ニュー・アルバム『アクロス・ザ・スターズ ~ジョン・ウィリアムズ傑作選』8/30全世界同時リリース決定!

2019.06.14 TOPICS


ジョン・ウィリアムズが、自ら作曲した映画音楽の名曲を
ヴァイオリン界のスーパースター、アンネ=ゾフィー・ムターのために
新たに編曲し、ニュー・アルバムを録音


© Prashant Gupta

ニュー・アルバム『アクロス・ザ・スターズ ~ジョン・ウィリアムズ傑作選』
2019年8月30日 発売

 
■作品情報
『アクロス・ザ・スターズ ~ジョン・ウィリアムズ傑作選』
アーティスト:アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)、ジョン・ウィリアムズ(指揮)
2019年8月30日(金) 世界同時発売
品番:UCCG-1854
定価:¥2,800(税抜価格)+税

▼CD予約はこちら
https://store.universal-music.co.jp/artist/anne-sophie-mutter/

 
1. レイのテーマ ―『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』から
2. ヨーダのテーマ ―『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』から
3. ヘドウィグのテーマ ―『ハリー・ポッターと賢者の石』から
4. アクロス・ザ・スターズ(愛のテーマ) ―『スター・ウォーズ/クローンの攻撃』から
5. ドニーブルーク・フェア ―『遥かなる大地へ』から
6. さゆりのテーマ ―『SAYURI』(Memoirs of a Geisha)から
7. 夜の旅路 ―『ドラキュラ』から
8. サブリナのテーマ ―『サブリナ』から
9. 決闘 ―『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』から
10. ルークとレイア ――『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』から
11. すてきな貴方 ―『シンデレラ・リバティー/かぎりなき愛』から
12. シンドラーのリストのテーマ ―『シンドラーのリスト』から

アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)
ジョン・ウィリアムズ指揮 ロサンゼルス・レコーディング・アーツ・オーケストラ
録音:2019年4月 ロサンゼルス

 


映画音楽の巨匠ジョン・ウィリアムズは、自作の映画音楽の数々を親友であるヴァイオリンのスーパースター、アンネ=ゾフィー・ムターのために新たに編曲し直し、自ら指揮もおこなって、ニュー・アルバムを制作した。この、ハリウッドで録音された『アクロス・ザ・スターズ』は、ドイツ・グラモフォンより8月30日にリリースの予定で、このアルバムには『スター・ウォーズ』『ハリー・ポッター』など、世界的に大ヒットした映画の主題曲が収録されている。

「ジョン・ウィリアムズのような存在は、あとにも先にも一人だけ」とアンネ=ゾフィー・ムターは言う。「彼みたいな曲が書ける人はほかにいません。彼が手がけた映画音楽の中で、ヴァイオリンやチェロが使われていると、私はいつも『ああ、あれが弾きたい!』と思いました。そして今こうして、彼の名曲の数々を素敵な編曲で演奏できるのは素晴らしいことです」

ジョン・ウィリアムズはこうつけ加えた「今回アンネ=ゾフィーとの録音作業をとおして、私はまさにインスピレーションそのものを与えられました。彼女はこれらの有名なテーマ曲に、生き生きとした命をもたらしたのです。それは曲を書いた私にとって、大いなる喜びでした」

今回の録音でウィリアムズは、ソリストのムターのほかに、自身が長年ともに仕事をしてきた特別なミュージシャンたちを集め、ロサンゼルス・レコーディング・アーツ・オーケストラを立ち上げた。彼らは4月にソニー・ピクチャーズ・スコアリング・ステージのスタジオで、5日間にわたって録音をおこなった。そこは、昔から『オズの魔法使』や『風と共に去りぬ』、『雨に唄えば』、『アラビアのロレンス』『E.T.』など、数々の名作のサウンドトラックが収録された場所である。

ジョン・ウィリアムズはオスカー賞を5回、ゴールデン・グローブ賞を4回、エミー賞を5回、グラミー賞を24回受賞という経歴の持主だが、今回のプロジェクトでは数多くの曲に手を入れ、完全に書き直した箇所もあると語っている。「ヴァイオリンで演奏されると、曲の情感ががらりと変わる」という。その一例が、『ハリー・ポッター』に登場する「ヘドウィグのテーマ」の、新編曲版である。ムターはこの新版を「ハリー・ポッターとパガニーニとの出会い」「21世紀のカルメン幻想曲」と表現した。

収録されているのは、映画『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』からの「ヨーダのテーマ」や、『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』からの「ルークとレイア」、『スター・ウォーズ/クローンの攻撃』からの「アクロス・ザ・スターズ(愛のテーマ)」、あるいは『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』からの「決闘」、『SAYURI』(Memoirs of a Geisha)からの「さゆりのテーマ」など多彩である。

ウィリアムズがアカデミー賞を受賞した『シンドラーのリスト』の美しいヴァイオリンのテーマ音楽に加えて、このアルバムには、『シンデレラ・リバティー/かぎりなき愛』のテーマ曲や『ドラキュラ』のテーマ曲(もともとは1970年代に書かれたが、以後めったに演奏されなかった)、アイルランドで高い人気を得た映画『遥かなる大地へ』からの「ドニーブルーク・フェア」、そして『サブリナ』からのロマンティックなテーマ曲などがそろっている。

アンネ=ゾフィー・ムターは、グラミー賞をすでに4回受賞しており、現代最高のヴァイオリニストの一人として広く認められている。その彼女がジョン・ウィリアムズとの顔合わせを「最高の名誉」とみなし、今回のアルバムの収録についても、ヘルベルト・フォン・カラヤンと一緒に収録したとき以来の最高のコンディションで行われたと語っている。

かたやウィリアムズも、ムターを「この100年のあいだにドイツが生んだ最高のヴァイオリニスト」と讃えている。そして今回の『アクロス・ザ・スターズ』での顔合わせについて、ムターが「私自身の書いた曲を取り上げてくれたことが、とてもうれしいし、最高の名誉だ」と語っている。

ジョン・ウィリアムズとアンネ=ゾフィー・ムターは、10年ほど前に共通の友人であるアンドレ・プレヴィンを通じて出会った。プレヴィンが彼女のために曲を書くよう、ウィリアムズに勧めたのだ。2人の音楽上での初顔合わせは、2017年にムターがアメリカのタングルウッド音楽祭で、《マーキングズ》(ヴァイオリン独奏と、弦楽とハープのための作品)を初演したときだった。その1年後に、彼女はウィリアムズの新編曲による「アクロス・ザ・スターズ」を初演。これはベルリンで開かれたドイツ・グラモフォン創立120年の祝賀演奏会でのことで、マンフレート・ホーネック指揮によるシュターツカペレ・ベルリンとの共演によるものだった。

ムターは、今年後半のコンサートでも、この新たなレパートリーを演奏し続けようと考えている。7月7日にはタングルウッドで、ジョン・ウィリアムズ、デヴィッド・ニューマンの指揮によるボストン・ポップス管弦楽団と、共演の予定である。そしてニューマンとムターは、9月14日にも顔をあわせる。ミュンヘンのケーニッスヒスプラッツで、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団との共演により、オール・ウィリアムズ・コンサートを開く予定で、彼女にとっては初の野外コンサート出演となる。

アンネ=ゾフィー・ムターとジョン・ウィリアムズは、ともに『アクロス・ザ・スターズ』を、画期的録音と捉えている。ムターは、ドイツのシュヴァルツヴァルト(黒い森)で育った頃を振り返り、10代のころ『スター・ウォーズ』の音楽に夢中になったことを思い出している。「あの旋律は心に深く刻まれ、頭から離れないのです」とムターはいう。「それがジョンの音楽のすばらしいところよ――映画抜きでも、曲そのものに命が宿っているのです」