年末特別企画 戦国最強は誰だ!? パート弐

2015.12.22 TOPICS

みなさま、こんにちは。プロデューサーの左衛門佐です。

いよいよ今年最後の更新です。

前回からの続きです。独断と偏見、そして、史実、実績にのっとり「戦国最強の武将は誰だ!?」をお送りしたいと思います。

前回も述べましたが「最強」の定義は難しい。ので、いくつかの部門を設けることにしました。
さぁ、発表していきましょう。

≪戦国最強「武力部門」≫
第一位 上杉謙信
第二位 本多忠勝
第三位 山県昌景

身分、位に関係なく、戦場において如何なく、その武力を奮った武将に贈られる栄誉です。
謙信の強さは神がかっていると思います。「毘沙門天の生まれ変わり」とされた通り、大きな敗戦がありません。惜しむらくは、他国を侵略してでも天下を取るという観点においては他の武将よりも積極的ではなかったため覇者にはなり得ませんでした。忠勝は名槍蜻蛉切とともに徳川四天王の筆頭を務めました。あの信長、秀吉をして感嘆せしめた猛将です。秀吉は後に「東国に忠勝、西国に宗茂(立花)あり」とその実力を比肩しましたが、格が違うと思います。昌景は「殲滅」という意味ではこれほど苛烈に実行していった武将は少ないと思います。彼の赤備えの軍団が通り過ぎたあとは、ぺんぺん草1本生えていなかったくらいだったと伝承されています。赤備えはやはりこの昌景、そして幸村が好きです(井伊もありますが・・・)


≪戦国最強「智力部門」≫
第一位 竹中半兵衛
第二位 黒田官兵衛
第三位 毛利元就

その知力、策謀をもって、自国や仕える大将に多大なる貢献をした武将に贈られる栄誉です。
その知力をもって秀吉の参謀をつとめ、天下一統への足掛かりをつくった半兵衛。当時仕えていた斉藤家の居城稲葉山をたった7人で占拠した話は有名です。彼に病魔がせまっていなければ歴史は大きく変わっていた可能性があります。例えば、毛利との戦局はどうなったか、山崎の大返しはあったか、朝鮮出兵はあっただろうか?とか。官兵衛は半兵衛の跡を継いだ形で秀吉の参謀になりましたが、彼自身にも野望があったので、半兵衛とはまた異なる立ち位置だったかと思います。元就は戦国前期の第一人者だと思います。他国に臣従していた小国から身を起こし下剋上と謀殺、策略を駆使し一代で中国地方を統一しました。その息子たち、小早川隆景、吉川元春も優秀な武将です。


≪戦国最強「統率部門」≫
第一位 武田信玄
第二位 織田信長
第三位 羽柴秀吉

武力、知力もさることながら、多くの家臣、人民を従え、軍団を、国を統率した武将に贈られる栄誉です。
信玄のあまりにも有名な言葉「人は城、人は石垣」この言葉が彼の人となりを簡潔に表していると思います。彼の居城躑躅ヶ崎館は堅牢な城壁も天守閣もありませんでした。そもそもそこまで攻め込まれたらもはや負けである、という考え方です。勝負とは始まる前に決まっている(決める)、そして、勝負とは勝ち過ぎてはいけない。とてもバランスの取れた武将だったと思います。彼も病魔がなければ間違いなく一度は天下を取ったはずです。信長はそのカリスマ性と恐怖により、新しい人材、戦力、ルールをどんどん取り上げていきます。その後を継いで天下一統を成した秀吉は「人たらし」の才、魅力をもって人心を掌握していきます。


≪戦国最強「印象度部門」≫
第一位 真田幸村
第二位 伊達政宗
第三位 山中鹿之助

その能力もさることながら、長い歴史のあいだ、人々に強く印象を残してきた武将に贈られる栄誉です。
誰が何と言おうとここは幸村でしょう。詳細は是非、本作DVDをご覧になって彼の生きざまを感じてください。政宗によく言われることはあと数十年早く生まれていれば、そして東北地方でなかったら「天下を取っていた」といわれる武将です。その武力、智力もさることながら、文化人でもあり、「伊達男」の基となったくらい、当時は華美かつ粋な武将だったと伝承されています。鹿之助はちょっと泥臭いですが、尼子家再興のために自分を追い込んでいく姿(言い方を変えると、超ドM)は日本人が好きな姿ではないかと思います。


いかがでしたでしょうか。「ふむふむ」という方もいれば、「なにこれ?」という方もいるでしょう。
でも、それで良いのです。「最強」の決め方は人それぞれあっていいと思いますし、好き嫌いは世の常です。
(左衛門佐の嫌いな徳川家康は入ってませんしねぇ)
何よりもタイムマシーンであの時代に行ってこの目で直接見ない限り、本当の武力も智力もわかるわけがない。
我々が判断の礎としているのは、昔から残っている記録であり伝承でしかありません。その解釈の仕方はいろいろあります。
本当のところもあるかもしれないし、嘘も勿論あるでしょう。
そこにあれこれと想いをはせ、戦国浪漫を肌で感じるのが「愉しいこと」なのではないかと左衛門佐は思います。

さて、今年も一年ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
みなさま良いお年を!

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