BIOGRAPHY

内田光子 Mitsuko Uchida

 
現代を代表する最も尊敬を集める音楽家の一人、内田光子。内田は、モーツァルト、シューベルト、シューマン、ベートーヴェン作品の比類なき解釈で知られると同時に、アルバン・ベルク、アルノルト・シェーンベルク、アントン・ヴェーベルン、クルターグ・ジェルジといった作曲家のピアノ作品にも深い情熱を注いでいる。2022年には「ミュージカル・アメリカ」誌のアーティスト・オブ・ザ・イヤーに選ばれ、2024年オーハイ音楽祭の音楽監督を務めたほか、2022/23、2023/24、2024/25シーズンにはカーネギーホールの「パースペクティヴズ・アーティスト」として活動している。最新録音であるベートーヴェン「ディアベッリ変奏曲」は高い評価を受け、グラミー賞にノミネートされるとともに、2022年グラモフォン賞ピアノ部門を受賞した。

これまでにベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、バイエルン放送交響楽団、ロンドン交響楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、さらにアメリカではシカゴ交響楽団やクリーヴランド管弦楽団など、世界最高峰のオーケストラと長年にわたり密接な関係を築いている。クリーヴランド管弦楽団とは、セヴェランス・ホールにおける共演100回を最近達成した。これまでに緊密に協働してきた指揮者には、ベルナルト・ハイティンク、サー・サイモン・ラトル、リッカルド・ムーティ、エサ=ペッカ・サロネン、ウラディーミル・ユロフスキ、アンドリス・ネルソンス、グスターボ・ドゥダメル、マリス・ヤンソンスらが名を連ねる。

2016年よりマーラー室内管弦楽団のアーティスティック・パートナーを務め、現在はヨーロッパ、日本、北米を巡る複数シーズンにわたるツアー・プロジェクトに取り組んでいる。また、ウィーン、ベルリン、パリ、アムステルダム、ロンドン、ニューヨーク、東京などで定期的にリサイタルを行い、ザルツブルク・モーツァルト週間およびザルツブルク音楽祭の常連でもある。

録音はデッカ専属で行っており、数々の賞に輝くディスコグラフィには、モーツァルトおよびシューベルトのピアノ・ソナタ全曲録音などが含まれる。クリーヴランド管弦楽団とのモーツァルトの協奏曲、ならびにドロテア・レシュマンとの歌曲アルバムでグラミー賞を2度受賞している。また、ピエール・ブーレーズ指揮クリーヴランド管弦楽団とのシェーンベルク「ピアノ協奏曲」の録音は、グラモフォン賞協奏曲部門を受賞している。

ボルレッティ=ブイトーニ・トラストの創設メンバーであり、マールボロ音楽祭のディレクターも務める。これまでにザルツブルク・モーツァルテウム財団よりゴールデン・モーツァルト・メダル、日本美術協会より高松宮殿下記念世界文化賞を受賞。さらに英国王立フィルハーモニー協会ゴールド・メダル、ウィグモア・ホール・メダルを授与され、オックスフォード大学およびケンブリッジ大学より名誉博士号を授与されている。2009年には大英帝国勲章デイム・コマンダー(DBE)を受章した。