BIOGRAPHY

Bea Miller / ビー・ミラー


ビー・ミラーは、ラブソング以上の作品を作りたかった。ニュージャージー州出身のミラーは、新しいEP『elated!』がそれまでで一番正直な作品になることを望んだ。それはパーソナルで、政治的で、そして相変わらず激しい作品となった。7トラックを収めたEPが完成するまでに2年が費やされた。

以前の作品ではラブソングや失恋の歌が幾つか収録されていたが、2018年の2作目『aurora』以来初のプロジェクトとなる『elated!』ではより差し迫った問題を取り上げるようになり、そのプラットフォームを利用してより未加工で正直なプライベートな部分を露わにしている。家族問題からトランプまで、ミラーは躊躇うことなく大胆に発言をしている。

「hallelujah」では、トランプ政権やプライベートについての想いを吐き出している。その暗いポップトラックの初めから終わりまで、ミラー自身が政治的混乱について沸き起こる怒りとの闘いについて歌ったり、世界をより良い場所にしたいと思いつつも、すでに広まった大惨事が止められぬ勢いであることからそれが無駄な努力なのではと諦めてもいる。「ハレルヤって言うべき?そうしたら救われるのかな/私は救われるのかな/でも私たちを救ってくれるものはもう何もない」と、ミラーはゴスペル風のコーラスを感傷的に歌う。

記憶に残る初のパワーバラード「self crucify」では新たな領域に踏み込んでおり、消えることのない孤独感や他人から孤立していることを受け入れ認めている。それが理由で彼女はパーティーに行ってもそそくさと帰ってしまう。ミラーからお金を奪い疎遠となった母との関係について歌う歌声は震え、彼女の無防備さはピークを迎える。「あのママから離れるしかなかった/私からお金を盗んでいたから/自分の母親が信用できないなら/一人でいた方がいいよね。」

友人で作曲家のケネディ・リッケンと共作したまばらだが遊び心のある「making bad decisions」では、時には自分らしくいるため、そして時にはただ退屈だからという理由で、破壊的になりたいという強い気持ちを表現している。衝動的に行動した結果だとしても、それは彼女の一部であることには変わらない:「一番好きな趣味は自己破壊的になること/決断することがどうしてもできない。」誰かに向けたラブソングではないが、「i never wanna die」では母なる地球への愛情に溢れている。ゆっくりと盛り上がっていくこのトラックでは数年前に作曲を学ぶ為に渡ったフランスでの時間を振り返り、新しい環境で過ごす開放感により生きていることに対し強い感謝を感じたことを思い出している。陶酔させるコーラスではグウェン・ステファニーを彷彿とさせる:「あなたはとてつもなく特別な存在/だから手放したくない。」

魅力的な「wisdom teeth」では失われた幼少時代について歌う。4歳の時にリサイタル中にも関わらずチュチュを着た鏡に映る自分の姿を見ていた様子を歌っている。「あの頃はすごく幸せだった/何があっても/でも歯を抜かれて/賢い部分も一緒に奪われた」と弾むシンセ音に合わせて歌う。その他にもEPにはアップテンポで催眠のような「FEELING SOMETHING DIFFERENT」が収録されており、ラッパーのアミーネをフィーチャリングし、ヒット曲「feel something」を新しく解釈している。

21歳という若さでミラーはすでに17億回のストリーミング再生数を獲得している。これまでに発表した作品として、『aurora』(2018年)、ゴールド・ディスクを獲得したシングル「like that」、2017年までにリリースした3枚のEP、そしてビルボード200でトップ10入りを果たしゴールド・ディスク獲得ヒットシングルを2枚収録したデビュー・アルバム(2015年)が挙げられる。NOTDとコラボレートしたダンストラック「I WANNA KNOW」は世界的ヒットとなり(Spotifyでは世界的に2.39億回以上、そしてビデオはこれまで2000万回の再生回数)、ジェレミー・ザッカーの「comethru」にフィーチャリングされた。去年はジェシー・レイエズと「FEELS LIKE HOME」、6lackと「it’s not u it’s me」、そしてイギリスのデュオ、スネイクヒップスの「NEVER GONNA LIKE YOU」に参加。2019年には初となるツアー「nice to meet you」が話題となり、北米中の会場の多くではチケットが完売となった。ロラパルーザ、ファイアフライ、アウトサイド・ランズ、バンバーシュート、ライフ・イズ・ビューティフル、そしてオースティン・シティ・リミッツ等のフェスにも出場。年末には再び成功を収めた2度目となるツアー「sunsets in outerspace」を行い、北米だけではなくロンドン、パリ、アムステルダム、ベルリンなどを含むヨーロッパの都市も回った。