<レポート>タワレコ渋谷でインストア・イベントを実施!

2023.02.26 LIVE

メガデスが2月26日にタワーレコード渋谷店B1F CUTUP STUDIOにて、自身初となるインストア・イベントを開催。イベント参加券は早々に予定枚数終了となり、会場にはメガデスファンで満杯となった。


写真左から、ジェイムズ、キコ、ダーク、デイヴ

 
司会には音楽評論家の伊藤政則氏が、メガデスはデイヴ・ムステイン(vo,g)、キコ・ルーレイロ(g)、ジェイムズ・ロメンゾ(b)、ダーク・ヴェルビューレン(ds)の4人全員が出演した。
 
デイヴは明日(27日)に迫った武道館公演について聞かれると「当然今興奮している。明日は自分たちにとっても歴史を作る1日になる。日本の皆さんと歴史を作る。その様を世界中の人が目撃することになるので、是非日本の観客がどれだけ盛り上がって、どれだけヘッドバンキングできるのかったいうのを世界に目撃させよう」と気持ちを述べた(*武道館公演は日本だけではなく、世界中で生配信される)。
 
また、最新作の出来や、今の4人の編成で初の武道館公演を行うことについてデイヴは「宇宙は色んな試練を与えて、この4人になるべくして今に至っているようないいラインナップだ。もちろん過去のメンバーには誰一人しこりはなくて、その証拠に明日マーティが武道館に参加してくれる。マーティをゲストに迎えることについて、最初にキコにちゃんと聞いたんだ。今のメガデスのギタリストはキコだからね。今のメンバーは、最初からメガデスのメンバーだったらよかったと思えるぐらい良いんだよ」とコメント。
 
キコはマーティがゲスト参加することに対しては「僕はマーティの大ファンだから、彼のアイコニックなギターソロや彼のパートをとなりで弾けるわけだから凄く嬉しいよ」と共演を楽しみにしている気持ちを語っていた。
 
伊藤氏が、新作『ザ・シック、ザ・ダイイング…アンド・ザ・デッド!』の出来が素晴らしいから、今回の武道館公演が実現したと思うけどと、新作のレコーディングについて聞くと、デイヴは「音楽って、音楽を作ることが楽しいっていう人もいるだろうけど、人に聞いてもらうことが楽しいっていう人もいると思う。自分はそっちなんだ。ギターを弾いている時はファンのみんなのことを考える。なるべくいいレコードを作りたいっていう気持ちが何よりもあるんだ。ただ今回のアルバムの制作に入るときに、自分が癌だという告知をうけて、制作は治療を受けながらのレコーディングになったんだ。だから正直とてもつらかった。でもそこに力をくれたのは、バンドメンバーであり、待っててくれるファンのみんなの顔なんだ」と咽頭癌を乗り越えながらの制作であったことを伝えた。
 
イベント終盤には、会場に集まったファンからのQ&Aコーナーが設けられ、そこでメガデスのバンドメンバーになる条件について聞かれるとデイヴは「いくつかあるね、当然演奏能力は必要で、後はアティチュード。やっぱり嫌な奴とはいっしょにいたくない。酒ぐせがわるいやつも。もう一つは容姿だ。それはルックスが良い悪いということではなくて、メタルをやるってことは、生き様でもあるので、どういう服を着ているのか、どういう生き方をしているのかに現れてくると思う。髪が短いポップスターみたいなやつがメガデスにはいることはないだろうね」と語った。
 
最後に明日(2月27日)に迫った武道館公演について、メンバー4人全員が次のようにコメントしてイベントは締めくくられた。
 
ジェイムズ「この話をきいたときには実現するといいなと思っていて、本当に現実になって、今こうして日本に来て、みんなの顔を見たら早くステージにあがりたくなってて、今のメガデスをみせたいって気持ちでいっぱいだよ」
 
キコ「本当に嬉しいし名誉だし、それを叶えてくれたみんなにありがとうと言いたい」
 
ダーク「(日本ツアー初日の)豊洲PITにきてくれた人、どうもありがとう。あれをやってお客さんの反応をみて、自分たちが大丈夫だな、準備は万端だなって思えることができたよ」
 
デイヴ「明日は、日本のファンが日本のメタルのファンの強さを、世界中に見せるいい機会だね」
 
残る来日公演は2月27日の日本武道館、2月28日のグランキューブ大阪公演となる。
また今回の来日を記念して最新アルバム『ザ・シック、ザ・ダイイング…アンド・ザ・デッド!』にボーナス・トラック2曲とDVDが付属した来日記念盤、合わせてキャピトル時代のメガデスの軌跡を映像で振り返る2枚組DVD『アーセナル・オブ・メガデス』、そしてキャピトル時代に発売された4枚のアルバムが紙ジャケット仕様で再発売となっている。