BIOGRAPHY

キム・ペトラス / Kim Petras


キム・ペトラス(Kim Petras)は1992年8月27日生まれ、ドイツ・ケルン出身のシンガー・ソングライター。弾けるようなポップ・サウンド、そしてこれを現実のものにするドリーミーで確固とした世界観で世間を魅了するキムは、幼いころから独自で音楽制作に努め、19歳の時にはEP『One Piece of Tape』をリリース。2017年にデビュー・シングル「I Don’t Want It All」を発表し、同楽曲はSpotify Global Viral 50 Chartにて1位を獲得。その勢いは止まらず、同年Spotifyがローンチした次世代ミュージシャンを発掘するプログラム「RISE」の第1弾アーティストにも抜擢。そのわずか数か月後に発表したシングル「Heart To Break」は、ビルボードチャートが発表するUS Dance Club Songsではチャート入りを果たし、瞬く間に数千万単位のストリーミング数を記録、さらに米Billboard誌からは「一流の楽曲だ、これが彼女がキャリアの初期に生み出せるポップミュージックのクオリティであるならば、我々は今後何年にも渡りペトラスに注目することになるだろう」と絶賛レビューを受ける。 その後カミラ・カベロやトロイ・シヴァンのワールドツアーにてオープニング・アクトに抜擢され、着実にポップ・アーティストとしての確固たる地位を築き上げていったキムは、2019年にデビュー・アルバム『Clarity』を発表。同作品はThe Guardian、NME、Pitchfork、を始めとする様々な主要音楽メディアから高い評価を受け、Billboard、The New York Times、UPROXXなどでは2019年のベスト・アルバム一覧にも選出される。アルバム『Clarity』を引っ提げて行った自身名義の北米・欧州ツアー37公演は即完売し、ポップ・ミュージック界では無視できないほどの存在へと成長していく。 キムはTikTokでもバイラルヒットを生んだチャーリーXCX「Unlock It」やUS Hot Dance/Electronic Songsでもチャート入りを果たした「Broken Glass」、さらにアリアナ・グランデが初めてエグゼクティヴプロデューサーを務めたことでも話題となった映画「チャーリーズ・エンジェル」のサウンドトラックにもアリアナ本人による指名で参加を果たすなど、様々なコラボレーション歴を持つことも注目すべきポイントだろう。 また男性として⽣まれたキムは、当時世界最年少の16歳で性転換手術を受け、女性に。キムの生まれたドイツでは法律により当時18歳からしか性転換手術を受けられなかったため、13歳から現地TVを中心に世界へ向けて自身の訴えを発信。世界から多くの支持する声が寄せられ、特例として手術を認められる。彼女の行動はLGBTQ+コミュニティに多大なる勇気を与え、若くして同コミュニティからサポートされるアイコン的地位を確立する。