著名人コメント

6月29日に発売される完全未発表スタジオ録音作『ザ・ロスト・アルバム』。
アルバムを聴いた各分野のコルトレーン愛好家からお寄せ頂いたコメントを掲載します。

 

第2弾

スリリングで艶やかでドライヴ感があってクールだけれど情熱的。ジャズの良さを凝縮した、まさに「ジャズの中のジャズ」という表現がぴったりのこのアルバム、聴けば聴くほど、よくぞ世に出てくれましたと心底思う。
青野賢一 (BEAMS RECORDS)
「ネイチャー・ボーイ」も「ワン・アップ、ワン・ダウン」も、これがスタジオでの初録音(オリジナル録音)ということで、コルトレーンの歴史の1ページが塗り変えられたという感じがする。テナーによる「ヴィリア」も興味深い発見だ。
岡崎正通 (音楽評論家)
みんなのサックス・ヒーロー、コルトレーンの未発表作ということでドキドキしながら音源を聴きました。リアルタイムでリリースされていたら、おそらく名盤の1つになっていたであろうと思います。本当に素晴らしい演奏の連続で何度も聴いてしまいました。名曲「インプレッションズ」のピアノ抜きのトリオ演奏は圧巻でした。
黒田卓也 (トランペット奏者)
片チャンネルではなく、両チャンネルのど真ん中から勢いよくサックスの音が立ち上がる。ベースの重低音がズシンと響く。スタジオ内の空気がそのまま捉えられたかのような生々しさ、とても自然な残響。音質も演奏も憎らしいほど痛快だ。
原田和典 (音楽評論家)
●CDショップのジャズ担当者より

ジャズ・ジャイアンツの発掘テイクにファンはいつだって色めく。しかもコルトレーンとなれば別格中の別格だ。神の領域と現世を彷徨っていた63年のインパルス音源に未発表があり、その全貌を聴ける日が来るとは!
ディスクユニオンJazzTOKYO 生島 昇

1963年、今から55年前の録音、コルトレーンの完全新作、それもオリジナル新曲が2曲も収録されているという驚愕の内容。これは幾多のお蔵入り未発表音源やライヴ発掘音源とは訳が違います。ジャズ担当としてこれ以上ない“新譜”の登場です。
タワーレコード新宿店 伊藤信博

世にライヴ等の発掘音源はいろいろあるが、発表を前提にしたスタジオレコーディングの発見は、そうそうあるものではない。今回はなんとコルトレーン! しかも全盛時代の黄金カルテットによるものだ。これはまさしく歴史的な大発見。いち音楽ファンとしても素直に聴いて楽しみたい。
銀座・山野楽器本店 神尾孝弥

「コルトレーンの新譜を楽しみにするのが青春だった」、今までは「ポスト・コルトレーンの世代」にとって、それは悔しい言葉だった。ところが今回発売される未発表音源は、等しく若いコルトレーン・ファンにもその機会を与えてくれた。モダンジャズの時代から混沌の時代へ向かう真摯なジャイアンツの実態を捉えた、全ジャズファン必聴の恐るべき音源だ。
タワーレコード渋谷店 瀧口秀之

ジャズの歴史に刻まれる名盤のリストに、そして人類の音楽遺産に新たに加えられるコルトレーンの知られざるスタジオ・アルバム! 50年以上の時を経て、その音楽は聴くものに多くを語りかけ、世界は新しい光を見出す…これはそんな作品かもしれません!
タワーレコード梅田大阪マルビル店 谷本真悟

第1弾

奇跡の未発表! ありましたかジョン!! きましたかコルトレーン!!!
石塚真一 (漫画家)
未発表作品って、なんだか聴いてはいけないものを聴いてるようなドキドキ感がありますよね。ましてや天下のコルトレーンの作品、それも黄金期の。2曲のUntitled Originalに彼はどんなタイトルを付ける予定だったんだろう? ジャケットはどんな見た目になったんだろう? なんてことを考えているとさらにドキドキが止まりません笑
江﨑文武 (WONK)
“ジョン・コルトレーン”や“ロスト・アルバム”の肩書きがなくても、この音楽の魅力に気づく人は多いはず。特に未発表の「アンタイトルド・オリジナル 11386」が素晴らしい(涙)。このニュースで真のジャズに出会えるなんて最高に素敵です。
大塚広子 (DJ)
名作を何度も聴く楽しみもあるが、レジェンドの未発表作に触れる喜びは格別。僕はあと何回この作品を聴くのだろうか? 人の命に限りはあるけれど、音楽の命は永遠だ。
沖野修也 (Kyoto Jazz Massive/Kyoto Jazz Sextet)
60年代絶頂期コルトレーンが21世紀に蘇り、ジャズ喫茶に通い始めたころの青春が蘇った。艶のあるサックスの音色、演奏の勢が素晴らしい。マッコイ、エルヴィンも絶好調で、いわゆる「お蔵入り」音源ではまったくない完成度の高さだ。
後藤雅洋 (ジャズ喫茶いーぐる代表/ジャズ評論家)
歴史の証人のひとりになれたことに感謝。DJ的には「アンタイトルド・オリジナル 11386」のエルヴィン・ジョーンズのリズムワークの多彩さが印象深いです。
須永辰緒 (DJ/音楽プロデューサー)
エンジニアの短いタイトル・クレジットの後に現れるジョンのソプラノ・サックスの音に、思わずのけぞってしまいました。全盛期を迎えた音楽家達の個性と音の火花を存分に楽しめる、センセーショナルな1枚です!
挾間美帆 (ジャズ作曲家)
コルトレーンの音楽にある反復性とポリリズムを指摘したスティーヴ・ライヒは、この時代のコルトレーンのライヴに熱心に幾度も足を運んでいた。これは、アメリカの音楽史をまた別の視点から辿る楽しみも与えてくれる録音だ。
原 雅明 (音楽評論家)
1963年アメリカが最も熱かった年、黄金カルテットの絶頂期にRVG(ルディ・ヴァン・ゲルダ―)正式スタジオ録音。これは文句なしの世界遺産級~永久保存盤!!
藤岡靖洋 (コルトレーン研究家)

※五十音順・敬称略