ドイツ出身の若手ピアニスト、DGデビュー作『スクリャービン&スカルラッティ:ピアノ作品集』発売決定!

2024.03.01 TOPICS

ユリアス・アザルのピアノ演奏には驚かされた。
彼はどのようにあの独特の響きを見つけたのだろうか。
楽器が彼に秘密を教えているようだった。‐ メナヘム・プレスラー

 
ドイツ出身の若手ピアニスト、ユリアス・アザルのメジャーデビューAL『スクリャービン&スカルラッティ:ピアノ作品集』がリリースされる。

1997年、ドイツ・フランクフルト近郊の音楽一家の長男として生まれ、幼い頃からピアノと即興演奏を独学で学び、フランクフルト音楽・舞台芸術大学、ハンス・アイスラー音楽大学、クロンベルク・アカデミーに入学。ヨーロッパの名門音楽祭や、ウィーン楽友協会、東京のサントリーホールなど一流コンサートホールに招かれ、注目の若手ピアニストとして活躍している。

2023年に専属契約を結んだドイツ・グラモフォンからのデビューアルバムとなる今作では、神秘主義思想を表現するロシアの作曲家スクリャービンと、555曲の鍵盤ソナタで知られるイタリアの作曲家スカルラッティのソナタ作品を中心に選曲。
「スクリャービン:ソナタ第1番の終楽章(葬送行進曲)」の『Quasi niente』部分をアルバムの始まりと終わりに位置し、アルバムの輪を完成させ、さらに曲間をつなぐ間奏曲として自作の「TRANSITION」を2曲収録し、独特なプログラム作りの才能を魅せている。

「アルバム全体が思いもよらない方向に展開し、少しずつリスナーの心を掴んでいくような、深い心理体験を創造することを目指しました。プログラムを『Quasi niente』で挟むことによって、ソナタが再登場したときの既視感を感じていただけるのではないかと思います。」

アルバムには2台のスタインウェイ・グランドピアノを使用しながら、先行シングル用にアップライト・ピアノでも録音。プロローグが本日より配信されている。

 
 

『スクリャービン&スカルラッティ:ピアノ作品集』

2024年5月3日(金)リリース 
MQA-CD×UHQCD UCCG-45095 定価¥3,080

≫ LISTEN / BUY
 
1. スクリャービン:プロローグ(ピアノ・ソナタ 第1番 ヘ短調 作品6 第4楽章:葬送行進曲よりQuasi Niente)
2. D.スカルラッティ:ピアノ・ソナタ ヘ短調 K.466
3. スクリャービン:前奏曲 作品11 から第20番 ハ短調
4. D.スカルラッティ:ピアノ・ソナタ ハ短調 K. 56
5. D.スカルラッティ:ピアノ・ソナタ ハ短調 K. 58
6-9. スクリャービン:ピアノ・ソナタ 第1番 ヘ短調 作品6
10. D.スカルラッティ:ピアノ・ソナタ ヘ短調 K. 238
11. アザル:TRANSITION I
12. スクリャービン:練習曲 作品8から第11番 変ロ短調
13. スクリャービン:前奏曲 作品11から第21番 変ロ長調
14. D.スカルラッティ:ピアノ・ソナタ 変ロ長調 K. 544
15. スクリャービン:前奏曲 作品16から第4番 変ホ短調
16. アザル:TRANSITION II
17. スクリャービン:前奏曲 作品11から 第14番 変ホ短調
18. スクリャービン:前奏曲 作品16から第1番 ロ長調
19. スクリャービン:前奏曲 作品11から第6番 ロ短調
20. D. スカルラッティ:ピアノ・ソナタ ロ短調 K. 87
21. スクリャービン:エピローグ(ピアノ・ソナタ 第1番 ヘ短調 作品6 第4楽章:葬送行進曲よりQuasi Niente)

録音:2023年4月、ベルリン