KARA 8年ぶりのファンミーティング、大阪公演の詳細レポートが到着!

2023.03.06 TOPICS

KARA 15TH ANNIVERSARY FAN MEETING 2023~MOVE AGAIN~
大阪公演レポート
2023.02.23【1部】昼公演

結成15周年を記念した8年ぶりのファンミーティング!KARAの5人を包んだ「おかえり!」の大声援

昨年結成15周年を迎え、待望のシングル「WHEN I MOVE」、そしてアルバム『MOVE AGAIN』をリリースしカムバックを果たしたKARA。そんな彼女たちのファンミーティングツアー『KARA 15TH ANNIVERSARY FAN MEETING 2023~MOVE AGAIN~』が2月23日の大阪・オリックス劇場公演からスタートを切った。
マスクを着用しての声出しがOKとなったこのイベント。オープニング映像が始まるや否や、たくさんのKAMILIAの「おかえり!」という声援がこだまする。そしてステージにKARAの5人が登場すると、新たに動き出すことを高らかに宣言した、デビュー15周年記念アルバム『MOVE AGAIN』のタイトル曲「WHEN I MOVE」のパフォーマンスを披露。ギュリ、スンヨン、ニコル、ジヨン、ヨンジ。グッと大人っぽさを増した“今のKARA”を見せつける。
パフォーマンスを終えると、会場からの声援をじっくりと受け止めた様子のギュリが「本日はKARA15周年のファンミーティングにお越しくださりありがとうございます!」と言葉を放つと、大きな拍手が巻き起こる。KARAが、帰ってきた!

「こうして久々にKARAとしてみなさんに会えて嬉しいです。一緒に盛り上がっていきましょう!」という言葉と共にトークコーナーへ。15周年、そして8年ぶりという長い時間が流れたことが信じられない&こんなに近くでみなさんに会えて本当に嬉しい! とメンバーが口々に話す中、ニコルが「みなさんとこんなに近くで会えるのも久しぶり! 顔も見られるし目線も合わせられるしね。今日、ヨンジはすごく緊張しているんですよ」と言うと、当のヨンジは「この間のMAMAのステージより緊張しています」と小さくモジモジ。そんな5人の姿を見守るたくさんのKAMILIAも、長い時間を経て一緒に過ごせる時間がやってきた喜びを噛み締めているようで、会場のあちらこちらから\おかえりなさい!/という言葉が飛ぶ。まず話題にのぼったのは、活動再開のきっかけとなったアルバム『MOVE AGAIN』について。「時間が経って年もとって、どんなアルバムを作りたいかがすごくはっきりしていました」というスンヨンと、「制作中は一瞬一瞬が大切で、自分達がプロデューサーを務めたと言ってもいいぐらいのアルバムになりました。たくさんの曲の中から、WHEN I MOVEが満場一致でタイトル曲に決まった瞬間が忘れられないな」というジヨンの言葉に、時を重ねたからこそKARAがアーティストとして成長した姿が見えてきて、こちらも嬉しくなる。

そんなKAMILIAと会えない間にメンバーがどんな時間を過ごしていたか、彼女たち自身が撮影した写真で近況報告しようというコーナーへと続く。まずスクリーンに映し出されたのは大きな丼に宝石のようないくらが溢れんばかりに盛られたお腹が空いてくる写真だ。「初めて北海道旅行をしたんです。札幌と小樽に行きました」というのはスンヨン。「わっしょい! って言いながら、丼にいくらをどんどんのせてもらって。いくらはあんまり好きじゃなかったけど、好きになりました!」と食いしん坊の一面をチラリ。そして次の写真は、渋さも感じられる炉端焼きのお店の様子。「ジヨンと大阪で素敵な居酒屋に行きました」というのはヨンジだ。「目の前で焼いてもらった長いもが美味しかった! それと、街の路地がとっても綺麗だったよ」と話すと、ジヨンは「路地なんて難しい言葉知ってるね〜」とふふふ。次の写真にいきましょうと映し出されたのは、ステージ用の衣装を身にまとったヨンジに抱きついてスマホを覗き込むジヨンの姿。「深夜3時に始まった韓国の音楽番組の収録をたくさんのKAMILIAが外で待っていてくれて。この時間の気温は-7℃だったんですよ? こんなに寒いのに待ってくれているというのをSNSで知って、本当に嬉しくって」とジヨン。その発言に、まさかKAMILIAのSNSをチェックしてくれているなんて! と客席がざわめく一幕も。そして会場の笑いを誘ったのは、ニコルの写真。日本のウイスキーを楽しむニコルの姿がドン! 「私も札幌に行ったんですけど、その時に飲むチャンスがあって。ふふふ、これが一番幸せな瞬間です。最近はウイスキーをひとりで飲むのが好きなの」と満面の笑み。そしてニコル以上の笑いを誘ったのはギュリの写真。少しとろんとしたアンニュイな表情でマイクを握りしめるギュリ。「ちょっとビールを飲んで酔っ払っていますね。韓国でひとりカラオケに行ってます。たっぷり3時間、今の趣味なんです」。誰の歌を歌うの? という質問にも「Red Velvet!」とキッパリ。8年ぶりのファンミーティングの近況報告に登場したのがウイスキーやひとりカラオケ…なんだか円熟味を増した内容に、スンヨンも「大人になったってことだよ〜」とひときわ楽しそうな表情を見せた。

そしてトークは『KARAっと解決!お悩み相談』へ。会場に駆けつけたKAMILIAが、お悩みを書いた紙を答えてほしいメンバーの名前が書かれた質問箱に投函して、選ばれればお悩みを解決してもらえるというもの。最初のお悩み解決人はジヨン。「今日はメンバー全員、頑張って日本語の質問の文を読むからね!」と言って選んだお悩みは「いつも笑顔が素敵なジヨンちゃんが大好きです。いつもニコニコでいられる秘訣を教えてください」というもの。流暢に日本語の文を読み上げたジヨンに会場から拍手が起こったのだけど…「ふふふ、だってひらがなで書いてくれてるんだもん(笑)。んー、私もいつもニコニコしてるわけじゃないけどなぁ…怒ることだってあるし。気分によるよね。あ、でもみなさんがいてくれるからニコニコできるんですよ!」と大きく腕でハートポーズをキメっ。KAMILIAもそうだそうだとばかりに拍手で応える。続いての回答者は「どうやって日本語を勉強しましたか?」とゆっくりと上手に読み上げたスンヨン。「私は日本のアニメ、ドラマ、マンガが大好きだから、字幕とマッチングしながら勉強しました。日本語と韓国語は文法も同じだしやりやすいと思います。最近見たのは『100万回 言えばよかった』っていうドラマかな」と実践的な勉強法を披露した。そして次の回答者であるギュリはハーッと大きくため息。どうやら日本語の文章を読むことがゆううつな様子。少したどたどしく読み上げられたのは、「日本に来たら何を食べますか?」という質問。「いつも食べるものはたくさんあるけど、一番は天丼!」という答えに会場からは大きな拍手。「いつも決めているのは、“あの店”のオールスター天丼。それに半熟玉子とまいたけとエビを追加します」という言葉にさらに大きな笑いと拍手が起こる。じゃあ、お次どうぞ! と促されて、質問箱に手を伸ばしたのはニコル。ニコルがピックアップした質問用紙を開いてみると、どうやら読むのが難しかったようで、「??」という表情。なんとか自分で読みたいとジェスチャーで表現するニコルに、じゃあヨンジが先にやっている間に読むといいよ! とヨンジが質問の紙を選んで開く。ところがヨンジも「ん〜??」となかなか読めない様子。するとニコルにはギュリが、ヨンジにはスンヨンとジヨンが寄り添って、何が書いてあるか読むサポートを始める。そのうちわかった! と手を挙げたのはニコル。 「仕事のモチベーションがありません。ニコルはモチベーションをどうやってあげていますか?」とゆっくり声に出しながら、読めた〜と嬉しそうなニコル。モチベーション? やる気ってことでいい? とニコルが導き出した答えは「人ってちょっと休むと仕事も集中できると思うんです。ずっと仕事ばっかりしているとやりたくなくなっちゃう」。するとスンヨンが「韓国でマネーセラピーっていう言葉が流行っています。お金が入ってくるとやる気が出るっていうね」とニッコリ。さぁ、最終回答者となったのはヨンジ! 「写真を撮る時に、どうやったら写真映えしますか?」というお悩みを受け取ったヨンジの答えは…「長い足をこうやって(片足を一歩前に)、そしてセクシーな感じで(表情を作って口を半開きに)、最後に自信!!」と身振り手振りでこうするといいよと表現する姿がとてもキュートだった。

お悩み解決をした後は、ファンミーティングではお馴染みの『ジェスチャー伝言ゲーム』へ! 与えられたお題をジェスチャーのみで伝えていくこのゲーム。KARAのメンバーが正解すると会場のKAMILIAにプレゼントがあるということで、応援にも熱が入る。1問目の解答順は、ジヨン→スンヨン→ギュリ→ニコル→回答者はヨンジに決定。1人目となるジヨンに伝えられたお題は【ヒップダンスをするペンギン】。スタートの合図で腕をパタパタ動かしながら左右にピョコピョコしてペンギンの動きを表現した後、ヒップダンスをしてみせたジヨン。スンヨンもうんうんとうなずいて同じ動きをギュリに見せると、ギュリもOKマークを出す。そしてギュリは腕をパタパタしつつ前後にトタトタ動いてからヒップダンス! わかった様子のニコルは歩く動きに加えて、くちばしがついた動物だよということをジェスチャーに取り入れてペンギンを表現。さぁ、ジヨンの答えは? 「うーんと、ミスターを踊るペンギンです!」。回答した途端にジヨン、スンヨン、ギュリ、ニコルがイェーイ正解! と手を叩いて喜ぶ。そして2問目は1問目と逆にヨンジ→ニコル→ギュリ→スンヨン→回答者がジヨンという順番に。2問目のお題は【酔っ払った猫】! トップバッターのヨンジはヒック! としゃっくりをした瞬間に目がすわって左右にフラフラ〜したかと思ったら、手をグーにしてニャァとこまねき。すぐに理解した様子のニコルは、グラスの飲み物をグッと一気飲みして左右によろけて手をこまねくしぐさ。そしてギュリもニャーニャーとじゃれる身振りを入れながら左右にフラフラすると、スンヨンはOKOKと嬉しそうだ。スンヨンはニャーというジェスチャーをしながら大きく左右にふらつきつつ、ジヨンに絡んでいくようなアクションで表現した。それを見たジヨンの答えは「酔っ払っている猫ちゃん? スンヨン、ちゃんと酔っ払っていました!」ということで2問目も大正解! 正解を導き出したジヨンは「こういうゲームをすると、すごくファンミって感じがしますよね」と大喜びだった。

さぁ、ここからはパフォーマンスの時間になります! との言葉に会場のボルテージがグッと上がった。まずは昨年リリースとなったアルバム『MOVE AGAIN』に収録された「Shout It Out」から。スンヨンが「初披露になります!」、ギュリが「一緒に歌ってください」と言うと、拍手が巻き起こる。カムバックして大人っぽさを増したKARAの魅力が詰まった『MOVE AGAIN』の中でも、キュートな雰囲気に溢れたこの楽曲。特にサビは顔まわりでの手の振りが可愛くマネできそうな感じもあって、今後のライブでも一緒に楽しめそう。ひときわポップな曲調を際立たせるメンバーの笑顔も印象的に映る。そしてイントロが流れた途端に歓声が湧いたのは「STEP」だ。KAMILIAのコールも相まって、KARAが帰ってきたんだ! という実感が湧く。実は、この日行われていた『アンコール曲投票イベント』で1位となっていたのがこの「STEP」だったのだが、メンバーの希望でしっかりとしたパフォーマンスを見せたいと急遽本編で披露されることになったのだそう。続いては「プロミス」。そっとそばに寄り添い、背中を押してくれるようなこの曲では、ダンスパフォーマンスをグッと抑えてメンバー5人が横一線に並んで歌を届ける。スンヨンの澄んだ高音が響き渡ると、オリックス劇場の広い空間が幻想的に感じられるから不思議だ。

「時間、早いなぁ」とスンヨン。これが最後? と言うと会場から嫌だ〜という声が上がる。そろそろ…ということでひとりずつ言葉を届ける。ジヨンは「私とニコルお姉ちゃんにとっては10年ぶりにKARAとしての舞台に立っているんですけど、その時間を感じないのはなんでだろう? 今すごく幸せで、夢を見ているみたいです。みなさんにとっても忘れられない大切な時間になってほしいと思います。これからもよろしくお願いします!」と話し、スンヨンは「ここで見るみなさんの姿は、素敵ですごくて美しいです。8年ぶりなんて信じられないくらい。ひとりでいた時間がなかったように感じています。15周年なんてすごいと思うし、ずっと感謝しています。みなさんの応援のおかげでここまできました。みなさん最高です!」と笑顔を見せた。そしてニコルは「私も久々にKARAのメンバーとしてみなさんに会えて楽しかったし、またカムバックできて感謝しています。みなさんと時間を過ごすともう終わり? って思います。今日私たちに会いにきてくれてありがとうございます」、ヨンジは「今日は私のずっと待っていた瞬間だったから、胸がいっぱいです。ありがとうございます。みなさんこれからいつも応援してください。もっと頑張ります。サランヘヨ〜! 2階も3階もサランヘヨ〜!」と愛嬌たっぷりな姿を見せてくれた。その一方で少し神妙な表情を見せたのはギュリだ。「んー…、正直に言うと頭の中が真っ白です。みなさんとこんなに近い距離で会うのも3年とか4年ぶりだし、KARAとしても8年ぶりだから、この今の状況が信じられないぐらいです。嬉しいけど複雑な気持ちもあるし、もっと早く会いたかったし、いろんな気持ちでいっぱいです。でもみなさんにKARAとして会うことができてよかったです。みなさんがいるからKARAでいられます。KARAはずっとずっと成長するグループだから、15年、20年、ずっと成長するグループになりたいと思っています。みなさん、ずっと一緒にいてくださいね」と真剣な思いを語った。そんなギュリは最後には笑顔になって大きな声で「おおきにーーー!」と言うと、この日一番大きな拍手が起こる。そして『MOVE AGAIN』から「Happy Hour」を披露。メンバー全員がリラックスムードで客席を見渡したり横に揺れたりしながら、久しぶりのKAMILIAとの再会を味わっていたのがとても心に残るシーンだった。

アンコールの声に誘われてステージに戻った5人は、黒いパーカー&チェックのミニスカートというファッションで「ミスター」をパフォーマンス。KARAといえば! という圧巻の歌とダンスを前に、明らかに会場中のテンションが上がる。ただこの日の「ミスター」は大人っぽさがグッと増した、これまでとは違う「ミスター」であることに間違いない。それは会場の誰もが感じ取っただろうし、新しいKARAが始まっていると感じさせてくれるものだ。そしてこの日のラストソングに選ばれたのは、自分らしく歩んでいくことを宣言する「ガールズ ビー アンビシャス!」だ。メンバーは歌いながらもステージを左に右に走り回り、サイン入りのカラーボールを投げる。女の子であることの楽しさや、KARAとしてステージでパフォーマンスする喜びに溢れた楽曲を浴びながら、KAMILIAにも笑顔が溢れる。メンバーが口々に発する「ありがとう」「また会いましょう!」という言葉の後には、ひときわ大きな声で「おおきに!」と感謝の言葉を添えて、ファンミーティングは幕をおろした。ここから始まっていくKARAに、熱い視線を送り続けたい!