BIOGRAPHY

カルロス・マリン


バリトン。
アルフレード・クラウス、モントセラート・カバリェ、そしてジャコモ・アラガルといった巨匠たちから、彼は指導を受けてきた。

独ヘッセン州リュッセルスハイムで、スペイン人の両親のもとに生まれたカルロス・マリン。彼は今、ポップ・オペラ音楽グループ、イル・ディーヴォ(Il Divo)のメンバーとして、世界的にその名を知られている。

 
マドリード(スペイン)で教育を受けた彼の音楽的なキャリアの始まりは、まだ幼い子供だった頃に遡る。 8歳の時、彼はFather Abrahamがプロデュースを手掛けたアルバム『Elpequeño Caruso』で、初めてレコーディングに参加。その中で彼は、「O Sole Mio」や「Granada」などの古典的名曲を歌い上げた。
2枚目のアルバム『Mijn Lieve Mama』(我が親愛なる母)を録音したのは、彼が10歳の時。ピアノと音楽理論を学び始めたのは、この頃のことである。

12歳の頃、既にスペインに居を移していた彼は、TVE(スペイン国営放送)の『Gente Joven』や『Nueva Gente』をはじめ、幾つかのコンテストTV番組で優勝。さらに、ヘスス・エルミダ(Jesús Hermida)、マリア・テレサ・カンプス(María Teresa Campos)、ニエベス・エレーロ(Nieves Herrero)といった面々が司会を務めた朝の人気番組『ポル・ラ・マニャーナ』(※“イン・ザ・モーニング”の意)等に出演、オーケストラの伴奏で生歌を披露し始めるようになった。

歌手として高い評価を得た彼は、『Jacinto Guerrero』『Francisco Alonso』そして『Julián Gayarre』などの歌唱コンクールに出場。軒並み優勝を果たしている。
有名ミュージカル作品の数々がスペインで上演されるようになると、彼は重要な役を次々とオファーされていく。 1993年の『レ・ミゼラブル』で、マリウス役を演じたのはカルロスだ。『ラ・マンチャの男』では主役ドン・キホーテを、ホセ・サクリスタン(José Sacristán)とダブル・キャストで務め、『エル・ディルビオ・ケ・ヴィエネ(El Diluvio que viene)』ではドン・シルヴェストル役を、『ピーター・パン』ではフック船長を、『グリース』ではヴィンス・フォンテイン役を、そして『美女と野獣』では野獣役をそれぞれ演じた。
また、『ザ・マジック・オブ・ブロードウェイ』と『ピーター・パン』(舞台及びCD)では、制作にも協力。後者では、プロデューサーと音楽監督の責務を、アルベルト・キンテロと共同で担った。

銀幕においては、ティム・バートン製作のアニメーション映画『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』にて歌唱を提供。また、ディズニー映画『シンデレラ』のスペイン語版では、王子の声の吹き替えも担当している。そして、『椿姫』『セビリアの理髪師』『ラ・ボエーム』『ランメルモールのルチア』『蝶々夫人』など、様々なオペラ作品でプリモ・バリトン(※主役バリトン)として舞台に立ち、世界中の称賛を浴びた。
また、彼は、様々なサルスエラ(※オペラの一種で、喜劇的な題材を扱ったスペインの伝統的な小歌劇)にも出演。『大通り(ラ・グランビア)』(カバレリョ・デ・グラシア役)、『人騒がせな狼』(フェリペ役)、『パロマの前夜祭』(フリアン役)などがそこに挙げられる。

 
カルロス・マリンがイル・ディーヴォのメンバーとなったのは、2003年12月のことだ。ファースト・アルバム『イル・ディーヴォ』(原題:Il Divo)は、全米ビルボード・チャートで1位を獲得。全英チャートでは、あのロビー・ウィリアムスから首位の座を奪う形で、頂点に輝いた。このファースト・アルバムだけでも、全世界で1,200万枚のセールスを記録している。

イル・ディーヴォはその後、世界中で大きな注目の的となった。続いて彼らは、『アンコール』(原題:Ancora)、『オールウェイズ – SIEMPRE -』(原題:Siempre)、『プロミス』(原題:The Promise)、『クリスマス・コレクション』(原題:Christmas Colletction)、『ウィキッド・ゲーム』(原題:Wicked Game)、『グレイテスト・ヒッツ』(原題:The Greates Hits)、『ミュージカル・アフェア』(原題:A Musical Afair)といった数々のアルバムを発表。2018年8月には最新アルバム『タイムレス』(原題:Timeless)を全世界同時発売。現在もその最新アルバムの発売に伴う世界ツアーを展開中だ。

彼らは、これまでに全世界で合計3,500万枚以上のアルバムを売り上げ、各国のチャートで50回の1位を記録。またライヴの観客動員数は、累計4,000万人以上に上っている。

 
イル・ディーヴォのカルロス・マリンは、音楽の歴史を築いてきた大物たちともこれまで何度も共演を果たし、我々を魅了してきた。バーブラ・ストライサンドとステージに立った、忘れることのできないマディソン・スクエア・ガーデン公演の他、彼が共演してきた人々のリストには、セリーヌ・ディオンや、フリオ・イグレシアス、グロリア・エステファン、シャキーラ、カイリー・ミノーグ、プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラス、そしてパヴァロッティら、錚々たる顔触れが並んでいる。

また、彼は、様々なハリウッド俳優や各国の政治指導者たちからも賓客として招待を受け、歌を披露。ホワイト・ハウスでは、ジョージ・ブッシュ、ビル&ヒラリー・クリントン夫妻、バラク・オバマら、歴代米大統領の前で、ロシアのクレムリン宮殿では、ミハイル・ゴルバチョフ元書記長の前で、そしてバッキンガム宮殿では英国女王の前で、その歌声を響かせた。

この間、彼はイル・ディーヴォでの活動に加え、プロデューサー業にも乗り出し、メキシコで既に名の知られていた女性歌手イノセンスをプロデュース。 彼女の世界デビューをバックアップしている。

 
そして、2011年、カルロス・マリンは再び我々を驚かせた。 イル・ディーヴォのツアーと並行し、カルロスは初めて単独で、『カルロス・マリン・オブ・イル・ディーヴォ・イン・コンサート』と題したソロ公演を実現。スペインを皮切りに、ポルトガル、ルーマニア、ロシア、メキシコ、そしてラテン・アメリカと、数カ国を巡った。このツアーで披露された楽曲は、同名のファースト・アルバム(CD / DVD)収録の内容が基になっている。

観る者・聴く者を震わせ、夢を見させ、今最も注目の“国境を超えた声”の1つを楽しめる、他に類のないショー。炸裂するパワーとリズム、そして最も純粋な形でのラスベガス・スタイル。総勢20人のミュージシャンから成るビッグ・バンドと12人のダンサーたちにより、そこで繰り広げられるのは、ブロードウェイ・ミュージカル・ナンバーや、映画のサウンドトラック、スペイン舞踊曲から、フランク・シナトラ、トム・ジョーンズ、エルヴィス・プレスリーら、史上最も有名な歌手たちの持ち歌まで、多種多彩な楽曲だ。カルロス・マリンは、アクロバティックな振り付けとコーラス隊とを伴い、そのカリスマ性と歌唱力を極限まで発揮。2時間ぶっ通しで、観客を楽しませてくれる。 彼のこれらのショーには、ゲスト・アーティストとしてイノセンスも参加。洗練された歌唱法で、パワフルかつ甘い声をシンフォニック・ポップ・ミュージックと融合するイノセンスは、今回、ソロとしての彼の新たな冒険に同行する。

 
この8年に渡り、イル・ディーヴォでのツアー活動と自身のソロ・キャリアを並行させてきたカルロス。
彼は2019年、ソロとしては初めてとなるスタジオ録音のニュー・アルバムをレコーディング。2020年4月15日に全世界でデジタル・リリース、同日にCDが日本先行発売されることになった。彼のニュー・アルバムは、エアロスミスやティナ・ターナー、リック・アストリー、ワム! featuring ジョージマイケルなどによる大ヒット曲、さらにはフランキー・ヴァリー、ナット・キング・コール、ジョー・コッカー,クイーンによる名曲、そしてジャスティン・ティンバーレイクによる映画「トロールズ」のサントラでおなじみの全米NO.1ヒット曲まで、幅広く知られるポップスやロックの名曲を独自の色に染め直したもの。
カルロスは、このアルバムの発売に合わせて、2020年6月に決定した日本公演を皮切りに、ソロとしても精力的にツアーに乗り出すつもりだ。