『ボヘミアン・ラプソディ』 オリジナル・サウンドトラック10/19全世界同時発売!

2018.09.05 TOPICS


『ボヘミアン・ラプソディ』 オリジナル・サウンドトラック
クイーンのライヴ・エイドでの未発表演奏をはじめ
バンドによる名曲の数々の新ヴァージョンなどをフィーチャーして
2018年10月19日に全世界同時発売

世界で初めて、クイーンの伝説的なライヴ・エイドでのパフォーマンスが、バンド、その楽曲、そして不世出の天才シンガー、フレディ・マーキュリーにスポットを当てた20世紀フォックスとリージェンシー・エンタープライズ製作の映画『ボヘミアン・ラプソディ』のサウンドトラック・アルバムの一部としてリリースされることになった。1985年7月、英国ウェンブリーの会場で収録されたライヴ・エイドのセットは、バンドの豊富なレパートリーの中でも、これまで公開されることなく未発表となっていた。

ライヴ・エイドでの「ボヘミアン・ラプソディ」、「RADIO GA GA」、「ハマー・トゥ・フォール」、そして「伝説のチャンピオン」という名曲の他、アルバムにはクイーンのキャリア全体に渡っての稀有なライヴ・トラック、懐かしい曲の新ヴァージョン、そして選りすぐられたバンドのスタジオ・レコーディング曲が収録されている。その中にはクイーンの偉大なヒット曲、全世界で第1位に輝いた楽曲が11曲含まれている。アルバムの収録曲は2018年9月5日、フレディの72歳の誕生日となるはずの日に発表される。

映画『ボヘミアン・ラプソディ』は、10月23日のイギリスでのワールド・プレミアの後、11月初旬に全世界で公開される。出演はフレディ役としてラミ・マレック、ブライアン・メイ役としてグウィリム・リー、ロジャー・テイラー役のベン・ハーディ、ジョン・ディーコン役のジョセフ・マッゼロ、そしてフレディの生涯に渡るパートナーとなったメアリー・オースティン役のルーシー・ボイントンなど。ヴォーカルを含めて全てクイーンによってレコーディングされたサウンドトラックは、10月19日、CD及びデジタル・フォーマットで全世界同時発売される。

昔から、クイーンの映画的な音楽は、映画製作者たちにとっては垂涎の的であり、幾度となく、スクリーンへの転用が図られた。バンドの1986年のアルバム『カインド・オブ・マジック』は、荒唐無稽なタイムトラベルを扱った映画『ハイランダー』のために書き下ろされた名曲「カインド・オブ・マジック」 や 「リヴ・フォーエヴァー」を含む6曲を中心に制作された。一方、この『ボヘミアン・ラプソディ』は、1980年の名盤『フラッシュ・ゴードン』に続き、バンドにとって2枚目の完全オリジナル・サウンドトラック・アルバムとなる。

サウンドトラックに含まれる22曲は、ブライアン・メイとロジャー・テイラーによってプロデュースされ、エンジニアリングと共同プロデュースには長年クイーンとスタジオ作業を行ったジャスティン・シャーリー=スミス、クリス・フレドリクソン、そしてジョシュア・J・マクレー、マスタリングはアダム・アヤンとボブ・ラドウィックが手がけている。

『ボヘミアン・ラプソディ』のサウンドトラック・チームの主要任務は、バンドの楽曲の中で最も適したヴァージョンを見つけ出すことで、特にライヴ・ヴァージョンの中で脚本にマッチしたものを探すことだった。彼らの信条は単なるグレイテスト・ヒット集を作ることではなく、サウンドトラック・アルバムとしても成立する、映画の名場面を演出するだけの力量を持ったものを制作することにあった。メイ、テイラー、そして共同プロデューサーたちは、映画製作者たちと共に、それぞれの楽曲にとって最善のヴァージョンを探し出し、各シーンのドラマティックな演出を盛り上げることに尽力した。

リスナーが、サウンドトラック・アルバムを聴いている、ということを忘れないように、と、ブライアンはクイーンとして20世紀フォックスの有名なファンファーレをレコーディングすることを提案した。メイらしいマルチ・レイヤーのギターに、やはりロジャー・テイラーらしいパーカッションを重ね、このサウンドは映画とアルバム双方の幕を開ける華やかで大胆なオープニングを演じている。

過去にクイーンが手掛けたサウンドトラック、『フラッシュ・ゴードン』とは違い、『ボヘミアン・ラプソディ』のアルバムには映画からのセリフなどは含まれない。しかし、映画本編ではこれらのサウンドトラックの楽曲の一部しか使用されないが、アルバムでは、多くのファンに愛されたバンドのスタジオ・レコーディング、そしてライヴ録音をフルに堪能することができる。

1985年7月13日のライヴ・エイドからの5曲、21分におよぶクイーンのライヴ・パフォーマンスはこれまでオーディオ形式ではリリースされておらず、一部が1981年11月にモントリオール・フォーラムで行なわれたショーを収録した『伝説の証~ロック・モントリオール1981』のDVD/Blu-rayで特別映像として公開されていたが、ライヴ・エイドからの音声は今回のサウンドトラック・アルバムが初収録となる。

その他の曲も様々な時代に様々な場所で収録されている。「ファット・ボトムド・ガールズ」は、1979年のパリ、『ジャズ』のワールド・ツアーからで、過去未発表である。「ナウ・アイム・ヒア」は、1975年にロンドン、ハマースミス・オデオンで行なわれたクリスマス・イヴ・ショーでレコーディングされている。「ラヴ・オブ・マイ・ライフ」でのフレディとブライアンの歴史的なデュエットは、1985年1月のロック・イン・リオで歌われる、30万人のブラジルのファンの声が背後に聴こえている。このヴァージョンは、これまでビデオでしかリリースされていなかった。

アルバムのレコーディングに際して、クイーンは最高傑作とされる2011年のボブ・ラドウィックによるリマスター盤を元に行なうことになった。

残る3曲は、新旧のクイーン・ファンにとって新鮮なものとなる。「ウィ・ウィル・ロック・ユー」 は、スタジオ・ヴァージョンから始まり、そのまま観客が参加するライヴ・パフォーマンスへと移行する。これは映画のために特別に制作されたものだ。「ドント・ストップ・ミー・ナウ」では、ブライアンは新たにギター・トラックをレコーディングし、現在バンドがライヴで演奏しているものに近い姿になっている。

「ドゥーイング・オール・ライト」は、元々はクイーン結成前、ブライアンとロジャーがヴォーカルのティム・スタッフェルと組んでいたバンド、スマイルによってレコーディングされていた。ティムが脱退したあと、ロジャーとブライアンはフレディと共にクイーンを結成する。デビュー・アルバムで、フレディは、彼なりの曲の再解釈を行なう。オリジナルのスマイルのヴァージョンを再現するために、ブライアンとロジャーはスタッフェルとアビイ・ロード・スタジオに赴き、『ボヘミアン・ラプソディ』のサウンドトラック・アルバム用に「ドゥーイング・オール・ライト」を再レコーディングした。オリジナルのスマイル・ヴァージョンが録音されてから50年ぶりに、ロジャー、ティム、そしてブライアンの3人が再びリード・ヴォーカルを担当したのだった。

全世界で3億を超える売り上げを記録したクイーンの楽曲は、今でも瑞々しく、ロックの名曲としてファンを魅了し続けている。1991年にフレディを失ったにも関わらず、舞台のミュージカル『ウィ・ウィル・ロック・ユー』やテレビドラマ「グリー」、「アメリカン・アイドル」や「Xファクター」などの音楽番組を通してバンドの音楽を知ったファンによって、クイーンの支持層は今日まで増え続けている。

映画『ボヘミアン・ラプソディ』とそのオリジナル・サウンドトラック・アルバムは、クイーンの偉業を若い世代に紹介するのにうってつけであり、ファンには最盛期の彼らがどれだけ素晴らしかったかを改めて思い起こさせてくれるだろう。クイーンは今日まで、ライヴでもスタジオ・アルバムでも素晴らしいパフォーマーとしての地位を譲ることなく、その楽曲の魅力は時代が変わっても色褪せることがない。結成されて50年近く、クイーンはロック史上、最もエキサイティングで愛されるバンドであり続けているのだ。

『ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック)』のアルバム収録曲は、以下の通り:

 
ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック) / クイーン
Bohemian Rhapsody (The Original Soundtrack) / Queen

1. 20世紀フォックス・ファンファーレ / 20th Century Fox Fanfare
2. 愛にすべてを Somebody / To Love
3. ドゥーイング・オール・ライト…リヴィジテッド(Performed byスマイル) / Doing All Right… revisited (Performed by Smile)
4. 炎のロックン・ロール(ライヴ・アット・ザ・レインボー) / Keep Yourself Alive (Live At The Rainbow)
5. キラー・クイーン / Killer Queen
6. ファット・ボトムド・ガールズ(ライヴ・イン・パリ)  / Fat Bottomed Girls
7. ボヘミアン・ラプソディ / Bohemian Rhapsody
8. ナウ・アイム・ヒア(ライヴ・アット・ザ・ハマースミス・オデオン) / Now I’m Here (Live At Hammersmith Odeon)
9. 愛という名の欲望 / Crazy Little Thing Called Love
10. ラヴ・オブ・マイ・ライフ(ロック・イン・リオ) / Love Of My Life (Rock In Rio)
11. ウィ・ウィル・ロック・ユー(ムービー・ミックス)  / We Will Rock You (Movie Mix)
12. 地獄へ道づれ / Another One Bites The Dust
13. ブレイク・フリー(自由への旅立ち) I Want To Break Free
14. アンダー・プレッシャー(Performed by クイーン&デヴィッド・ボウイ) / Under Pressure (Performed by Queen & David Bowie)
15. リヴ・フォーエヴァー / Who Wants To Live Forever
16. ボヘミアン・ラプソディ(ライヴ・エイド)  / Bohemian Rhapsody (Live Aid)
17. RADIO GA GA(ライヴ・エイド)  / Radio Ga Ga (Live Aid)
18. AY-OH(ライヴ・エイド)  / Ay-Oh (Live Aid)
19. ハマー・トゥ・フォール(ライヴ・エイド)  / Hammer To Fall (Live Aid)
20. 伝説のチャンピオン(ライヴ・エイド)  / We Are The Champions (Live Aid)
21. ドント・ストップ・ミー・ナウ…リヴィジテッド / Don’t Stop Me Now… revisited
22. ショウ・マスト・ゴー・オン / The Show Must Go On

 
映画『ボヘミアン・ラプソディ』について:

『ボヘミアン・ラプソディ』は、胸躍るようなクイーンの音楽、そして類まれなる才能に溢れたヴォーカリストのフレディ・マーキュリーを描いた映画である。フレディはステロタイプを拒絶し、常識を壊すことで、地上で最も愛されたエンターテイナーの一人となった。映画は、バンドの隆盛と代表的な楽曲、その革新的なサウンドを辿っていく。

20世紀フォックスとリージェンシー・エンタープライズ製作、GKフィルムズによる映画『ボヘミアン・ラプソディ』。出演はラミ・マレック、ルーシー・ボイントン、グウィリム・リー、ベン・ハーディ、ジョセフ・マッゼロ、エイダン・ギレン、トム・ホランダー、そしてマイク・マイヤーズ。エグゼクティブ・ミュージック・プロデューサーにブライアン・メイとロジャー・テイラー。音楽スーパーバイザーは、ベッキー・ベンサム。共同プロデューサーにリチャード・ヒューイット、編集はアメリカ映画編集者協会所属のジョン・オットマン。プロダクション・デザイナーにアーロン・ヘイ。撮影監督に全米撮影監督協会所属のトーマス・サイジェル。エグゼクティブ・プロデューサーにアーノン・ミルチャン、デニス・オサリバン、ジャスティン・ヘイス、デクスター・フレッチャー、ジェーン・ローゼンタール。プロデューサーはグレアム・キング、ジム・ビーチ。原案はアンソニー・マクカーテンとピーター・モーガン。脚本アンソニー・マクカーテン。ブライアン・シンガー監督作品。