敬愛するグレイトフル・デッドの曲を命名した新作のリリースを発表!

2023.08.21 TOPICS


 
ジョン・スコフィールドが新トリオによる新作のリリースを発表、アルバム・タイトルとなっている”グレイトフル・デッド”のカヴァー「Uncle John’s Band」が先行配信されている。


 

2枚組というボリュームの本作では、ボブ・ディラン作バーズの1965年全米No.1ヒット曲「ミスター・タンブリン・マン」から、ニール・ヤングによる1972年の名盤『ハーヴェスト・ムーン』収録の人気曲「オールド・マン」、レナード・バーンスタインによるミュージカル映画『ウエスト・サイド物語』劇中歌「サムホエア」、マイルス・デイヴィスの名曲「バドゥ」まで、幅広いレパートリーに挑戦している。また、「星へのきざはし」や「レイズ・アイディア」などのジャズ・スタンダードや、スウィング、ファンク、フォークなど様々なテイストを取り入れた7曲のスコフィールドのオリジナルが肩を並べている。

アルバム・タイトルとなっている先行曲「Uncle John’s Band」は、アメリカを代表するロック・バンド、”グレイトフル・デッド”の4枚目のオリジナル・アルバム『ワーキングマンズ・デッド』(1970) 収録のヒット曲。

「ジェリー・ガルシアとロバート・ハンターのペンによる”グレイトフル・デッド”の曲の中でも私のお気に入り。これを私はフィル・レッシュから教わった。ここでも即興は自由だ。このようなやり方でヴィセンテと演奏するのが私は大好きだ。彼は何をすべきかわかっている。ビルもだ。この3人でなら、どこにだって行ける気がする」

 
昨年、長いキャリアにおける初のソロ・アルバム『ジョン・スコフィールド』をリリースしたスコフィールドだが、本作はECM初のリーダー作品『スワロウ・テイルズ』以来3年ぶりとなるトリオ作品。

学生時代からの旧友スティーヴ・スワロウに変わり、ヴィセンテ・アーチャーがベースを、ドラムは変わらずビル・スチュワートが担当する新バンドによる第1作目。新バンドではあるものの、ヴィセンテ・アーチャーもビル・スチュワートと共にVerveからリリースした『コンボ 66』(2018) のメンバーであった。上記コメントにあるように、スコフィールドは前代の信頼を置き、安心して思い切り楽しく演奏しているのがアルバム全体を通して垣間見ることができる。

ソロ・アルバムをリリースした昨年、これまでソロを出さなかったのは「バンドで演奏するのが好きだから」と話していたスコフィールド。
今作では思い切り自由にバンドで演奏しているのが愉快で心地よく、ジャズ・ファンのみならず、ロック、ジャム・バンド・ファンも楽しめる作品となっている。

 
 

『アンクル・ジョンズ・バンド』
John Scofield / Uncle John’s Band

2023年10月13日(金)リリース
2SHMCD 税込:¥3,960 UCCE-1201/2

>> LISTEN / BUY
 
Disc 1
1. ミスター・タンブリン・マン Mr. Tambourine Man (Bob Dylan)
2. ハウ・ディープ How Deep (John Scofield)
3. TVバンド TV Band (John Scofield)
4. バック・イン・タイム Back In Time (John Scofield)
5. バドゥ Budo (Miles Davis / Bud Powell)
6. ナッシング・イズ・フォーエヴァー Nothing Is Forever (John Scofield)
7. オールド・マン Old Man (Neil Young)

Disc 2
1. ザ・ガールフレンド・コード The Girlfriend Code (John Scofield)
2. 星へのきざはし Stairways To The Stars (Matt Malneck / Frank Signorelli / Mitchell Parish)
3. モ・グリーン Mo Green (John Scofield)
4. マスク Mask (John Scofield)
5. サムホエア Somewhere (Leonard Bernstein / Stephan Sondheim)
6. レイズ・アイディア Ray’s Idea (Raymond Brown / Gil Fuller)
7. アンクル・ジョンズ・バンド Uncle John’s Band (Jerry Garcia / Robert Hunter)
 
〈パーソネル〉ジョン・スコフィールド(g) ヴィセンテ・アーチャー(b) ビル・スチュワート(ds)

★2022年8月、ニューヨーク州ラインベック、クラブハウス・スタジオにて録音