BIOGRAPHY

レ・フレール


斎藤守也(さいとうもりや・兄)と斎藤圭土(さいとうけいと・弟)の兄弟によるピアノデュオ。

兄弟ともにルクセンブルク国立音楽学校に留学。ガーリー・ミューラー氏に師事し、クラシック・ピアノを学ぶ。コンポーザー・ピアニストとしてオリジナル楽曲の制作とライブを両軸に活動。故中村とうよう氏(音楽評論家)に「斎藤守也・圭土の音楽は、いま世間一般に流通するどの音楽ともまったく似ていない。(『芸術新潮』2008年11月号)」と評された独創的な楽曲とピアノプレイスタイル「キャトルマンスタイル」を兄弟二人で確立。2本の手では成し得ない演奏法を4本で探りながらできた、そのプレイスタイルは他に類をみない。

2002年9月3日、出身地である横須賀のライブハウスにおいて「レ・フレール」(フランス語で「兄弟」を意味する)として活動を開始すると、その斬新かつ繊細なプレイスタイル(1台4手連弾)、交響曲や器楽セッションを想起させるオリジナル楽曲、そしてライブパフォーマンスにより瞬く間に日本全国で「ピアノ革命」と話題となる。ジャンルを問わず、あらゆる年齢層をひきつけ、聴く人の魂を揺さぶる熱いオリジナルサウンドが着実に評価を高め、ピアノ一台で世界各国の聴衆を熱狂の渦に巻き込んでいる。

楽曲制作・提供では、テレビCM(ハウス食品「ソイチップス」「フルーチェ」・ハウスウェルネスフーズ「C1000レモンウォーター」・八木木材産業「エピオス・ロングライフ」・YOUテレビ他)、舞台(宝塚歌劇作品『オネーギン』他)、映画(『4分間のピアニスト』2007年ドイツアカデミー賞受賞作品イメージ楽曲)、テレビ番組(TBS「はなまるマーケット」エンディングテーマ)、JAL・ANAの機内放送に採用されるなど多方面にわたり、各業界からの支持も厚い。

結成時から続けている保育園や幼稚園での演奏活動や、災害復興を機にプロジェクト化した「こどもたちへの音楽支援活動」を全国各地で行うなど、次世代のこどもたちへの芸術文化発展にも大きな力を注ぎ、「レ・フレール」という唯一無二の音楽ジャンルを形成しながら世界に向けて発信しつづけている。

オリジナル楽曲制作を軸にしながら、さまざまなジャンルとのコラボレーションにより多彩な表情を魅せている。


斎藤守也

斎藤守也 1973年11月5日生まれ(兄)

12歳からピアノを始める。
15歳の時、ルクセンブルク国立音楽学校に留学、ガーリー・ミューラー氏に師事。22歳で同校を卒業し、ジャンルの幅を広げるために帰国。
帰国後は作曲活動に専念する傍ら、ライブハウス、レストラン、バーなどでのソロ活動やバンド活動を行う。バラードを得意とし、静かで深さのある音は自由さと誠実さを併せ持ち、歌を奏でるようなポップな旋律まで幅広いプレイで聴く人の心をひきつける。
また、独特な編曲センスはこれまでのジャンルにない、レ・フレールサウンドとして表現され、現在舞台音楽を始め、さまざまな方面から注目を集めている。

斎藤圭土

斎藤圭土 1978年11月18日生まれ(弟)

6歳からピアノを始める。
15歳の時、兄と同じルクセンブルク国立音楽学校に留学する。留学中に出会ったブギ・ウギ・ピアノを独学で始め、2000年春には、ブギ・ウギ界の巨匠、 ドイツ人ピアニストのアクセル・ツヴィンゲンベルガー氏と共演する。2008年11月には、初のソロアルバム「Boogie Woogie Far East」をリリース。
古典的ブギ・ウギの継承者、次世代を担うブギ・ウギ・ピアニストとして国内外から注目を集める他、近年ではブルースの評価も高く、アジアにおけるブギ・ウギ&ブルースシーンの若き牽引者としても活動範囲を広げている。
その激しく一途な音は圧倒的な引力で観客を魅了する。