BIOGRAPHY

Peter Gregson / ピーター・グレッグソン(チェロ)

ピーター・グレッグソンはイギリスを代表するチェリストであり、現代作曲家である。1987年エディンバラに生まれ、4歳でチェロを始めた。それもチェロを聴いたからというのではなく、映画『007リビング・デイライツ』でジェームズ・ボンドがチェロ・ケースに乗り、雪山を滑降するシーンを観たからだという。彼は王立音楽アカデミーで学び、マサチューセッツ工科大メディア研究室と頻繁にコラボレーションしている。

彼はこれまで3枚のソロアルバム「Terminal」(2010)、「Lights In The Sky」(2014)と「Touch」(2015)を発表している。「Gregson Richter Johannsson」(2011)はマックス・リヒターと故ヨハン・ヨハンソン が彼のために書いたミュート・レコードからのショート・サーキット・フェスティバル用の2曲入りEP。「Cello Multitracks」(2012)は作曲家のガブリエル・プロコフィエフとの共作。グレッグソンはバレエ『FLOW』(2013)のサウンドトラックを作曲・演奏した。また、アラン・リックマンの映画『ヴェルサイユの宮廷庭師』(A Little Chaos 2015)とアラン・シアリングの『Forgotten Man』(2017)のサウンドトラックを作曲した。彼の直近のリリースとしては『Quartets: One』と『Quarters: Two』(共に2017)がある―この2枚の弦楽四重奏によるアルバムは、バレエ『Eight Years of Silence』 のスコアとして使われている。

グレッグソンはハンス・ジマーのリモート・コントロール・プロダクションでソロ・チェリストとして様々な映画やテレビ番組(ワンダーウーマン、ターミネーター、マルチェラ、ターザンREBORN、ハクソー・リッジ)に参加している。またラグンボーン・マンとパブリック・サーヴィス・ブロードキャスティングのためにストリングスのアレンジを書き、エド・シーランのヒット・アルバム÷(ディバイド)ではソロでチェロを演奏している。