スコット・コリー&ブライアン・ブレイドとの黄金トリオによる新作『東京』リリースを発表!
21世紀のECMを代表するギタリスト、ウォルフガング・ムースピールとスコット・コリー(ベース)、ブライアン・ブレイド(ドラムス)によるトリオが、2年ぶりとなる新アルバム『東京』をリリースすることが発表された。先行トラック「ロール」が公開されている。
そのタイトルが示す通り、昨年東京でレコーディングされた本作。このトリオでの東京録音は2020年のアルバム『アンギュラー・ブルース』に続く2作目となる。
キース・ジャレットの「リスボン・ストンプ」を繊細に解釈し、グループ史上最も冒険的な録音となる舞台を整えながらスタートしたトリオ3作目のレコーディングは、スウィング感たっぷりで臨まれた。このアルバムは、おそらく活動中のバンドだけが発揮しうる深遠なダイナミクスと繊細な相互作用の証左である。
「このトリオでは全てがつながっている」「ソロの独り舞台ではなく、全てが絡み合い一つの物語を形成する。そして、それは双方向性——絶え間ない対話だ。この仲間たちと演奏する最大の魅力はそこにある」
実際、ウォルフガングはここ数年、スコットとブライアンとの絆を深め、演奏もより流暢になってきた。この成長は、ヨーロッパ、アメリカ、日本を跨ぐ数々のツアーを通じて磨き上げられてきたのだろう。
(「彼らの間にはビル・エヴァンス・トリオのような共感がある」― ダウンビート誌)
アルバム全体を通しては、ウォルフガングの魅惑的なオリジナル曲にスポットライトが当てられている。バラード的な叙情性(「プラデラ」「トラヴェルシア」)、繊細なフォークの要素(「ストラミング」「フライト」)、間接的な室内ジャズ(「ワイル・ユー・ウェイト」)、そしてトワンギーなロックンロール(「ロール」)などが展開される。
ウォルフガングの作曲の背景にあるインスピレーションの一部は意外なものだ。彼はフォーク調の「ストラミング」におけるシンプルなギタリストとしてのアプローチについて、伝説的なソングライターであるボブ・ディランとレナード・コーエンを引用している。
フォーク調の「ストラミング」、サンティアゴ巡礼の道でハイキングしながら書かれた「トラヴェルシア」、作曲家クルト・ヴァイルへの直接的なオマージュであり駄洒落を効かせた「ワイル・ユー・ウェイト」など、さまざまなオリジナルを経て、最後にポール・モチアンの「アバカス」を鋭く解釈した演奏で締めくくることで、ジャズとECMの歴史の大きな断片を暗示しながらアルバムを包み込む。

『東京』
日本盤:2025年10月1日(輸入盤+デジタル:9月26日)リリース
品番:UCCE-1218
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1. リスボン・ストンプ / Lisbon Stomp
2. プラデラ / Pradela
3. フライト / Flight
4. ロール / Roll
5. クリスタズ・ドリーム / Christa’s Dream
6. ディミニッシュド・アンド・オーグメンテッド / Diminished And Augmented
7. トラヴェルシア / Traversia
8. ストラミング / Strumming
9. ワイル・ユー・ウェイト / Weill You Wait
10. アバカス / Abacus