Ms.OOJA 『SHINE』セルフライナーノーツ

◆海を見てる

「Be…」、「White Letter」とMs.OOJAの代表的なバラードを手がけているLA在住のプロデューサーher0ism(ヒロイズム)くんとコライト(共作詞/作曲)した曲。
「White Letter」は冬のラブソングだったので、今度は舞台を夏にしよう!となり制作しました。
82年生まれ同士、10代で聴いたJ-POPをベースにPOPでただひたすらに爽やかな某清涼飲料水のCMソングのような曲をイメージして、久しぶりに恋をした時の切なさや、胸のトキメキを歌詞にしました。
大人の久しぶりの恋ですが、車で海へのデートではなく「電車を乗り継いで」と言うところとか、「スニーカーのままで波に走り出す」とか青春時代を思い起こさせるフレーズを入れたところがポイントです。

◆WAY YOU ARE with 小渕健太郎

コブクロの小渕健太郎さんによる書き下ろし曲。
かねてからプライベートでも交流があり、「未来」を始め、コブクロさんが歌う応援歌が本当に私の心に響いていたこともあって、ライブでみんなで盛り上がれて、一緒に歌って楽しくなって、元気になれる曲「応援歌」をコンセプトに作って頂きました。
曲を制作にするにあたり小渕さんと何度もディスカッションをして私の思いを凄く歌に組み込んでくれました。書き下ろしだけどとことん寄り添った曲作りをして頂きました。
日々の心の葛藤などを乗り越えていく術が、楽しい曲調の中に随所に書かれていて絶対歌い終わったら明日へのパワーが湧いてくる事間違いなしです!
実際、レコーディングしている最中から歌っている私が凄く楽しかったのでライブで歌う時が楽しくなり過ぎてしまうのが心配なくらいです!
そして、ほぼすべての音を錚々たるミュージシャンの皆さんに演奏頂き更に小渕さんはアコギとコーラスに加え、冒頭から聞こえるフィンガースナップまで小渕さんの指で奏でて頂きました。LIVEでは全員で大合唱したいです!

<小渕健太郎 コメント>
今回、アルバム『SHINE』の中の楽曲「WAY YOU ARE」を作詞作曲・プロデュースをさせていただきました、コブクロの小渕健太郎です。
以前からMs.OOJAさんとは、お互いのコンサートに足を運んだりと音楽的交流もあったので、とても楽しく製作できました。
とにかく、随一の声の魅力溢れる女性シンガーであり、沢山の素晴らしい楽曲をお持ちの方です。
今回は、「ライブで楽しく盛り上がれるような元気な楽曲を!」というリクエストもあり、以前「Billbord 東京」で拝見したコンサートの様子を思い出しながら作りました。
製作中、Ms.OOJAさんがヨーロッパを旅をされており、その中で感じた事などもリアルタイムでメールで貰ったりしながらの作詞でした。
「あなたは、あなたのままで=WAY YOU ARE」というメッセージは、広く大きなこの世界の中で、日々を自分らしく生きるバランスに必要な気持ちや、それを支える明るく小さなお守りの様なイメージで描きました。
優しさと等しく、強いエネルギーを持ち合わせたMs.OOJAさんの歌声や生き方からヒントを得て書いた楽曲なので、ファンの皆さんにも届くと嬉しいなと思います。

◆夏雲

淡路島と鳴門のサイクリングロードを舞台にした山下リオ主演のショートムービー「夏雲~あの空の向こうに~」の主題歌。
サイクリングロードの抜けるような青空の向こう側を目指して走り出したくなるようなシーンをイメージして、映画に沿った爽やかな突き抜けるような明るさのある楽曲で私の声でそれが演出できたって思います!
作曲の高橋諒さんとはカバーアルバムでご一緒したことがあったのですが、オリジナルではお初。

◆My Song

「それぞれが自分の歌を持って生きてる、あなたの歌はどんなメロディー?」
それぞれが重なった時に思いもよらないハーモニーが生まれて行く。
立ち止まってしまったり、まわり道したりしてもがむしゃらに、不器用にでも、心の中で自分自身の歌を歌い「まだまだやれる!こんなもんじゃない!」って鼓舞して前に進もうと言うメッセージを歌にしました。
元気と勇気が湧く応援ソングです。
毎年恒例の札幌芸森スタジオ合宿にて日本のみならず、世界で活躍する盟友Ryosuke“Dr.R”SakaiとシンガーソングライターでTOKYO CRITTERSのメンバーでもあるルンヒャンとのコライト(共作詞/作曲)。

◆星と半分の月

イントロから印象的に始まるGuitarのリフはMs.OOJAバンドだけではなく、あのスーパーギターリスト布袋寅泰の右腕としてTOURにも参加する北海道出身の黒田晃年によるもの。
芸森合宿に参加してもらいRyosuke“Dr.R”Sakaiのドラマチックなトラックに、哀愁のあるギターリフが化学反応を見せてくれた。
様々な日常で葛藤するシーンを切り取って、人間臭さを歌詞にしました。
どうにもうまくいかない時に、空を見上げたら夜空に星と半分の月が「まだやれる」って訴えかけていた。
これぞMs.OOJAの真骨頂とも言える1曲だと。

◆Sweet Pain

ひと夏の危うい恋、花火のように一瞬だからこそ美しく、甘く、痛みとともにその思い出は胸に焼き付く。
オーストラリアのヒットメーカー、Andrew BurfordとRyosuke“Dr.R”Sakai共に、Sakai氏の日本のスタジオで制作した大人の夏の恋の歌。

◆くもり ときどき 晴れ

同タイトルの短編映画の主題歌として書き下ろした1曲。
2018年の年末にルンヒャンと。
淡々とすぎる日常の中で、それぞれが、それぞれの問題や悩みを抱えていきている。
それでも前を向いてまっすぐに、良いことばかりじゃないからこそ良いことがあった時の幸せを噛み締めて欲しい。そんな日常を愛おしく表現しました。
既に公開されているミュージックビデオは、リアルな制作風景です!
主演のMEGUMIちゃんも曲を絶賛してくれました。

◆Baby don’t you let me go

この曲、実は2015年制作の曲、JiN&KENBOのコンビが作ったデモ(トラック&メロディー)を聴いたときのときめきそのままにすぐに制作に。
たった一人きりで芸森スタジオで星空を見ながら作詞作業。
一旦、レコーディングまでしたものの心が空っぽになってしまい、出来上がったそれが果たして良いのか悪いのかわからなくなっていました。そして一旦寝かせの作業に(JiN&KENBOさんごめんなさい)
そして4年の月日を経て、改めて聴いてみたら、「なんだめっちゃ良い曲やないか!!」となり。少し歌詞を変えて再レコーディング、この度満を持して日の目を見ることになりました。

◆Calling

何曲もプロデュース頂いたCOZZiさん、こちらも長い付き合いになりました。
COZZiさんとMs.OOJAロックバラード、これは恋愛だったり夢だったりいつのまにか自分の欲望にブレーキをかけてしまってるひとの心の叫び。
何かを望んで失うこと傷つくことを怖がってでも本当の自分はこうなんだ!って本当に叫ぶように歌ってます。

◆In the rain

アルバムに必ず1曲収録する”報われない恋シリーズ”
恋は理屈じゃない、傷つくのをわかっていても止められないもの。
Ryosuke“Dr.R”Sakaiとルンヒャン連日応援ソングを作っていた北海道 芸術の森での製作活動中、ちょうど外は霧雨、90年~00年台R&B的な大人なエロい曲を作ろうと言う話になって出来上がった曲。懐かしさと今っぽさが同居する大人のR&Bソング。

◆PIECE

Carlos K.とのコライト(共作詞/作曲)。家族だったり恋人だったり、ペットだったり、そばにいてくれる大切な存在について歌詞を書きました。
実は父と息子がテーマなので一人称は「僕」になってます。
正直に気持ちを伝えられない歯痒さと、それでも繋がっている親子の絆をやさしく包み込むような曲調で仕上げました。

◆Love song

こちらは2017年、2度目のご一緒の春川さんから頂いた春川さんらしい、The!バラード!
2017年に実の妹の結婚式があり、結婚式の大切さ、素晴らしさを体感しました。
なんだか自分の取り巻くすべてが愛おしいそんな気持ちになりました。
サビの頭で三回も「愛してる」繰り返しは、結婚の愛の尊さを意識しました。
是非結婚式で使って欲しい1曲です。

◆紫陽花

「Be…」がドラマの主題歌になり、それまでの環境が一転し目まぐるしくすぎた2012年。
その翌年の2013年は私にとって厳しい1年でした。心身ともに疲れ果ててしまった時に頭にふと降りてきたのがこの曲で、運命的なものを感じたし、素直な気持ちを歌にすることで私自身救われました。
事あるごとにこの曲に励まされ、アルバム収録がない曲にも関わらず好きでいてくれるファンがたくさんいて、そのことにもすごく励まされてきました。
今回のアルバム『SHINE』は、聴いてくれた人が輝けるような応援歌がたくさんあってぴったりだと思い、あえて当時のままの音でいつまでも色褪せない思いをそのまま収録しました。