著名人コメント掲載

2020.08.06 TOPICS



著名人のみなさまよりコメントを頂戴しました!

(50音順・敬称略)


青野賢一(ビームス創造研究所クリエイティブディレクター)

20世紀のジャズの発展や変遷の中で、マイルス・デイヴィスのノートはいつでも先進的であった。そのことを裏づける様々な証言に思わず身を乗り出した。

江﨑文武(WONK, millennium parade)

昔の曲をやるぐらいなら死んだ方がいい。創造し続けるために、変わり続ける。この精神性がジャズの中心にあった、そんな時代に再度憧憬の念を抱きました。

沖野修也(Kyoto Jazz Massive/Kyoto Jazz Sextet)

どれだけ曲を聴いても、どれだけ本を読んでも、僕はまだ彼のことをよく知らない。彼の孤独と創造を追った本作にそう思わされた。マイルスは闇であり光。心の奥はどこまでも深く、その視線は刺すように眩しい。

菊地成孔(音楽家/文筆家/マイルス・デイヴィス研究)

ほぼ、完璧 (恐るべきことに)。

黒田卓也(ジャズ・トランペッター)

10代の頃はマイルスにどうも馴染めなかった。ビックバンドなど明るいイメージのもの引っ張られていたが、単身ニューヨークに渡ってから、なかなかうまくいかない自分や今までにない孤独を感じ、打ちひしがれアパートの電気を消してマイルスをかけた時、今までに見えなかった彼の音楽が情景となり身体に入ってくるのをいまだに覚えている。この映画を見たあと、マイルスの人生を通してのさまざまな闘い、音楽への痛みさえ感じるような執念を10代の時の私には受け入れる器がなかったんだと。さまざまな音楽が世の中にはあるけれど、自分はこれを選んで良かったと思わせてくれる素晴らしい映画だし、マイルスの人生は映画のような人生だと改めて思った。

桑原あい(ジャズ・ピアニスト)

マイルスの音楽は、たしかに彼の全てを表していると思うけど、いざ彼の生き様を見てみると、思った以上にとても人間臭い。そしてファッショナブルで、何事にも敏感で、どんな姿も絵になるような男の人。冒頭の「音楽に呪われていた」という彼の台詞が死ぬほどかっこいい。そんなこと、普通じゃ言えないから。

佐藤竹善(Sing Like Talking)

純も不純もすべて純に変え、壊れ破綻し、それすらもまた純に創り変えていった。彼の音楽と心に近づけるのはDoo Bopまでのすべてを肯定できた人だけなのだろう。

タブゾンビ(SOIL&”PIMP”SESSIONS)

鋭い眼光の奥に潜む狂気と静けさ、ここにスペース(空白と宇宙)の謎のヒントが隠されている。

NARGO(東京スカパラダイスオーケストラ)

貴重な映像、知られざる苦悩、身近な人々によって語られる、とても良い作品でした。小学生以来長年のマイルス・ファンですが、より近くに感じられ、より偉大さを感じる事が出来ました。


(C) 滝本幹也

平野啓一郎(作家)

20世紀の最もクリエイティヴな音楽家の実像。マイルス入門として網羅的な内容だが、共演者、恋人らの証言には、古参のファンならではの楽しみ方がある。見るべき映画。

ファンファン(くるり)

音楽とは、いのちとは、喜びとは。わかる日は遠いけれど、彼からはいつもそんな音がとんでくる。そして、おまえの音も返してこいよ、と言われているような気がする。

松浦俊夫(DJ/選曲家/プロデューサー)

常に進化を求め続けたリアル・アーティスト、マイルスと、クールでありながらも人間味溢れるマイルスの両面を垣間見ることの出来る素晴らしいドキュメンタリー。必見。

山中千尋(ジャズ・ピアニスト)

今も脈々と生きながらえるジャズがある理由は、たった一つ。マイルス・デイヴィスというミュージシャンの存在だ。音を超えて、貴重なドキュメンタリーが語りかけてくる。