BIOGRAPHY

MARIE DAULNE


 ベルギー人の父とザイール人の母をもち、幼少時代、アフリカ原住民のピグミー族と接し、その音楽に影響を受け る。ピグミーの裏声発声を自らの歌唱にも取り入れながら、現代の音楽であるR&Bやジャズ、レゲエ、ヒップホップなどを積極的に取り入れたサウンド・ワー クには定評がある。

また彼女は、ZAP MAMA(ザップ・ママ)のバンド・リーダーであり、主に作曲も担当している。ザップ・ママは、マリー・ドルヌを中心にベルギーのブ リュッセルで結成されたアカペラ・コーラス・グループでアフリカとヨーロッパの伝統音楽を融合させた新しい世代の音楽を歌い上げた。’90年結成後、ベル ギーを中心に行っていたライヴ・パフォーマンスが、すぐに話題となり、結成数ヶ月後で、パリ近郊で開催されたブルジュ・フェスティバルに参加し、「ディス カバリー・オブ・ザ・イヤー賞」に投票される。その後、’91年の10月に出したデビュー・アルバムは、ベルギーでは1万5000枚のセールス、ヨーロッ パ全体では10万枚のセールスを記録するなど、あっという間にヨーロッパのトップ・ミュージシャンの仲間入りを果たした。その後、天才シンガー・ソング・ ライター、ジャック・イジュラン(アルチュール・アッシュの父)に気に入られ、彼の’92年のライヴツアーでバック・コーラスを務めた。

‘93年には、元トーキング・へッズのレーベル「ルアカ・ポップ・レーベル」より、アメリカでのデビュー・アルバムをリリースした。さらに、サンフランシ スコを皮切りに、アメリカ各地で22回に及ぶツアーをこなし、音楽ファンのみならず、マスコミを夢中にさせた。そして、アルバムはビルボード・チャート、 ワールド部門において、19週連続第1位を記録。以降、世界の「Zap Mama」として知られるようになる。日本でも、最近ではDJクラッシュのアルバムに参加している。その独特の世界観とエンタテイメント性の高いライヴ・ パフォーマンスは、日本でも注目を集めている。