史上初の全米チャート初登場1位を記録した『キャプテン・ファンタスティック』50周年記念盤が本日発売。エルトンがナレーションで制作時を振り返る動画が字幕付で公開

2025.10.24 TOPICS

1975年にリリースされたエルトン・ジョンのアルバム『キャプテン・ファンタスティック』の50周年記念エディションが、本日2CD、2LP、デジタル配信の各形態でリリースされた。

1969年のデビュー作『エンプティ・スカイ(エルトン・ジョンの肖像)』から6年で9作目、1970年『ホンキー・シャトー』から本作の次の『ロック・オブ・ジ・ウェスティーズ』(1975)まで6作連続全米1位、1975年10月25,26日には伝説のドジャー・スタジアムでのコンサート開催という驚異的な成功を収めていた時期の作品で、ソングライティング・パートナーである作詞家バーニー・トーピンとの出会いと友情の物語を綴ったコンセプト・アルバムである。全米アルバム・チャート史上初の初登場1位を飾り、7週連続ポジション・キープした。ヒット・シングル「僕を救ったプリマドンナ」が収録されている。

エルトンは『キャプテン・ファンタスティック』のほとんどの曲を、ニューヨークへと戻る旅客船SSフランス号の船上で作曲した。毎日“Salon Debussy”という音楽ルームが空く2時間を使って作曲し、当時はテープレコーダーがないため頭の中に入れ、船を降りた後、プロデューサーのガス・ダッジョンとのカリブ(レコーディング・スタジオ)でのレコーディングに臨んだ。

この様子をエルトンが語る動画が日本語字幕付で公開された。

 

DISC 1はオリジナル・アルバム+4、DISC 2には未発表のセッション・デモと2005年の本作30周年記念ライヴ音源を収録。

オリジナル発売時には2冊のブックレットが封入されていたが、50周年記念エディション2CDにはそのうちの1冊“スクラップ・ブック”(写真やイラスト掲載)の新編集版と英文ライナーを掲載した24Pブックレットが封入される。そして日本盤のみ、もう1冊の“歌詞集”のミニチュア版も封入される。

本作についてエルトン・ジョンとバーニー・トーピンは以下のように語っている。

エルトン・ジョン「『キャプテン・ファンタスティック』は僕が自伝的な作風で作った初めてのアルバムで、全曲がすでに書き上がった状態でスタジオに入ったのもあれが初めてだった。バンドでリハーサルを重ね、それからスタジオに入り、ほとんど一発録りで録音していった。バンドは間違いなく最高の状態にあって、そのことはアルバムを聴いただけでも伝わると思う。僕にとっては、これが僕らの最高傑作だ。楽曲は強力だし、バーニーの歌詞も素晴らしい。それに、カリブ(レコーディング・スタジオ)の雰囲気も申し分なかった。このアルバムがそれまでの僕のどの作品より早く1位に達して、僕は報われたような気分だった。ロンドンのアパートでバーニーと一緒にもがいていた時期のすべてが実を結んだように思えたんだ」。

バーニー・トーピン「僕らが作り上げた作品の中でも、『キャプテン・ファンタスティック』は僕の心の中で特別な位置を占めている。当然のことながら、僕らの人生における特別な時期のことを描いたこのアルバムは、気持ちの面で充実感が大きかった。僕は本来、ノスタルジーに浸るようなタイプではないけれど、50年経って改めてこのアルバムを聴くと、友情と創造性で結ばれたあのころの僕らの絆の深さをしみじみと思い出す」。

【リリース情報】
エルトン・ジョン『キャプテン・ファンタスティック(50周年記念エディション)』


発売日:2025/10/24(金)
品番:UICY-16337/8
価格:4,400円(税込)
日本盤のみSHM-CD仕様