映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』効果でザ・ビートルズの楽曲が1566%に
3月20日公開されると全世界で記録的なヒットとなり、日本でも全国の映画館にて大ヒットとなっている『プロジェクト・ヘイル・メアリー』の公開にあわせて、ザ・ビートルズの楽曲「トゥ・オブ・アス(Two Of Us)」が再び注目を集めている。劇中での印象的な使用をきっかけに、音楽配信の各種指標が大きく伸長したことが明らかになった。
配信データによると、映画公開前週と公開週を比較した場合、「トゥ・オブ・アス(Two Of Us)」のダウンロード数は実に1566%に、ストリーミング再生数も295%と大幅に上昇。往年の名曲が新たなリスナー層へと広がっている様子がうかがえる。特に若年層を中心に、映画を通じて初めて同曲に触れたという声も多く、作品と音楽の相乗効果が顕著に表れている。
「トゥ・オブ・アス(Two Of Us)」は1970年に発表されたアルバム『レット・イット・ビー』に収録された楽曲で、ポール・マッカートニーとジョン・レノンの関係性を象徴するような温かみのあるハーモニーが特徴。今回の映画では、その親密さや旅路を感じさせる世界観が物語と重なり、印象的なシーンを彩っている。
さらに今回の盛り上がりを受け、YouTubeでは同曲の映像コンテンツも公開された。この映像はもともと映画『レット・イット・ビー』(1970年)で披露されたもので、後にピーター・ジャクソン監督によるドキュメンタリー『ザ・ビートルズ: Get Back』にも使用されている。
元々の原作小説ではザ・ビートルズの4人のメンバーの名前や、アルバムや楽曲などが散りばめられていたが、映画では「トゥ・オブ・アス(Two Of Us)」が使用されたことで、原作からのファンもその楽曲の歌詞「きみとぼくには思い出がある 目の前に伸びている道よりもずっと長い思い出が」「どこにも行けずに家への帰り道」といった歌詞が映画に登場するグレースとロッキーの二人の友情を描いているようだと好評を博し、映画の余韻とともに楽曲の魅力を改めて体験できる内容となり、ファンのみならず新規リスナーからも注目を集めている。
映画とザ・ビートルズの楽曲の結びつきが、新たなヒットの形を生み出した今回の事例。『プロジェクト・ヘイル・メアリー』の公開を機に、「トゥ・オブ・アス(Two Of Us)」は世代を超えて再評価される楽曲となりそうだ。
■ザ・ビートルズ「トゥ・オブ・アス(Two Of Us)」
■映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』

監督:フィル・ロード & クリストファー・ミラー
脚色:ドリュー・ゴダード
原作:アンディ・ウィアー「プロジェクト・ヘイル・メアリー」(早川書房刊)
出演:ライアン・ゴズリング(『ラ・ラ・ランド』『ブレードランナー2049』『バービー』)、ザンドラ・ヒュラー(『落下の解剖学』)
公式HP:https://projecthm.movie/