QUEEN+ADAM LAMBERT の2015 南米ツアーのレポートをROYさんから頂きました。
写真とあわせ、掲載いたします。

DON’T STOP THEM NOW SOUTH AMERICA TOUR 2015
レポート by ROY

2015/9/25 ブエノスアイレス公演(アルゼンチン)

ブエノスアイレスに着いた次の日の朝、早速コンサート会場に向かう、気候は程よい秋口の気候でした。朝7時頃会場に着くとすでにファンが40人位並んでました。
会場はオープンエアでかなり巨大です。前座の現地のバンドの演奏が終わり、さらに1時間半くらい待ってようやくQUEEN+ADAM LAMBERTが始まります。「MADE IN HEAVEN」に収録されている長い長い隠れトラックが流れ、会場が真っ暗になり、さらにドンドンドンとドラムの音が流れ客のテンションがさらに上がっていき、その音が終わると「One Vision」のイントロが流れ出す。UK&ヨーロッパツアーから1曲目が「One Vision」になったのですが、やはりこの1曲目はハイテンションになれる。
クイーンの紋章の幕の向こうでブライアンがイントロのギターのリフを弾きドラムが入ると幕が一気に開く!この時点でオーディエンスがジャンピング、プッシングとかなり激しいノリです。世界でも一番熱く情熱的な人種である。
アダムはサングラスに革ジャンと革パンで登場。サングラスは新しいものに変わっていた。
「Another one bites the dust」では大合唱はもちろんのことベースのフレーズまでみんなで「オオオオオオオウオ」と歌う。
「Fat bottomed girls」ではブライアンはいつものようにギターのヘッドにカメラをつけバックのモニターではブライアンが弾いている姿を映すんですが、最後の方にキャットウォークまで出てきてくれる時はカメラの角度を変え客席向かって映す。この時のオーディエンスの熱狂ぶりは激しさを増し、みんなでブライアンを撮影したりブライアンのカメラに映ったりもみくちゃにされそうになります。
ピアノのイントロで「In the lap of the gods」が始まり大合唱し「Seven seas of rhye」へと続く。アメリカやヨーロッパでは「In the lap of the gods」の終わりには大きなQの形をした照明がゆっくり倒れる仕掛けになっていたんですが、日本公演の時と同じように倒れませんでした。ただ新しくなったのは、次の「Killer Queen」の時のアダムのカウチはキャットウォークの下から手動ですがカウチがせり上がるセットになっていました。カウチに寝そべりながらアダムは歌い出す。歌い終わるといつものようにアダムはシャンパンを飲み干し(実は中身は水)テッポウウオのごとくオーディエンスにピュ〜とかける。そして「Holla!」と挨拶。「元気?こんばんは!君達ほんとにスゲーオーディエンスだ!ほんとクレイジーだ!」「僕は本当にラッキーだ。ブライアンとロジャーたちと演奏ができて。ありがとう」「そしてフレディありがとう!」フレディという名前を出すとオーディエンスが「オ〜オオオ〜オ オ〜オオオ〜オ」とまるでサッカーの試合のようなノリで大盛り上がりです。もはや次の曲に進めないくらい。
「Crazy little thing called love」ではまたもやギターソロ時にはギターソロのメロディを「オオオオオオゥオゥ」と歌いだす。世界中でギターソロのメロディまで歌う人たちはアルゼンチンの人くらいじゃないかな。とにかくその瞬間瞬間を思いっきり楽しんでる感じですね。
圧倒的な歌唱力を見せつける「Somebody to love」では途中のコーラスからファルセットを歌い、今回初めてオーディエンスに「lo~~~~~ve」を歌わせた。いつもならキメの部分も歌ってるんですけどね。
ここで一度アダムはバックステージに。ブライアンだけになりキャットウォーク先端まできて「Love of my life」を歌おうとすると「オエ〜オエオエオエ〜ブライアン〜ブライアン〜オエ〜オエオエオエ〜ブライアン〜ブライアン〜」とまたもやサッカーの試合のようなノリでブライアンもそれを止められない。当然ながら大合唱。途中バックのモニターにフレディが映し出されると大歓声。最後には「フレディフレディ」のコールと「オエ〜オエオエオエ〜フレディフレディ」のコール。ブライアンのおきまりのセルフィースティックでの撮影会でも「オエ〜オエオエオエ〜ブライアン〜ブライアン〜オエ〜オエオエオエ〜ブライアン〜ブライアン〜」「アルゼンティーナアルゼンティーナアルゼンティーナ
」鳴り止まない歓声。
そして素敵なアルゼンチンへ向けたこの曲「Las palabras de amor」を7年振りに披露。ブライアンは「この曲は7年ぶりに演奏するよ。そうこれは君たちへのそう、アルゼンチンのみんなのための歌だよ」とはっきり言った。9/30のサンティアゴ(チリ)公演ではこの曲の代わりに「’39」を演奏した。
スペイン語圏ということではなくアルゼンチンへの感謝の歌。1981年に訪れた際のあまりの熱狂ぶりにブライアンが作曲しアルバム「Hot Space」に収録された曲。日本でいう「Teo torriatte」だろう。この曲を聴けたのは28時間かけて行った甲斐がありました。
「A kind of magic」でようやくロジャーは立ってステージで歌う。ドラムはロジャーの息子ルーファスが叩く。歌い終わると「オエ〜オエオエオエ〜ロジャ〜ロジャ〜」コール。
9/27のコルドバ公演では「A kind of magic」の代わりに「These are the days of our lives」を演奏。遠く離れたアルゼンチンのステージのバックモニターに初来日の映像が流れるのは日本人としてやはり誇りに思えることである。
ベースソロコーナーの後、キャットウォーク先端ではミニドラムセットがせり上がり、ロジャーがゆっくりとキャットウォークに歩み寄る。ベースのニールと掛け合いのソロをやった後は恒例の息子ルーファスとロジャーのドラムバトルである。
こうした息子の宣伝も兼ねたツアー、ドラムバトルで知名度もあがり、ルーファスはイギリスのバンド「The Darkness」の正式ドラマーになった。
ドラムバトルの後はキャットウォーク先端ミニステージでロジャーとアダムのデュオで「Under pressure」が始まる。ブライアンも後で歩み寄り素晴らしいスリーショットが撮れるタイミングである。そして大合唱の「I want to break free」の後には、アダムの最新アルバムから「Ghost town」を今回South American Tourで初めて演奏する。クイーン以外の曲を演奏するのはQ+ALとしては初めてだ。アダムの曲がクイーンサウンドのマジックにより新鮮でクイーンの新曲かと思わせるくらい馴染んでました。
「Who wants to live forever」はいつ聴いても素晴らしい歌唱力をアダムは見せつけてくれます。ブライアンのギターソロの後はルーファスがドラムを叩き、ロジャーはパーカッションを叩き「Tie your mother down」へと続く。そして今回のツアータイトル「DON’T STOP THEM NOW SOUTH AMERICA TOUR 2015」とくれば、この曲は絶対やらなければならなくなった「Don’t stop me now」。昨年North American tour以来の演奏です。アダムは「ブエノスアイレス!ロックトゥナイト!一緒に歌いたい?僕より上手く歌えるか?」といってオーディエンスを煽り歌い出す。「Don’t stop me now」は最近のネット情報で心地いい曲No.1という結果を聞いた。どこの国の人もこの曲は大好きなんですね。ノリノリの曲なのでオーディエンスもピョンピョン跳ね、ギターソロのメロディもはやり「オ〜オ〜オ」と歌ってました。
「Radio ga ga」では恒例のハンドクラップと今回もアダムがステージから降りてオーディエンスと握手をする。この時にアダムは私に気づいてくれて握手だけでなくハグをしてくれる時もあったのでこのコーナーはいつもドキドキする。
「I want it it all」で盛り上がり、さらに「Bohemian rhapsody」では大合唱で盛り上がり、一気に頂点に達し一旦幕が閉じる。

アンコールは「クイーンクイーンクイーン」「オエ〜オエオエオエ〜」など様々なコールが巻き起こり「We will rock you」そして「We are the champions」と演奏。
エンディグは声の調子がいいのか、いつもより長いアダムのアドリブと大量のスモーク、金色の紙吹雪が宙に舞う。何度見てもこのエンディングを体験すれば、素晴らしいステージだったと思わせてくれる。クイーンはいつもゴージャスで半端なく楽しませてくれる。そこには、涙あり喜びあり大合唱あり感動あり幸せな気分にさせてくれる。
そして、素晴らしいオーディエンスによって化学反応を起こし最高のコンサートになる。
クイーンを通じで出会った世界中の友人達、ありがとう。
世界中の人と人のつながりを作ってくれる。クイーンありがとう。
私は素晴らしい体験をしました。一生の宝物です。
ありがとう。

<セットリスト>
9/25 Buenos Aires , 9/27 Córdoba and 9/30 Santiago Set List

One Vision
Another One Bites the Dust
Fat Bottomed Girls
In the Lap of the Gods… Revisited
Seven Seas of Rhye
Killer Queen
Crazy Little Thing Called Love
Somebody to Love
Love of My Life
Las Palabras De Amor * (9/25,27)
’39 *(9/30)
A Kind of Magic * (9/25,30)
These Are the Days of Our Lives * (9/27)
Bass Solo
Drum Battle
Under Pressure
I Want to Break Free
Ghost Town
Who Wants to Live Forever
Last Horizon
Guitar Solo
Tie Your Mother Down
Don’t Stop Me Now
Radio Ga Ga
I Want It All
Bohemian Rhapsody
We Will Rock You
We Are the Champions
God Save The Queen