BIOGRAPHY

Ambrose Akinmusire(アンブローズ・アキンムシーレ)


’07年セロニアス・モンク国際ジャズ・コンペティション優勝 N.Y.発の若きトランペッター

1982年生まれ。ナイジェリアの血を引き、カリフォルニア州オークランド育ち。3歳からピアノを始め、ショパンからビョークまで幅広い音楽性を吸収。18歳でジョー・ヘンダーソン、スティーヴ・コールマン、ビリー・ヒギンズなどと共演。
バークレー・ハイスクール・ジャズ・アンサンブルの一員だったときに音楽通の目に初めて留まることになった。サックス奏者のスティーヴ・コールマンは、同校で開いたワークショップで、この若きトランペット奏者の将来性をすぐさま見抜くと、弱冠19歳の若者を自身のバンドであるファイブ・エレメンツに招き入れ、大がかりな欧州ツアーに乗り出した。

この経験は、アキンムシーレの人生を一変させた。マンハッタン音楽学校での学生生活に戻り、自分が何者であるかを学ぶ。その後、南カリフォルニア大学で修士の学位を取るために西海岸に戻ると、ロサンゼルスのセロニアス・モンク・インスティテュート・オブ・ジャズで授業を聴講した。ここでの経験によって、探し求めていたものがさらに具体化する。「以前は周囲から浮いていたけれど、そこでは僕に近い人間がたくさんいたし、テレンス(・ブランチャード)、ハービー(・ハンコック)、ウェイン(・ショーター)といった、個性を重視する先生もいた。テレンスからは多くを学んだ。僕が頭の中で聴いた音を、テレンスは100%満足いくものにさせてくれた。モンク・インスティテュートを出たあと、僕は自分のサウンドとコンセプトを追い求めることにした」

2007年度、テレンス・ブランチャード、クインシー・ジョーンズ、ハーブ・アルパート、ヒュー・マセケラ、クラーク・テリー、ロイ・ハーグローヴ等が審査員だった”セロニアス・モンク国際ジャズ・コンペティション”で優勝、同年カーマイン・カルーソー国際ジャズ・トランペット・ソロ・コンペティションでも優勝し、一躍ジャズ界の注目の的となったトランペッター、コンポーザー、アレンジャー…etc.今作はブルーノート・レコード・デビュー作(彼自身のデビュー作はFresh Sound New Talent Labelからの”Prelude…To Cora”)。