オーラヴル・アルナルズが、タロス（Talos）として知られるアイルランドのアーティスト、故 Eoin French との新作『A Dawning』をリリースする。
 
アルバムの制作は、2023年にアイルランド・コークで開催されたフェスティバル「Sounds from a Safe Harbour」のレジデンシーでの出会いをきっかけに始まった。二人はすぐに親交を深め、アイスランド・レイキャビクにあるアルナルズのスタジオや、タロスの故郷である西コークの自宅で共に制作を進めた。
その後、タロスがアイスランド滞在中に重病を患い、プロジェクトはより深い意味と切迫感を帯びることとなった。アルバムは、2024年8月にタロスが逝去した後、アルナルズによって完成され、二人で築き上げた音楽と共有した時間の記憶によって導かれた一枚となった。

アルバムでは、異なる音楽性を持つ二人のアーティストの表現が融合し、聴く者をどこか遠くの場所へと連れて行ってくれるような深い音楽体験が提供されている。アートワークはすべてタロスよるものであり、その美しい創造の世界をさらに深く感じさせてくれる仕上がりとなっている。
 
「このアルバムは、僕たちが一緒に作ったものです。彼が亡くなったあと、編曲作業を進めている間も、決して一人だとは感じませんでした。最後の頃、僕たちは出会えたことに心から感謝し合っていて、彼はこう言ったのです。“僕は、これからもそこにいるからね。”」- オーラヴル・アルナルズ
 
アルバムのリリースに先立ち、本日より「Signs」が先行配信されている。タロスの声が最も本能的な形で響く楽曲である「Signs」は、繊細な音の質感とエレクトロニックな彩りの中で、彼らの創作初期の様子が捉えられている。方向性が明確に定まる以前から、すでに確かな感情的共鳴が存在していたことを感じさせる一曲となっている。
 

Ólafur Arnalds & Talos『A Dawning』

発売日：2025年7月11日 (金)
品番：781-1769[CD] 781-1771[LP]

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1. Shared Time
2. Signs
3. Bedrock feat. Sandrayati
4. west cork, 12 feb
5. Borrowed Time feat. Alexi Murdoch
6. A Dawning
7. for Steph
8. We Didn’t Know We Were Ready feat. Niamh Regan and Ye Vagabonds

【演奏】
オーラヴル・アルナルズ (シンセサイザー、ピアノ他)
タロス（Eoin French）(ヴォーカル、シンセサイザー、ピアノ他)
Sandrayati(3)、Alexi Murdoch(5)、Niamh Regan(ヴォーカル)(8)、Ye Vagabonds(8) 他