米国の国民的長寿番組『サタデー・ナイト・ライブ』で最新アルバムの曲を初披露。新曲とキャリアを彩る代表曲で番組のシーズン・フィナーレを飾る
ポール・マッカートニーが、5月16日に米NBCテレビで放送された『サタデー・ナイト・ライブ』に音楽ゲストとして出演した。同番組は1975年にスタートし、政治風刺、コント、音楽パフォーマンスを生放送で届けてきたアメリカを代表する長寿エンターテインメント番組。今回はシーズン51の最終回で、ホストを務めたのは番組OBであり、ハリウッド・コメディ界を代表する俳優ウィル・フェレル。
番組冒頭では、ウィル・フェレルと“顔が似ている”ことで米テレビ界ではおなじみの存在となっているレッド・ホット・チリ・ペッパーズのドラマー、チャド・スミスが、フェレルになりすまして登場。慌てて現れたファレルがチャドをステージから追い出した後に、ポールが客席から「何してるんだ、チャド?」とファレルに声をかけ、会場の笑いを誘った。
ライブ・パフォーマンスでは、5月29日発売のニュー・アルバム『ダンジョン・レインの少年たち(The Boys of Dungeon Lane)』から、先行曲「デイズ・ウィ・レフト・ビハインド(Days We Left Behind)」を披露。これは同アルバムからの楽曲が公の場で演奏された初めての機会であり、ポールが新作の世界をテレビを通じて初めて届けた記念すべきステージだ。
同曲は、ポールが戦後のリヴァプールで過ごした少年時代や、ジョン・レノン、ジョージ・ハリスンとの若き日の記憶へとつながる、アルバムの核となる楽曲のひとつ。歌詞には、幼少期を過ごしたリヴァプールの街並みや川辺の風景を思わせる描写が織り込まれ、ポールの原点をたどる内容。パフォーマンスでは、ステージ背後に幼少期のポールや、ビートルズ結成前の若き日の写真が映し出され、楽曲の持つ回想的な世界観を視覚的にも強調。チャド・スミスもドラムで参加し、特別なパフォーマンスに彩りを添えた。派手な演出ではないが、ポールの声とメロディ、そしてリヴァプールの想い出を描いた歌詞の世界を前面に出したエモーショナルなステージとなった。
さらにポールは、1973年発表の代表曲「バンド・オン・ザ・ラン(Band On The Run)」を披露。新作曲の静かな余韻から一転、バンド・サウンドの躍動感でスタジオを盛り上げた。番組のラストには、1980年発表の「カミング・アップ(Coming Up)」もサプライズで演奏。最新作からキャリアを彩る代表曲までを横断する構成で、ポール・マッカートニーの現在地と歩みを一夜に凝縮してみせた。
83歳を迎えてなお、新作曲を携え、米国の国民的番組のシーズン・フィナーレで現役感あふれるパフォーマンスを見せたポール・マッカートニー。ニュー・アルバム『ダンジョン・レインの少年たち』への期待をさらに高める、世界中のファン必見の一夜となった。
■ポール・マッカートニー公式YouTube
Paul McCartney - Days We Left Behind (Saturday Night Live/2026)
Paul McCartney - Band on the Run (Saturday Night Live/2026)