花笠祭りの中止を受けて山形の有名人が立ち上がる!花笠ロスを吹き飛ばす「僕らの花笠まつり」動画公開。「来年の祭りまで笑顔貯金で花笠の倍返しだ〜!」

2020.08.10 TOPICS

昨今のコロナ禍の影響を受けて全世界、全国的にイベントが中止・延期を余儀なくされている中、今年の「第58回山形花笠まつり」も残念ながら中止となった。花笠まつりは、東北四大祭りのひとつとして来場者数は3日間で100万人以上と言われている山形を代表するイベントである。山形県民のほとんどの家にはマイ花笠があると言われるほど、花笠音頭は山形県民にとってメジャーな存在。

華麗な女踊りや勇壮な男踊り、ダイナミックな笠回し等の多彩な踊りが街に花開かせる山形の夏の風物詩として、県民を始めとして全国的にも深く愛されてきた祭り。朝倉さや曰く「山形のパワーが集まる場所・時間」である。

 

中止は1963年の初回以来初ということで、祭りを支えてきた人々、そして祭りを楽しみにしてきた全国の花笠ファンからも落胆の声が聞こえている。

 

そんな中、その「花笠ロス」を深く感じている山形県出身のアーティスト、タレントが立ち上がり、祭りに関わる多くの人たちの花笠愛を集めて後世に繋げようと、熱いコメントと、思い思いの花笠音頭の歌と踊りでコラボした動画が、毎年まつりの実施予定日になっている8月7日に公開された。

 

「ハーヤッショーマカショ シャンシャンシャン ソーレ」という掛け声で有名な花笠音頭。そのルーツは戦前にまで遡り、子供から大人まで一緒に楽しめる山形県民のソウルミュージックともいえるもの。

今回の動画制作は、山形市出身で民謡日本一に二度輝いた実績を持つシンンガーソングライター朝倉さや(28歳)の呼びかけに賛同した山形出身の有名人たちが、それぞれの思いを込めた動画を持ち寄って製作された。

タイトルは「僕らの花笠まつり」。歌手、タレント、プロレスラー、ゆるキャラなど13組が参加して、山形の歴史、伝統、文化を後世に伝えていきたいというメッセージがこもった映像になっている。映像には、参加者からの山形弁まじりの動画コメントも含まれており、方言は分からなくてもそれぞれの熱い思いが伝わってくる。最後に、朝倉の三味線に合わせて各出演者がリモートで「花笠音頭」を歌って踊る楽しいコラボ映像になっている。

 

動画はYouTubeで公開されるが、それにより入ってくる広告収益は全額山形県に寄付される。7月末に本州に停滞する梅雨前線の影響で記録的な大雨を観測した山形県では最上川が数か所で氾濫。県内の多くの地区で床上・床下浸水、そして農地の冠水が確認され、多大な被害が出た。その復旧に対して少しでも助けになればとの動画提供者の思いが込められている。

 

また同じく、山形放送テレビ・ラジオ、山形新聞などの主要メディアでも花笠まつりの中止を受けた企画を立ち上げ、当初の開催初日の8月5日以降に露出され、来年に向けて希望を繋ぐ努力が行われている。

 

映像参加者は、以下の通り(順不同)

■工藤あやの(演歌歌手)

■テツ&トモ(タレント)

■最上川司(演歌歌手)

■羽山みずき(演歌歌手)

■ミッチーチェン(タレント)

■本間朋晃(プロレスラー)

■じゅっきーくん(蔵王温泉スキー場キャラクター)

■ウド鈴木(タレント)

■山口岩男(シンガーソングライター)

■大塚文雄(民謡歌手)

■朝倉さや(シンガーソングライター)

 

【僕らの花笠祭り 動画リンク】

https://youtu.be/kRwQaUfbJdI   

 

 

【山口岩男コメント】

高校2年生の夏に、僕は花笠パレードでプラカード持ちのアルバイトをした。

あれからちょうど40年目の今年、僕は天童に帰郷した。

そして16歳だったあの夏の日と同じ夢を、今も追いかけているのだ。

 

【工藤あやのコメント】

山形県山形市出身の工藤あやのです!

皆さんいかがお過ごしでしょうか?暗いニュースが多い中ですが、来年は民田で花笠まつりに参加して一緒に踊りましょう!初めての経験ですが、皆さんと一緒にオリジナルのダンスを考え、お稽古をし、共に最高の思い出を作れたらと思います。何か楽しみを見つけて一緒にこの時期を乗り切っぺね。

 

【最上川司コメント】

伝統である花笠まつりが開催されず寂しさでいっぱいです。2度山車に乗せて頂きましたが。熱気活気が物凄すぎ、思い出と幸せの黄色いご声援は今も胸の中で輝いています。今年はお祭りがなくなってしまいましたが、来年は今年の分も含んで倍返ししましょう。

 

【朝倉さやコメント】

 花笠まつりは小さい頃からの思い出がつまった毎年楽しみにしている大好きで大切なお祭りです。
花笠音頭、太鼓の音、華やかな踊り、ヤッショマカショの掛け声、沢山の人の笑顔、全部が夏の元気の源です。中止は寂しいですが、今年も花笠まつりへの想いは変わりません。
「僕らの花笠まつり」動画では、同じような想いを持った山形にゆかりのあるアーティスト、色んな方々から心あたたまるメッセージをいただきました。
今年はそれぞれの場所から心の花笠まつりを楽しみ、また未来の花笠まつりで一緒に歌い、踊るべねー!
未来さあべ!!