恋心オフィシャルインタビュー公開!

2016.02.03 TOPICS

――今回のシングル表題曲はドラマ『東京センチメンタル』の主題歌ですが、作詞の際に気を付けたことは?
 
MACO:主人公が吉田綱太郎さん演じる和菓子職人さんということで、あまり女の子らしい歌詞になりすぎないようにしています。歌詞の一人称には、男女関係なく色んな人に共感してもらえるよう、初めて<僕>というワードを使いました。
 
――実際にドラマの撮影現場を見て作詞をしたとか。
 
MACO:そうなんです! 舞台である東京の下町と『くるりや』を実際に見て、少し懐かしい気持ちになって。その辺りも作詞に影響していますね。ドラマは4月まで続くので、“春”のイメージも意識して作った曲なんですよ。
 
――ミュージックビデオも春っぽいですもんね。
 
MACO:1000本の生花を使っていたので、現場はいい匂いでしたね(笑)。映像は歌詞に沿って「恋が花開くように」というキーワードを込めていて、実際に閉じているチューリップを室内の温度で咲かせたんです。スタジオ内でどんどん花開いていく様子は素敵でした。
 
――トラックは「LOVE」「ふたりずっと」「Kiss」に続いてMUSOHさんが手掛けています。
 
MACO:MUSOHさんからはMACOが求めている楽曲が届いて嬉しかったです。春っぽいけどセンチメンタル、でも後ろ向きではない感じ。
 
――そんな「恋心」と共通点が多いなと感じたのは3曲目「出逢い」です。共作曲を手掛けるRICKEYさんとのタッグは初めてですよね?
 
MACO:初めてですね! RICKEYさんは天然っぽいキャラクターで面白くて(笑)。でも主張したいことははっきり言ってくれるので、私としてもやりやすかった。共通点といえば、どちらも恋が始まったときの歌なんですよ。“初恋”という1回きりのものではなくて、新しい恋や出逢いをするたびに訪れる、幸せな気持ちを表現しています、
 
――2曲目「夜明けがくるまで」を手掛けたのは、MACOさんの楽曲やライブでお馴染み“ぐっさん”こと山口隆志さん。この曲はどのようにして生まれたのでしょうか。
 
MACO:MACOが抱いていた感情と、ぐっさんが書いてくれた曲が見事にマッチしたと思ったのがこのトラックで。聴いた瞬間に歌詞が降りてきてすぐ書き終わりました。
レコーディングの時に歌は何度も録り直したのですが、結果的に歌詞が降りてきた時のプリプロ音源が一番良いということで、その時レコーディングしたボーカルを使用しました。
 
――3曲を聴いたとき「後ろ向きの曲がないな」と思ったのですが、MACOさんにとって春は出会いの季節というイメージですか?
 
MACO:そういうわけじゃないんですけど、書いた時の気持ちがポジティブなほうに寄っていたからでしょうね。
 
――なるほど。「恋心」と「出逢い」は、髪の毛を触る癖が共通していて、同じ主人公のように読めましたが、どうでしょう。
 
MACO:そこはあえて入れましたね。自分自身がそういう癖を持っている人間だから、等身大を表現するなら3曲中2曲に入っていてもいいでしょと思ったので。他のアーティストさんでも、何度も出てくるフレーズはあるし、今後もどんどん使っていきます(笑)。
 
――詞を書いたのは3曲とも同じ時期ですか?
 
MACO:同じくらいの時期ですね。11月に制作して、レコーディングが12月の上旬ごろかな。「恋心」と「出逢い」は恋愛の最初にくる“恋に惑わされる”感じで、「夜明けがくるまで」はそこから少し経って、夜中に一人で思いふける様子を描いたものです。
 
――12月上旬ということは、12日に行なった日本橋三井ホールでの『FIRST KISS- PREMIUM LIVE』直前ですよね。リハーサルと重なって大変だったのでは。
 
MACO:大変でしたけど楽しかったですよ! ライブも無事に終わってよかったです。
 
――ここまで緊張感の伝わってくるライブは久しぶりでした(笑)。
 
MACO:もともと緊張しいということもあるんですが、『FIRST KISS』の収録曲をライブ初披露する場だったので、直前まで「大丈夫かな」と不安でしたね。
 
――あのライブを通して『FIRST KISS』の楽曲が加わると、ここまでバラエティ豊かになるのかと実感しました。今作の3曲は、今後どう歌われていくのでしょうか。
 
MACO:3曲中2曲はそこまでアップテンポではないですが、歌詞は前向きな楽曲なので、楽しみながら少し切なさを感じ取ってもらえたら嬉しいです。帰り際、心にじっくり刺さっているようだと最高ですね。
 
――2月7日からはツアー『-FIRST KISS- TOUR 2016』もスタートします。これまでよりも会場は一回り大きくなりますが、意気込みを教えてください。
 
MACO:大きい会場だとしても、バラードは世界観を伝えられるようにしっとりと、アップテンポな曲では、みんなの顔をひとりひとりじっくり見れるようにしたいです。あとはトータルでキュートな感じに。
 
――キュート、ですか。
 
MACO:はい! グッズも衣装も、できれば演出もキュートにして、みんなに楽しんでもらいたいです。ライブの写真を見直しても、「ああやっぱりこの衣装でよかったな」と思うのはキュートな衣装が多いので。あと、MACO自身は喋るとキュートじゃなくなるから(笑)。
 
――確かに、普段話しているときはクールで面白いというか。
 
MACO:二重人格みたいなもので、ステージ上ではスイッチが入って、キュートにパフォーマンスしたいと思えるんです。ライブのMCで素になるのも含めて、ギャップを楽しんでもらえたら嬉しいかな(笑)。
 
――2015年はテレビ出演やYouTubeドラマ『ラストキス』での演技、『東京ランウェイ2015S/S』でのパフォーマンスに加え、「LOVE」ではモデルさんたちとコラボするなど、ファッションや演技面へのアプローチも多かったですよね。
 
MACO:そうですね。色々なことに挑戦できた一年だと感じています。
 
――アーティスト活動以外で、2016年新たに挑戦したいことは?
 
MACO:ライブなどで私の衣装を真似してくれるファンの方が増えてきたのが嬉しくて。テレビでもMACOのファッションを参考にしてると言ってくれる子がいたり、ライブに新しい衣装で出たらそれをすぐに調べてくれたり。だから今年はファッション方面で色んなことに挑戦して、自分の幅を広げていけたらいいなと思います。
 
――アーティストとしてはどうでしょう。
 
MACO:テレビに出させていただく機会も増えたので、画面越しに姿を見なくても声だけで「MACOだ!」とわかるようになれば嬉しいです。今までMACOのことを知らなかった方にも、今回ドラマで流れる「恋心」や、歌番組・ラジオなどを通じて「これは誰の声なんだろう?」と気になってもらえるように頑張ります。あと、ずっと書き溜めている歌詞もありますし、楽曲もこれまでMACOが挑戦していないジャンルのものも用意しているんです。
 
――そんな隠し玉があるんですね。
 
MACO:その曲も何らかの形で今年中にリリースしようと思っているので、楽しみにしていてください!

(取材・文=中村拓海)