BIOGRAPHY

NORAH JONES / ノラ・ジョーンズ


9つのグラミー賞を受賞したジャズ・シンガー、ピアニスト。1979年3月30日ニューヨーク生まれ、テキサス育ち。現在はニューヨークに在住。

母親の膨大なレコード・コレクションを聴いて育つ。5歳より教会の合唱団でヴォーカルを、7歳よりピアノを始める。ノース・テキサス大学でジャズ・ピアノを専攻するも、1999年、一ヶ月だけのつもりで訪れたニューヨークにそのまま在住し、大学にはもどらず音楽活動を始める。まもなくジェシー・ハリス(「ドント・ノー・ホワイ」の作者)、リー・アレキサンダーらと自己のグループを結成。ブルース・ランドヴァルの目にとまり、ブルーノート・レコードと契約。

2002年2月26日、巨匠アリフ・マーディンのプロデュースでデビュー・アルバム『ノラ・ジョーンズ』(原題: Come Away With Me)をリリース。4月11日、国内盤リリース。3月16日付米ビルボードにてアルバム・チャートHOT200に初チャート・イン。9月初来日公演、東京、大阪、名古屋、福岡、広島の全国を回る。東京国際フォーラム2日を初めとする7, 000枚のチケット即日完売させる。続いてヨーロッパ・ツアー、全12カ国で公演。人気がじわじわと広がり、2003年1月25日付ビルボード、アルバム・チャートでついに1位を獲得。チャート・インより46週目にしての1位となり、以後3週連続で1位の座に。
同年2月にロンドンで開催されたヨーロッパ最大の音楽賞、ブリット・アワードでは最優秀洋楽新人賞(International Breakthrough Act)を受賞。さらに、ニューヨークにて開催された第45回グラミー賞にてノミネートされていた主要3部門を含む5部門を受賞。作品としては作曲者やエンジニア、プロデューサーに送られる部門を含めて合計8部門の受賞となった。2003年6月~8月 北米54ヶ所を周るコンサート・ツアーを敢行。各地でチケットは即日完売。又、訪れる先々でのファースト・アルバム『ノラ・ジョーンズ』のアルバム・チャートが1位に。全世界で2000万枚を超えるセールスを記録した。

2004年2月4日国内盤セカンド・アルバム『フィールズ・ライク・ホーム』をリリース(アメリカ2月9日)。米ビルボード初登場1位(6週連続)他、全16カ国で1位を獲得。全世界で1000万枚を超えるセールスを記録。2005年2月に第47回グラミー賞にて「ベスト女性ポップ・ヴォーカル・パフォーマンス」(「サンライズ」from『フィールズ・ライク・ホーム』)、「レコード・オブ・ザ・イヤー」、「ベスト・ポップ・コラボレーション・ウィズ・ヴォーカル」(「ヒア・ウィ・ゴー・アゲイン」(レイ・チャールズ&ノラ・ジョーンズfrom『ジーニアス・ラヴ~永遠の愛』))の3部門を受賞した。

2006年3月1日(アメリカ3月6日) リチャード・ジュリアン、リー・アレキサンダーらと結成したNY発の話題のバンド、リトル・ウィリーズのセルフタイトル・アルバム『リトル・ウィリーズ』をリリース。テキサスで育ったノラ・ジョーンズのルーツを感じさせるカントリー・ロックを収録。また、香港映画界の巨匠ウォン・カーワイ監督による初の英語映画『My Blueberry Nights』(2008年)の主役に抜擢。脇を固める共演者として、ジュード・ロウ、ナタリー・ポートマン等の演技派ぞろい。続く翌年、2007年1月にリリースした3rdアルバム『ノット・トゥ・レイト』 (国内盤は1月24日リリース)では、全曲、ノラ・ジョーンズ本人が手がけ、全世界で29カ国・地域で1位を獲得した。

2009年2年10ヶ月ぶり、自身4作目のアルバム『ザ・フォール』をリリースし、全世界で500万枚を超える大ヒットを記録する。デビュー10周年となった2012年には5作目となるアルバム『リトル・ブロークン・ハーツ』発売。スモーキー &ナチュラルな歌声に乗せた繊細かつ刺激に満ちた“愛し、傷ついた心”の短篇集となっており、 今注目の奇才のグラミー・プロデューサー:デンジャー・マウスと組んだ。2014年にはギターを練習するために、友人のサーシャ・ダブソンとキャサリン・ポッパーと集まったことがきっかけで2008年に結成したのガールズ・バンド、プスンブーツよりアルバム『ノー・フールズ、ノーファン』をリリース。ロックやカントリーにも挑戦した。

2016年には、彼女のルーツであるジャズに回帰したアルバム『デイ・ブレイクス』をリリース。フィジカルが売れないと呼ばれる中、世界的なヒットを記録。ジャズをベースに、カントリー、フォーク、ロック、ソウルを織り込み、紛れもなくユニークな音楽を確立。

近年では、ウィルコのフロントマンであるジェフ・トゥイーディやブライアン・ブレイド、タリオナ・タンク・ボールなどのジャンルの垣根を超えたアーティストたちとコラボレーションを行い、2019年にはコラボレーションの一部を集めたシングル・コレクションEP『ビギン・アゲイン』を発売。デビュー以来、第一線で活躍し続けている。