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タンゴの革命家アストル・ピアソラ。3月の生誕100周年を記念し、ベスト盤リリース&レア盤リイシューが決定!ゆかりあるミュージシャンからのコメントも到着!

2021.02.10 TOPICS

「リベルタンゴ」や「ブエノスアイレスの四季」など数々の名曲を生み出し、「タンゴの破壊者」と呼ばれた作曲家 / バンドネオン奏者のアストル・ピアソラ。タンゴを元にクラシック、ジャズの要素を融合させた独自の演奏形態を産み出し、1992年の没後も数多くのミュージシャンに多大な影響を与え続けている。
3月には生誕100周年を迎えるピアソラだが、それを記念してベスト盤、そして彼がフィリップスとポリドールに遺したレア盤のリイシューが3月3日に発売されることが決定した。
まずベスト盤『リベルタンゴ~ピアソラ・フォーエヴァー』は、彼の代表曲でもある「リベルタンゴ」や「ブエノスアイレスの四季」など数々の有名曲を、ギターやフルート、オーケストラによる名録音で収録した、ピアソラの最高傑作がすべて網羅された内容。シャルル・デュトワ指揮モントリオール交響楽団や、マイケル・ティルソン=トーマス指揮ニュー・ワールド交響楽団による「アディオス・ノニーノ」や「タンガーソ」の迫力のあるフル・オーケストラ演奏。また、名匠パトリック・ガロワ(フルート)とョラン・セルシェル(ギター)のデュオによる名作「タンゴの歴史」も必聴だ。
レア盤リイシューの「フィリップス&ポリドール・イヤーズ」では、ピアソラがフィリップスとポリドールに遺した音源をほぼ網羅する7タイトルを初UHQ-CD化でラインナップ。解説はピアソラ研究の世界的権威である斎藤充正が全タイトルを担当し、資料としても貴重な内容に仕上がっている。シリーズの中でも彼の最高傑作のひとつに数えられる『ニューヨークのアストル・ピアソラ+6』は、今回世界で初めてオリジナル・アートワークを使用したリイシュー。さらに『コラボレーションズ』と『オランピア ‘77』は世界初の単独CD化となるなど、生誕100周年にふさわしい大注目のシリーズだ。

そしてピアソラの生誕100周年、ベスト盤&リイシューの発売を記念して、ピアソラにゆかりのあるミュージシャンたちからのコメントも到着。
ピアソラへの愛にあふれたこれらのコメントを味わいつつ、3月のリリースを楽しみに待とう。

 
「革命家ピアソラ」を強調するあまり、彼が古典的タンゴを愛した事実を隠したい人たちへは「タンゴの歴史/第1~3集」を、ジャジーでブッちぎりな80年代だけがピアソラの本質と思い込む人には「モダン・タンゴの20年」を突きつけよう。ピアソラはタンゴのひとつ。他ジャンルの人々の玩具ではないことを明確にする重要リイシューだ。
小松亮太

きっとまた、巷によくある”A級代表曲”が並べられたコンピレーションだろうと高を括っていたら…僕ですら聴いたことのなかった秘蔵音源が、これでもかと収録されていたことに思わず目を見開いてしまった。これは、間違いなく「生誕100周年」という節目でもない限り、我々が俯瞰することのできなかったピアソラの「軌跡」と言えるだろう。
三浦一馬

ピアソラの音楽が存在していなかったら、タンゴはまだ遠い世界だったかもしれない。
私はギターのお蔭でピアソラの音楽に触れる幸運を得た。心をえぐられるような激しさと
一種の諦観も仰せ持つ音世界。私自身、歳を重ねるほど好きになっている気がする。
現存する珠玉の自作自演の録音を、私達はどう活かしていけるだろうか。
村治佳織

(コメントは敬称略、50音順)

 
<アルバム発売情報>

■『リベルタンゴ~ピアソラ・フォーエヴァー』
2021年3月3日発売 UCCS-1293

>> ご予約はこちら

 

「アストル・ピアソラ フィリップス&ポリドール・イヤーズ」

2021年3月3日発売 UHQ-CD

■『モダン・タンゴの20年』 UCCM-45001 
■『エル・タンゴ』 UCCM-45002
■『ニューヨークのアストル・ピアソラ』 UCCM-45003
■『タンゴの歴史 第1集~グアルディア・ビエハ』 UCCM-45004 
■『タンゴの歴史 第2集~ロマンティック時代+7』 UCCM-45005 
■『コラボレーションズ』 UCCM-45006 
■『オランピア ‘77』 UCCM-45007 

>> ご予約はこちら


アストル・ピアソラ プロフィール

アストル・ピアソラはアルゼンチンの作曲家、バンドネオン奏者。タンゴを元にクラシック、ジャズの要素を融合させた独自の演奏形態を産み出した。
1921年にアルゼンチンのマル・デル・プラタに生まれる。子どもの頃にニューヨークへ移住し、1931年にブロードウェイのラジオ局でバンドネオンのフォルクローレを録音し、以降積極的に演奏活動、作曲活動を開始。アルゼンチンに帰国後バンドネオン奏者として頭角を現し、1944年から自らの楽団を率いて活動をスタート。その後パリ留学を経てタンゴが自らのルーツであることを再確認し、帰国後1955年にブエノスアイレス八重奏団を結成。エレキギターを取り入れるなど先鋭的な作風は賛否両論を巻き起こし、「タンゴの破壊者」と言われるほどであった。1959年に亡き父に捧げた代表作「アディオス・ノニーノ」を作曲。翌年からピアソラの標準的グループ構成である五重奏団を結成、以降様々な楽団の結成、解体を経て理想的な音楽を追い求めた。1990年にパリの自宅で倒れ闘病生活に入り、1992年ブエノスアイレスにて死去。71歳だった。
生前はその先鋭的な作風から批判を受けることも多かったが、タンゴの可能性をローカルな音楽から押し広げたという功績は現在国際的に高く評価され続けている。


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