BIOGRAPHY

ジャス史上最高の鬼才=セロニアス・モンク
圧倒的才能でジャズの歴史を変えた天才ピアニスト
誰にも真似できない唯一無二のプレイ・スタイル
速弾きできるピアニストに関心がもたれていた1940年代、モンクはフレーズの途中に休止符を入れたり、突拍子もないコードを連結したり、まるで調子っぱずれのようなソロを披露し、ミュージシャンの間で注目を集めた。
あまりにも強い個性だったので、大衆に受け入れられるまでに時間がかかったが、一見すると異端的なメロディも、クラシックに根差したテクニックでコントロールされている、このユニークなアプローチは、ジャンを超えて後進の音楽家に影響を与えている。
超名曲スタンダード・ナンバーを作曲!
モンクは作曲家として、ジャズ・ファンのみならず、多くの音楽好きに愛されているスタンダード・ナンバーを数多く生み出した。
グラミー賞殿堂入りを果たしている「ラウンド・ミッドナイト」は、“ジャズ・マンによって作曲され、最も数多く録音されたスタンダード曲”と評されている。
一度耳にしたら忘れられないユニークなメロディやハーモニーを持ったナンバーを多数作曲しており、テレビや映画で使用されることも多い。
色褪せない音楽を生み出す先見性 モンクは最初のヒップ・ホップ・アーティスト!?
いまも新鮮な魅力を放つ彼のユニークな音楽は、現在の若手ジャズ・アーティストにも刺激を与えており、現代ジャズをリードするピアニスト/キーボード奏者のロバート・グラスパーは、ドキュメンタリー映画『ブルーノート・レコード ジャズを超えて』の中で、「あるスタイルとノリが彼にはあった。自分自身を持ち、ぐらつかない。思うにモンクこそ最初のヒップホップ・ピアニストだ。ジャズにはない揺らめきがモンクにはある」とモンクを評している。