ブライアン・メイ、WOMAN「I’m A Woman」をプロデュース!

2020.10.22 TOPICS


 

Target Ovarian Cancer (ターゲット・オヴェリアン・キャンサー[卵巣がん]) と Caron Keating Foundation(キャロン・キーティング基金) との提携で、ブライアン・メイがプロデュースし、レコーディングにも参加したWOMAN「I’m A Woman」が10月23日(金)デジタル・リリース!  

 

▼LISTEN
https://backl.ink/imawoman

Track One:
I’M A WOMAN (Leiber/Stoller)
Performed by: WOMAN - Kerry Ellis, Mazz Murray, Gina Murray, Anna-Jane Casey
Guitar: Brian May
Track Two:
I’m A Woman Instrumental version

Produced by Brian May and Steve Sidwell
Co-Produced and Engineered by Justin Shirley-Smith and Kris Fredriksson
Ian ‘Ianto’ Thomas - drums
Pete Murray - Hammond organ
Neil Murray - Bass
(P) 2020 Duck Productions Ltd.

※ユニバーサル ミュージックから発売されるものではありません。


クイーンのギタリスト、ブライアン・メイの人生に新たな「女性WOMAN」の存在…。
それは乳がん防止月間(Breast Cancer Awareness Month)支援を目的としている。

 
SNSで謎の予告編を発表してきたクイーンの伝説ブライアン・メイがついにニュー・シングルのリリースを発表。彼曰く「kick-ass な曲」だと呼ぶこの曲を歌うのは、最高の女性シンガーたちによる WOMAN、ブライアンのギターをフィーチャーし、プロデュースもブライアンが手がけている。スーパーグループWOMANの4人とは、ロック・ミュージカル・シアター界きってのパワフル・ヴォイスの持ち主で、ミュージカル『ウィ・ウィル・ロック・ユー』の卒業生、マズ・マレー、ケリー・エリス、ジーナ・マレー、そしてアンナ・ジェーン・ケイシーだ。

メイとWOMANにより、1962年、ペギー・リーが歌って有名にしたリーバー&ストーラーの名曲「I’m A Woman」が、ブルージーなロック・ヴァージョンに生まれ変わった。メイがギターを弾き、プロデュースを手がけるこの2020年版カヴァーは、乳がん防止月間である10月、二つの、婦人科がん撲滅のためのチャリティ――ターゲット・オヴェリアン・キャンサーとキャロン・キーティング基金――支援としてリリースされる。キャロン・キーティング基金は、テレビ司会者として国民に愛されたキーティングを偲び、母親グロリア・ハニフォードとキャロンの二人の兄弟が家族で運営するがんチャリティだ。

ブライアン・メイのギターをフィーチャーした WOMANの「I’m A Woman」は、10月23日(金)よりデジタル・ダウンロード可能。CD/アナログの2ヴァージョンのプレオーダーはこちら

 
ブライアン:
「女性の健康にとって重要な、この素晴らしい活動を促進するために、この企画は生まれた。しかし、結果として出来上がったのは、それ自体が最強で無敵のロック・ナンバーだ。この4人の女性たちのロック・アウトぶりは凄まじいよ。それを僕のギターで支えることが出来たのは何事にも変えられない喜びだ。あの泥臭いギター・リフは“I’m A Man”[オリジナルはスペンサー・デイヴィス・グループ、多くのカヴァーがある]からパクったんだ。でもそのどれよりもkick-assしてると胸を張れるよ。Woman Rocks!!!」

 
この曲のきっかけとなったのは、やはり乳がんに倒れたウエストエンドのスター、レベッカ・ギブスへの追悼だった。テレビ医療ドラマ『Casualty』でお茶の間の人気者となった英国人女優は、2009年にグレード3の乳がんと診断され、2014年死去。

WOMAN の発起人であり、ギブスの親友だったマズ・マレーは言う。「大切な友人であり、同じ舞台人としてのレベッカの失われた命に思いを寄せつつ、彼女の働きかけが医療制度や専門医への照会制度を変え、多くの命が救われたことを私たちは忘れることはありません」

シングルのミュージック・ビデオは一見の価値がある。メイがこの曲のためだけに、BMG[Brian May Guitar]に作らせたのは,「世界で最もピンクなピンク・ギター[ピンク=乳がんのピンクリボン運動]」だ。「pinkest pink[最もピンクなピンク]と、ググってごらんよ」と、メイは言う。「僕が知る限り、こんなピンクなピンク・ギターは、これが初めてさ。ビデオカメラの前で不思議な効果を発揮して、燃えるようにホットに写っているよ」

ビデオ「I’m A Woman」の撮影は、イーストロンドンのスペースを借り、ソーシャルディスタンスを保って行なわれた。各ソロでは WOMANのメンバーそれぞれにスポットライトが当たる。最初は真っ暗なスタジオの中、4人の女性達が、力強く独立心のある女性という曲のテーマにふさわしいパワフルなパフォーマンスで、ポジティヴで心震わせられるようなメッセージを伝える。やがてセットは広い倉庫のようなスペースへと移り、壮観なライティングの下、WOMANの4人が自慢の喉でロックする。ギター・レジェンド、ブライアン・メイは、高く積まれたスピーカーの壁をバックに、「世界で最もピンクなピンク・ギター」で忘れがたいブルース・ソロを披露。

WOMAN とブライアン・メイが初めて「I’m A Woman」で共演したのは、2009年11月、ロイヤル・アルバート・ホールにて行われた、キャロン・キーティング基金支援の『Pinktober Women of Rock Charity Concert[ピンク+オクトーバー(ピンクの10月)・ウィメン・オブ・ロック・チャリティ・コンサート]』の時だ。

WOMAN の一人、ケリー・エリスは言う。「時に、物事は起こるべくして起こる。この曲は、”騒音を鳴らすべく正しい時期” をずっと舞台の袖で待っていたに違いないわ! そして今がその子の時! がんは何らかの形で人間全員に関わること。この信じられないような才能の友人達と協力し、パワフルなパフォーマンスとメッセージを作り出せたことを、私は誇らしく思っているわ。女性である私たちの強さが物事を変えられるのよ!」

楽曲の収益金は全て、ターゲット・オヴァリアン・キャンサー、キャロン・キーティング基金へ寄付される。

 
<コメント>

マズ・マレー:
「声を大にして女性達に伝えたいのは、早いがん検診の受診。さらには卵巣がんへの意識向上。卵巣がんは自覚症状がほとんどなく、早期発見が遅れると命取りになりかねない恐ろしいがんであることを知ってほしい。美しさ、名声、富、肌の色、体重、幸福度。そんなことに関係なく、がんは誰にもやって来ます。ランダムにカードが引かれるポーカーのよう。でも早期検診を受けることで、カードの手を変えることは出来るのです」

ジーナ・マレー:
「私にとっては、たくさんの意味を持つ1曲です。アーティストとして、人間として、私が大好きな4人が、親愛なるレベッカの名の下に集まり、その溢れるばかりの才能とエネルギーを注ぎ、2つの素晴らしい団体をサポートしようと言うのです。しかも、この人間の歴史上いつまでも記憶に残るであろうこの時期にそれが行われることの意義。今ほど、健康の重要性、感謝の気持ち、家族と友情、能力を高めること、そしてパフォーマンスの機会が尊ばれる時代はないのです」

アンナ・ジェーン・ケリー:
「今回の”WOMAN”でも歌われているように、女性達は子育て、家事、仕事、その中で自分のための時間を作ろうと忙しい日々を送っています。そんな中で自分の健康がつい二の次になってしまっているのが現実です。私たちは大切な友人、レベッカ・ギブスをがんで失いました。この曲は彼女の思い出に捧げられています。ブライアン・メイというレジェンドを迎え、素晴らしい女友達マズ、ジーナ、そしてケリーとパフォーマンスを行なったこと、さらにキャロン・キーティング基金とターゲット・オヴェリアン・キャンサーへの意識向上に一役買えたことは、いずれこの病気によって命を縮めさせられる女性がいなくなることへの希望を私に持たせてくれるのです」

 


<バイオ>

WOMANの発起人マズ・マレーは、演劇界を長くリードして来た。中でもクイーンのミュージカル『ウィ・ウィル・ロック・ユー』ではキラー・クイーン役を9年間にわたって演じた。他にも『マンマ・ミーア!』『フェイム』『レント』『シカゴ』『ダスティ・スプリングフィールド・ストーリー』『パッツィ・クライン』『ロイ・オービソン・ストーリー』などロック/ポップスをベースにしたミュージカル作品に多数出演。イル・ディーヴォの前回ワールド・ツアーにゲスト出演している。

ケリー・エリスは、『マイ・フェア・レディ』の主役の代役だった時、ブライアン・メイの目に留まり、『ウィ・ウィル・ロック・ユー』の初代ミート役に抜擢された。その後、メイとエリスはデュオを結成、3枚のアルバムをレコーディング。各地でツアーも行なった。大人気ミュージカル『ウィケッド』のウエストエンド公演で英国人初となるエルファバ役を演じたエリスは、ガーシュイン劇場でのブロードウェイ・プロダクションでも同役を演じ、その後、再びロンドン・プロダクションに戻った。他にも『オリヴァー!』『マイ・フェア・レディ』『ミス・サイゴン』『レ・ミゼラブル』で主役を務めた。ロイヤル・アルバート・ホールで上演された『チェス』ではイディナ・メンゼル、ジョシュ・グローバンらと並び、スヴェトラーナ役を演じた。

マズの姉妹、ジーナ・マレーのウエストエンド・ミュージカルでのキャリアも長い。『マンマ・ミーア!』『パッツィ・クライン』『シカゴ』『ロイ・オービソン・ストーリー』『フル・モンティ』など。映画『Sorted』にも出演している。テレビでは『Witless』『Judge John Dead』『Doctors』『Eastenders』などでおなじみだ。

アンナ・ジェーン・ケイシーの舞台経験は、30年以上に及ぶ。主役を務めたのは『キャッツ』『グリース』『シカゴ』『スターライト・エクスプレス』『ウエストサイド物語』『ピアフ』『スイート・チャリティー』など。世界有数のオーケストラとの共演も多く、BBC Radio2の『Friday Nights Is Music Night』のレギュラー・ゲスト・ソロイストを務めている。『Family Guy』『Doctors』『Eastenders』『Coronation Street』『Hearbeat』『Holby City』などテレビ出演も多数。

WOMANの驚くべき実力は、ビリー・オーシャン、アース・ウィンド&ファイアのUKツアーのサポートアクトをはじめ、イギリス、ヨーロッパ諸国のコンサート会場ですでに証明済みだ。