名門ヴァーヴ移籍第1弾となるメジャーデビューAL『Howl』リリース決定!

2026.09.30 TOPICS

ブルックリンを拠点に活動するメイ・シモネスが、メジャー・デビュー・アルバム『Howl』をVerve/Interscopeからリリースすることを発表した。
 
メイ・シモネスは、ジャズ、ボサ・ノヴァ、サンバ、そしてグランジの質感をまとったマス・ロックを自在に融合し、バイリンガルなソングライティングで注目を集める26歳。

これまでに『The New York Times』と『Stereogum』の“Artist to Watch”に選出されたほか、『Paste』の“Best of What’s Next”、『Rolling Stone』および『The FADER』の“Artist You Need to Know”にも名を連ねてきた。『The New York Times』が「卓越した技術で、複数の文化を自在に横断する音楽」と評し、NPR Musicが「メイ・シモネスのジャンルを越境するバイリンガルな音楽は、これまでに聴いたことのないもの」と称賛するなど、独自の音楽性が大きな話題となっている。

メイの音楽は、ジャズ、ボサ・ノヴァ、サンバ、マス・ロックといった異なる要素が、それぞれ別のジャンルとして扱われるのではなく、ひとつの音楽世界の中に自然に溶け込んでいる。ソングライティングも同様で、楽曲の中で英語と日本語を自在に行き来し、ときにはひとつのフレーズの中に両方の言語が登場する。メイ自身も、2つの言語で歌詞を書くことについて「その方が、より自分らしいと感じた」と語っている。

 
デビュー・アルバム『Animaru』(2025)が、自立することや、身の回りに存在するさまざまな形の愛を祝福する作品だったのに対し、今作『Howl』では、人生や成長に伴う複雑さへとさらに深く踏み込んでいる。困難な記憶、束の間の喜び、そして思いがけない感情の重みを持つ日常の何気ない瞬間。本作には、そうした人生の断片がメイならではの視点で描かれている。

アルバムのタイトルと表題曲「Howl」の着想は、2025年7月4日の夜に生まれた。独立記念日の花火がブルックリンの街に打ち上がるたび、通りの犬たちは、その音に応えるように長い遠吠えを響かせていた。その夜、街が祝祭に包まれる中、メイは一人で自宅に残り、ギターを弾いていたという。しかし、彼女はその孤独を不快には感じなかった。犬たちの遠吠えも、助けを求める叫びというよりは、互いの存在を確かめ合う挨拶のように聞こえた。音楽がいつもそばにある限り、本当の意味で一人ではない。翌朝には、表題曲「Howl」の原型が生まれていた。

「音楽を作ることは、ときどき宇宙に向かって遠吠えをするような感覚になります。私は音楽が好きだから、そして本能的にそうしたいと感じるから音楽を作っています。でも同時に、音楽は近くにいる人とも、遠くにいる人とも私をつないでくれる。この音楽を、私自身の“遠吠え”だと思っています」

 
タイトル・トラック「Howl」の先行配信およびミュージック・ビデオが公開。長年コラボレーションを続ける映像作家の新保拓人が監督を務め、東京で撮影されている。
 

「新保拓人さんと彼のチームと一緒に、東京で『Howl』のミュージック・ビデオを撮影することができて、本当にうれしかったです。私が考えたコンセプトは、“昼はコンビニ店員、夜はギターに取り憑かれた狼男”。そのアイデアを拓人さんが完璧に映像化してくれたことが、とても気に入っています」

 
 

Mei Semones『Howl』
2027.1.15 Release

» LISTEN / BUY
 
1. Howl
2. 素直になりたい
3. 2 Hands
4. Akumu
5. Chichibu
6. Towards Manhattan
7. Senro
8. Hoteru
9. Korokke
10.Monster
11. Kira Kira
12. Okinawa Song ※日本盤ボーナス・トラック

 


 
高校時代にジャズと出会い、バークリー音楽大学でギターを学んだメイにとって、名門ヴァーヴへの加入は、ひとつの原点回帰ともいえる。ヴァーヴは、メイも敬愛するジョン・コルトレーン、バド・パウエル、ジョアン・ジルベルトによる歴史的な作品をはじめ、チャーリー・パーカー、セロニアス・モンク、ウェス・モンゴメリーらの重要作品を世に送り出してきた。創設から70年を迎えた現在も、ジャズを過去のものとして保存するのではなく、その伝統を土台に新しい表現を築くアーティストたちのホームであり続けている。メイは、その歴史に新たに加わるアーティストとして、ジャズの伝統が今なお未知の場所へと進み続けていることを示している。

 
アルバム『Howl』は、マンハッタンの歴史的なレコーディング・スタジオ、Power Station で制作された。同スタジオではこれまでに、ブルース・スプリングスティーン、デヴィッド・ボウイ、トニー・ベネットをはじめとする数々のアーティストが重要なセッションを行ってきた。レコーディングでは、メイの歌声とギターを中心に、ヴィオラのノア・レオン、ヴァイオリンのクラウディウス・アグリッパ、ベースのノーム・タンザー、ドラムのランサム・マカファティが参加。フル・アンサンブルのダイナミックな一体感によって、メイの音楽を取り巻く豊かな風景が生み出されている。

多彩な楽器を取り入れた重層的なサウンドでありながら、アルバム全体には親密で繊細な空気が流れている。劇的な転機や大きな出来事だけが音楽になるのではなく、日常の中で世界から受け取ったものに、自分にとって最も自然な言葉で応えていく。『Howl』は、そんなメイ・シモネスの音楽への姿勢を映し出している。

劇的な転機や大きな出来事だけが音楽になるのではなく、日常の中で世界から受け取ったものに、自分にとって最も自然な言葉で応えていく、メイの音楽への姿勢を映し出した作品。独自の感性でジャンルや言語の境界を軽やかに越え、新たな音楽世界を切り拓き続ける、メイ・シモネスの新章の幕開けとなるアルバムだ。

 
メイは、2027年2月より大規模な北米ツアーをスタート。今回のツアーには、これまでで最大規模となるヘッドライナー公演も含まれている。