BIOGRAPHY

バックグラウンドが異なるメンバーが集まり、それぞれの持ち味や個性が合わさることで、新たなアイデンティティーが誕生する。
2014年後半に結成されたオーシャン・パーク・スタンドオフはこの典型例だ。一見すると共通項がないように見える三人、ピート・ナッピ(米・ロングアイランド州出身。プロデューサー、ドラマー、ヒップホップ通)、サマンサ・ロンソン(英国生まれ。複数の楽器をこなす作詞家であり、世界的DJ)、そして、イーサン・トンプソン(米・モンタナ州出身。複数の楽器をこなし、声楽を学んだシンガーソングライター)。しかし、彼らはすぐに感性とビジョンを融合させ、OPSの創造性とアイデンティティーを確立した。三人それぞれの世界が衝突することで、オルタナティヴ性を秘めながら、パーティーの定番曲となる高揚感みなぎるヒップホップ調の曲を作り出すことに成功している。
一年もしないうちに、オーシャン・パーク・スタンドオフの音楽性、そして彼らが発するメッセージは大きな反響を呼んだ。自らの名を冠したデビューEPを牽引するのはデビューシングル“Good News”(再生回数は現在2100万回を更新中)。ジェームズ・コーデン司会の“The Late Late Show”では、深夜枠のテレビ視聴者から初めて注目を浴びた。多くのライヴでメインを務める一方、2017年初夏のサード・アイ・ブラインドとシルバーサン・ピックアップスとのツアーに続き、2018年春はAJR、そして一年の締めくくりとして、ダブリンのオルタナティヴ・ロック・バンド、コーダラインの北米ツアーにもサポートとして参加。その間も数曲のシングルを作り、レコーディングを続けてきた。
“Good News”に続くシングル“If You Were Mine feat. リル・ヨッティ”で彼らの進化が際立つ。ネオン調のシンセ、きらびやかな電子音、駆り立てるようなハンドクラップ、そしてアコースティックギターの見事な融合は実に彼ららしく、口ずさみたくなるようなリフレインが序盤から展開したところで、オートチューンのかかったヨッティの声が登場する。歌詞は刺激的で熱く、力強い。
オーシャン・パーク・スタンドオフは2019年、そしてそれ以後も次々と新曲を作り、勢いを保ち続けるだろう。