュリーによるノエル・カワードへの気の利いたオマージュ「シーサイド・ランデヴー」や、メイの軽快で楽しいワンマン・ジャズ・バンド曲「グッド・カンパニー」、同ギタリストの遊び心たっぷりなリフが光る「スウィート・レディ」、そして同じくメイ作の、驚異的な多重録音を駆使した8分間に及ぶ叙事詩「預言者の唄」までが、魔法のように紡ぎ出されている。
『オペラ座の夜』の制作に彼らを駆り立てた野心を体現する楽曲があるとすれば、それは「ボヘミアン・ラプソディ」だ。マーキュリーの構想を基に生まれ、バンドが念入りに組み上げたこの曲は、最も有名なクイーンの代表曲であるだけでなく、実体験に基づいたバラッド詩と、ハード・ロックの力強さ、そしてオペラ的な壮麗さが眩しいほどに融合した楽曲であり、その威風堂々とした雄大さに魅了された後のあらゆる世代にとっての試金石ともなった。

「最初からずっと、僕は”ボヘミアン・ラプソディ”を信じていたよ」と、テイラーは語る。「この曲のアイディアをフレッドが初めて僕らに弾いて聴かせてくれた時、『ああ、これは何か特別なものだぞ』と思ったのを憶えている。そして、実際その通りだったんだ」
初リリース時、『オペラ座の夜』は、クイーンにとって初となる全英アルバム・チャート首位に輝き、計5ヶ国でチャート1位を獲得。米国では4位を記録し、300万枚以上のセールスを上げ、トリプル・プラチナ認定を受けた。
また、「ボヘミアン・ラプソディ」自身は、全英シングル・チャートで9週連続1位という新記録を樹立。バンドとして、クイーンは正にシーンの最高峰へと登り詰めた。一方、同曲のプロモーション・ビデオが史上最も大きな影響力を及ぼしたミュージック・ビデオであることは、疑う余地もない。
フレディ・マーキュリーの死去を受け、1991年に再リリースされた「ボヘミアン・ラプソディ」は、英国で再び1位を獲得。2004年にはグラミー殿堂入りを果たし、さらに2022年には、米国議会図書館の全米録音資料登録簿に保存すべき作品として選出された。
「僕らにとってこのアルバムは、正に分岐点だった」と、今日、サー・ブライアン・メイは語る。「”ボヘミアン・ラプソディ”のおかげで、僕らの存在は英国だけでなく、アメリカやオーストラリアをはじめ、世界中で認知されるようになったからね」
「多様性に富んだ、実に多彩なアルバムだよ」と、ロジャー・テイラーが付け加える。「どうかしている程だけれど、それが素晴らしいんだ。少しずつ、ありとあらゆる要素が詰まっている」
アルバム『オペラ座の夜』のリイシューは、クリスタル・クリア・ヴァイナル盤（ゴールド・レーベル仕様）のアナログLPとして、（英国を除く）全世界で10月17日に、英国のみ10月18日に発売予定。日本では『オペラ座の夜』の50年前の本国イギリスでのオリジナル発売日(11月21日)に合わせて、11月19日(水)に輸入国内盤仕様で発売される。
「ボヘミアン・ラプソディ」は、青色カラー重量盤7インチ及び12インチ・シングル、そして海外では12インチ・ピクチャー・ディスク、青色カラー・カセット・シングルとして10月31日にリリース予定。日本では青色カラー重量盤7インチ及び12インチ・シングルのみ11月19日(水)に輸入国内盤仕様で発売される。

 
＜発売情報＞

日本盤(直輸入盤仕様) 11月19日(水)発売

クイーン
オペラ座の夜 - 50周年記念エディション

QUEEN
A NIGHT AT THE OPERA - 50th Anniversary Edition
UIJY-75355　6,930円 (税込)
直輸入盤仕様(カラー・ヴァイナル)
完全生産限定盤

SIDE ONE
1. デス・オン・トゥー・レッグス　Death On Two Legs (Dedicated To…) (Freddie Mercury)
2. うつろな日曜日　Lazing On A Sunday Afternoon (Freddie Mercury)
3. アイム・イン・ラヴ・ウィズ・マイ・カー　I’m In Love With My Car (Roger Taylor)
4. マイ・ベスト・フレンド　You’re My Best Friend (John Deacon)
5. ’39　’39 (Brian May)
6. スウィート・レディ　Sweet Lady (Brian May)
7. シーサイド・ランデヴー　Seaside Rendezvous (Freddie Mercury)

SIDE TWO
1. 預言者の唄　The Prophet’s Song (Brian May)
2. ラヴ・オブ・マイ・ライフ　Love Of My Life (Freddie Mercury)
3. グッド・カンパニー　Good Company (Brian May)
4. ボヘミアン・ラプソディ　Bohemian Rhapsody (Freddie Mercury)
5. ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン　God Save The Queen (Trad. Arr. Brian May)

ボヘミアン・ラプソディ - 50周年記念エディション
Bohemian Rhapsody - 50th Anniversary Edition
7インチ・シングル(直輸入盤仕様 カラー・ヴァイナル): UIKY-75125　価格: 3,300円 (税込)
12インチ・シングル(直輸入盤仕様 カラー・ヴァイナル): UIJY-75356　価格: 4,400円 (税込)
完全生産限定盤

Side A:
ボヘミアン・ラプソディ　Bohemian Rhapsody (Freddie Mercury)
Side B:
アイム・イン・ラヴ・ウィズ・マイ・カー　I’m In Love With My Car (Roger Taylor)

▼7インチ・シングル

▼12インチ・シングル