名曲「別れの予感」の歌詞がカンヌに出品された是枝監督新作映画『海よりもまだ深く』のタイトルに!

2016.05.21 TOPICS

今や日本を代表する映画監督の一人となった是枝裕和監督の新作『海よりもまだ深く』(5月21日全国公開)のタイトルがテレサの名曲「別れの予感」の歌詞からとられています。

是枝監督が新作で『海よりもまだ深く』描いたのは“なりたかった大人”になれなかった大人たちの物語。阿部寛演じる自称作家のダメ中年・良多と元妻・響子(真木よう子)、息子の真悟(吉澤太陽)が、ある日、良多の母・淑子(樹木希林)が暮らす団地を訪れるも台風で帰れなくなり、偶然一夜かぎりの家族の時間を取り戻すことになる。そんな晩に、良多と淑子が人生について語らうシーンでラジオから流れてくるのがテレサ・テンの「別れの予感」だ。“海よりもまだ深く、空よりもまだ青く”と歌い上げられるそのワンフレーズを受けて淑子が「あたしは海より深く人を好きになったことなんてこの年までないけどね。ないから生きていけるのよ。毎日楽しく」と良多に話す。是枝監督の家ではよく歌謡曲が流れていたそうで、『歩いても 歩いても』(08年公開)に続き、昭和歌謡のワンフレーズをタイトルにしたいと考えていた中で、テレサ・テンの「別れの予感」が思い浮かんだという。

「テレサ・テンの歌は団地住まいの主婦たちが秘かに憧れるドラマティックな恋愛を歌ったものが多いですよね?そんなところも“みんながなりたかったものになれるわけじゃない”というコンセプトにつながっています」(是枝裕和監督)

「本作では名言が随所に出てきますが、特にこの曲の流れで樹木さん演じる母・淑子が息子の良多に語る言葉はとても印象的で、観る人の心を掴むものとなっていると思います」(GAGA担当者)


■映画情報
『海よりもまだ深く』
5月21日(土)新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
原案・監督・脚本・編集:是枝裕和
出演:阿部寛、真木よう子、小林聡美、リリー・フランキー、池松壮亮、吉澤太陽、橋爪功、樹木希林
製作:フジテレビジョン、バンダイビジュアル、AOI Pro.ギャガ
配給:ギャガ
©2016 フジテレビジョン バンダイビジュアル AOI Pro. ギャガ
公式サイト:gaga.ne.jp/umiyorimo

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